June 2009

客人の英語に思う 喉の旅

ヨーロッパの人(北欧と南欧)が客人として来ておるのだが、英語を聞いていて、思うところがある。 あ、その前に、ヨーロッパの人と話していると、ヨーロッパの様々な文化は結構違うなあという印象になる。ところが、日本をその比較に入れるならば、やはりヨーロッパ同士はとても似ているなあということになる。この視点をぱっぱ、ぱっぱと変えるというのも技術だろうか? 英語に関してだが、やはりヨーロッパの人も、英語には長い音と短い音があるという感覚がある、、、というより、そういう呼び名を使っていた。あるノンネイティブの知り合いがSHEETの長母音とSHITの短母音を使いわけていないという話をしてくれたのだ。ところがである。その人は長母音と短母音という言葉を使っていながらも、実際には、音の違い、音色の違いをちゃんと発音しながら、その話をしているのだ。 日本人の感覚では、長く読めばSHEETで、短く読めばSH*Tである。ヨーロッパ人にとっては、やはり音の音色自体が違うのだなと思った。ただ、呼び名として、便利なので、長い、短いというのを使っているだけだ。  ヨーロッパ人が英語を喋るとき、やはりシラブルがしっかりしているから、分からないことはないし、本人たちも、英語を聞き返すなどということはほとんどありえない。テレビを見ていても、全てを聞き取っている。 というか、まあこういうことは当たり前のことなのだが、まだ、英語ができないのは日本人だけではない、、、という言い方を聞くので、書いておくことにした。 勉強をあまりしなければ、英語ができないのは、世界の誰でも同じことである。しかし、英語を勉強しても、英語ができないのは、日本人と韓国人だけなのである。 あと、知人で、お姉さんがヨーロッパのほうにいるのだが、このたび、日本人の同僚が来たとのこと。で、お姉さん、なんか言ってた?と聞いたら、「その日本人の人がおとなしい」ということだった。 日本人は口発音だとどこに行っても、おとなしくなってしまうのである。だって、喉の音を聞かないのだから、周りが言っていることが分からない。分からないのだから、やはりおとなしめになってしまう。 日本人はおとなしい、、、、これは外国に行ったときだけですよねえ。 何回か書いたけど、日本語通訳の人に、日本語ーー>英語の訳は大変かと聞いたら、日本人がほとんど会議で発言しないので、そうでもないと答えた人がいた。 私もおとなしいと思われていたが、発言したくても、なかなかできなかったというのが真相である。 これから喉で英語を喋る日本人の活躍が楽しみだ!  

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アイコさんの音声UPに関して (3)

TAKE THEMがTAK’EMという具合に省略になっていますが、これはこれでありえると思うんですが、あえて、THを発音してもいいわけです。その場合は、THを半分から(フォロースルーとして)発音するという、3ビートのテクニックが使えます。

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アイコさんの音声UPに関して (2)

アイコさんの音声UPはすでに紹介しました。 http://aikofreetalk.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/the-first-bento.html アイコさんは、米国西海岸のLAで英語発音を教えられています。このあいだ、ある掲示板で、英語喉のことをお知りになったということで、ピンと来られたということです。で、私たちのサイトで書いてあること(動画も?)参考にされたうえで、喉を実践されており(あとLAにお住まいだし、周りのネイティブが「がまがえる」みたいな声で発音しているのは、明らかですよね、、、その声というか音色自体が英語の発音には大切)、なんとまだ英語喉をゲットしておられないとのこと。 アイコさん、英語喉は2年前に出ました。その数年前から、予告もしておりましたが、英語喉のノの字も、これまで、見ませんでしたか? 私は声をあげて、出来るだけ多くの人に知ってもらいたいと思って、やってきました。例えば、去年の今ごろ、アメリカに留学してきて、今帰る人がいるとします。英語喉を知っていたか、知らなかったかで、どれだけ成果が違うでしょうか。 少なくとも、こんなものがありますよ、とお知らせして、それで実践されなかったのならば、しょうがないですが、私のせいで、知らずにすごしたとなると、あまりにも残念です。 今までのメソッドの人は、そこまで出てこないですが、私にしては、ちょっとぐらい恥ずかしい思いはするかもしれないが、一人でも、成果を上げることができたら、幸せなわけです。 私は、これまで文部科学省にも本を父経由で届けたり、知人の言語学者に問い合わせたりしましたが、その限界を感じています。というのは、ご本人の英語力が、やはりピンとくるかどうかに関係してくるからです。本当の英語が聞き取れないのに、喉がどーのとか、言われても、わけが分からんわけです。ただ声が低いだけでしょ、、となる。 英語喉の説明は苦労するのは、「あなたはそんなに発音にこだわっているが、我らを馬鹿にしているのか?」と思われることですが、最近は、機関銃英語がでて、これは、英語喉より説明が楽です。「日本人はネイティブ発音ができなくてもよい」と言う英語の先生はいても、「日本人が聞き取りができる必要はない」と言う先生はいないので、説明がしやすいように思います。 完全に喉パラダイムは、日本の現在の言説状況の外にあるわけです。だから、喉パラダイムが主流になるには、マーケットにまかせるしかないという状態になります。専門家に持っていっても、パラダイムの外にあるために、狂気の言説となってしまい、除外されてしまうわけです。 ミシェルフーコーという哲学者によりますと、昔、「アホ」のカテゴリーに属した人々が、船にのせられて川を行ったりきたりしたそうです(というか、これは実際に存在したのではなく、そういうイメージの話があったということらしい)。さらに、大昔の監獄を見ますと、今の感覚では、監獄に属さない人達まで、入れられていたそうです。つまり、昔のエピステーメからいくと、除外の対象になる人達の定義自体がちがったらしいです。 喉パラダイムは、現在の言説状況のなかではアホ扱いかもしれません。この状況を抜けだす一つの(多くのなかの一つです)は、実際、英語ができる人の支持を受けることです。そういう意味で、アイコさんが今回、喉パラダイムにピンと来られているということは、非常にうれしいです。 もう一つは喉実践者の活躍ですね。それから、英語なんて考えてもみなかた人たちを応援することも。 口を大きく動かすとか(実際にネイティブは動かしていないのに、、、映画などを見たら分かるのに)いうアプローチのほうが、実は、おかしいのだという非常に単純なことに、人々が気がつくのにあと何年かかるでしょうか、、、。あるいは、イントネーションが言われているほど大切ではないということに気づくのに何十年かかるでしょうか。イントネーションの違う大阪人の日本語を、東京人が聞いたとき、特殊の語彙でなければ、殆ど100%分かるのにね。英語でも、ロボットみたいに平らに読んでも通じるし、また歌のように、普通の会話での音程を無視していても、理解できる。この当たり前のことを私はこの5年ぐらい唱えていますが、常にアホ扱いされてきました。もっているのは、出版社さんや、喉実践者さんの理解のお陰、また広島で応援してくれている家族のお陰であります。 口を大きく動かすとか、おおげさにやるという発想は、歴史性があって、きっと、昔からあったんだろうけど、詳しく調べれば、富国強兵の国家体制作りのなかで固められてきた教育実践なのだろうと予想しています。ワシントンDCに日本の芸術品が飾ってある博物館がありますが、浮世絵のなかには、今ほどの大げささは見られないような気もします。あ、歌舞伎にはありそうですね。 関係なさそうに聞こえるかもしれませんが、私は、今、社交ダンスを習っておりまして、先月からルンバをやっておるのですが、ルンバの歩き方でさえ、ものすごい難しいんです。おおげさにやればいいということではなくて、本当に、ダイナミックな体の動かし方を学ばなければ、腰の動かし方が大げさになりすぎて、全然、ダメ。先生のやっているのをよく見て、原理を理解するぞ!と、やっていますが、やっと、「あ、自分のやっていることはダメだ、できていない」が分かるところまで来ましたよ。 社交ダンスの世界は、実際にできる人がこうですよ、と教えてくれます。そしてそれを懸命に真似るわけです。その教え方が喉パラダイムに通じるものがあるんです。手足をやたらを大げさに動かしているんじゃないんですね。もっと根本的に、重心の置き方とかが大切で、それをやっていると、自然と手足がそれについていくというかんじ。 喉パラダイムによくにている。喉をやっていれば、なんとなく自然と3ビートになる。喉をやっていれば、自然とイントネーションが自然になる、、みたいな。 で、そういうレッスンを受けて、自分はまだまだと分かったうえで(少しはできるようになったうえで)、テレビのSO YOU THINK YOU CAN DANCEとかいう番組を見ると、それに出てくるダンサーの上手下手がよく分かるんです。 本物が見抜けるというのは、ある程度、自分ができていないと分からない。そういう意味で、アイコさんには、喉パラダイムにピンと来られたのではないかと思います。 これアイコさんの発音矯正サイトです。LA付近の人はGOでしょうか?! http://hatsuonkyosei.com あ、ところでマイケルジャクソンがなくなりましたね。本当に、才能があった人でした。

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