息を吸いながら発声ができるようになったらしてほしいこと
さて、息を吸いながら発声ができるようになったでしょうか? とにかく出せるようになったら禅問答のようだがやってほしいことがある。大きなゴールは自分の身体を知ることである。すぐに、本やネットなどで、誰が何を言っているか知ろうとせず、自分自身の身体を知るのである。 出ている音に対して、いろんな自分なりの実験をしてほしい。かろうじて、ぜーぜーと出せている音は、どのようにすると滑らかになり、また音量が大きくなるだろうか?音色はコントロールできるだろうか? それは、喉のリラックス度であろう。喉のリラックス度を自分でコントロールできるだろうか? 精神力を集中しないといけない。 自分でコントロールできない人は、環境を変えてみよう。風呂にはいってゆったりとしてみる。すると感じがつかめるだろうか? つかめたら、今度は風呂なしで挑戦してみよう。(それで出来たら、こう考えてほしい、、、ほんまに、風呂にはいらんとわからんかったじゃろうか?と。) 繰り返しておくが、西洋人にとっては、いや、日本語話者以外のほとんどの人にとっては、息の方向に関係なく、それなりの滑らかさでしゃべることができるのだ。もちろん、普通にしゃべるよりはぎこちないが。 そもそも、英語では(他の西洋言語でもそうだろうが)、驚いたときに、ハッって感じで息をすいながら音をだすほどである。 こんな感じである。 www.nippondream.com/blog/iki.wav これは以前にも紹介したコマーシャルですが、3人の人が、息をすいながら結構、普通にしゃべっています。息を普通でしゃべると火が出ると言う設定です(ハンバーガーが辛いので)。これは練習しなくても西洋人なら(というか日本語話者以外の殆どの人なら)当たり前にできることです。この3人は、全米、息吸いしゃべりコンテストで最優秀賞に残った最後の3人なのではありません。 http://www.youtube.com/watch?v=QUOqFV_v5po 日本語は短い音をだすために、喉を緊張しながらしゃべるので、その発声のプロセスと、息を吸うという原始的なプロセスが相容れないのです。 とはいえ、同じ人間ですから、日本語話者ももちろん、息を吸いながらしゃべれます。 息を吸いながらしゃべることは、喉発音を確実にマスターするためには、必要ですから、絶対にマスターしてください。 さて、禅問答のようなことがなぜ大切なのだろう。自分の頭で考え、自分の身体をコントロールすることができる人は、発音もぐんぐん上達する。 例えばMAPのアとHUTのアは喉の同じあたりで発音されるわけだが、上のように自分の身体をコントロールすることに慣れてくるならば、当たり前のように音色を調節することができる。 自分で考えること、実験することにまだ慣れてくるなら、同じ位置での発音における似たような音の発音であっても、よく聞き、よく区別することができるようになる。
喉初心者の皆さん 週末にこれをマスターしてほしい
初心者の皆さんへの緊急のお願いです。 例えば1タス1ができないと3タス4ができないように(算数です)、やはり、息を吸いながら発声ができないと、喉発音ができない(というかピンとキニクイ)ように思います。 日本人には2グループあり、え、できますよ、と簡単にできる人(もちろんぎこちない音ではありますが)、えー?無理ですというグループです。無理な場合の人は、非常に喉の発声が硬い感じです。ある意味で日本語をきちんと喋られている人なのかもしれません。 まずは何がなんでも息を吸いながら発声ができるようになってください。そうすると、喉がなることの意味が分かります。少しでもなれば、あれ、リラックスさせればされるほど、楽に出せるじゃん、、、とか分かりだします(するとリラックスさせるということの意味、なぜそうすると響きが増すのかとか、音色がコントロールできるのかとかがピンときます)。 とにかく繰り返してできるようになる、、、というやりかたではだめです。 こうはどうだろ、ああはどうだろ、と色々とやるたびにやり方を変えて、実験しながら、やってみてください。 息を吸いながらの発声ができないのは、喉をしめてしまっているからです。日本語では発声=喉を緊張させる、だからです。しゃべるときにも喉を開けたままにしておけばよいです。喉の奥で切らずにね。 それをぜひ今週末の宿題にしてください! 余談ですが、、、 あ、ちなみに、英語喉が出る前に、「息を吸いながらしゃべる」でGOOGLEしたら、「クラスには必ず一人はいる変な奴 -- 息をすいながらしゃべる奴」というホームページが(のみがだったかな)ヒットしましたよ。 ネイティブにとっては、息を吸いながらしゃべるのは当たり前のようにできるというのはもう説明しましたよね。
喉実践者の皆さん 新しい音声UPの方法
弁当BOX LUNCHにて音声UPしていただいている実践者の皆さん。もう一つ上のレベルの音声UP方法を提案します。名づけて アドリブ式 弁当BOXの内容を土台として、あたかも、ネイティブと話しているような感じで説明するのです。 例はこれです。 www.nippondream.com/blog/example.wav これはアドリブなので、適当にやるのが大切です。これをやってよく分かることがあります。それは、強く読むとか弱く読むということは適当でよい、無意識でということです。 喋っている本人が、ある文を言い出すときに、どの部分が大切かなどということが分からないわけですから、あらかじめ予測できるはずがありません。アドリブで喋っているのですから。適当に感情にまかせるしかないということですね。 自分の録音を後で聞いてみると、ありゃ、ちょっと間違ったかと思うとこがあるんですが、まあ、それは必死こいて100回ぐらい練習してとったんじゃないという証明になってよいかと思います。