仕事の選択に関する私的考察

昨日のYASさんのコメントに返事してたら、そのコメント自体が長くなったので、そのコメントをそのまま、ここにコピーしました。論理進行がちょっとタイトではないのですが、お許しを。 ***  実は昨日、お医者さんに行きまして(病気ではありませんが)、ちょっといやな思いがしました。壁にかかっている卒業証書を見ると私と同じときに、大学を卒業している先生でした。それには、リベラルアートが専門と書いてありました。これは、まあ日本語で無理に訳すと、、、うーん訳せないです、、、。でその横には、医学大学院の卒業証書が、、、 この人は、リベラルアートをやったあとに医者になっているわけです。リベラルアートというのは訳しにくいんだけど、まあ読んだり書いたり考えたりというのをしっかりやることですが、そのあとに、理系である医学に進んでいるわけです。リベラルアートだと理系じゃないというわけではないんですが。 一方で私は、高校のときに英語ができた、いや数学ができなかった、、、ということで文学部に進んだと。英文科だから、大学院は文系?じゃないといけないと思い込み、社会学を選んだ、、、と。 ところが同年代のアメリカ人は、大学で何を勉強していようと、自由に進路を選び、医者になっている、、、と。 私はPHDに5年半かかりましたが、今思えば、5年半の人生をついやすならば、医者とかそういう仕事を選べばよかったな、、、と。 何が好きか?というイデオロギーにとらわれすぎたのだけど、何が好きかという質問自体も、「自分は文系だ」というカテゴリーにとらわれすぎていたのです。アメリカにきたら文系とか理系とかいう枠は無かった。 結局、文系、理系が日本の大学に枠としてあるのは(学生が自由に変えられないということ)、大学の学部経営がそっちのほうが楽だからじゃないかな。 高校教師時代、主に文系志望の生徒を担当していたんですが、なんで、君達、大学では文系を目指しているの?と問うと、当時、2クラスの生徒、約100人の99,999%が 数学ができなかったから、、、と 言った。 というか、文系コースは学内の試験で振り分けられたのだけど、算数の点が悪いと、文系になるというカラクリもあったんだが。 わしと同じじゃねーかよーと思った(個人・自分のコントロール内にありそうで、微妙にない点など)。 昨日のお医者さんの話だけど、同じ年代なのに、片方は自由に選択してお医者さんになっている。私のほうは、文系だと思い込み、社会学をやり一応、タイトルはお医者さんと同じDOCTORだけど、社会の役に立つ度合いが非常に低いように思われることがある。お医者さんに比べると。 これがあれーと思ったわけです。 話は変わるけど、同じ年代のアメリカ人って、結構、歯に治療の跡がないんです。虫歯経験がゼロって言う人がものすごいたくさんいる。これマジな話ですよ。 で、日本で治療を受けた私は結構ある。 え、なんなんこの違い?と疑問に思う。 そういう違和感を昨日、感じたわけです。 水道水にフッ素が入っているとかどうかとか、そういうことでしょうか???? つまり、個人・自分にコントロールがありそうで、微妙にない現象ですね。実は、制度とか国家レベルの特徴の影響が強いと。 だから個人が選択しているように見えながら実は微妙だということではないか、、、。

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DIALの発音はダイアルじゃなくてダイルって知ってた?

知らんかった。昨晩、アメリカンアイドルを見ていたのだが、、、あ、その前に、この番組でものすごいスターが登場しそうだ、、しつつある。昨晩、レッドツエッペリンの歌を歌った男性だが、ものそごい歌唱力だった。要注意。 (アダムさんという人。後で見てください。http://www.americanidol.com/contestants/season_8/adam_lambert/) 、、で各コンテスタントが歌ったあとに、この人を押したいかたは、XXXに電話してください、、、というようなことを司会者が言うのだが、そのとき、DIAL(ダイアルして)という単語を1シラブルで読まれていることに驚いた。 え、ダイアルだからDIY-YALで2シラブルじゃないの? と。 たまに2シラブルに見えて1シラブルな単語があることは知っていた。この番組のジャッジの一人のCOWELさんだったか、これはCOW-WELではなくてカウルみたいに一発で発音する。1シラブルで。 結局、英語というのは(というか言語?)、音が先にあり、それにつづりをくっつけたということなのだろう。だからなんでそうなるの?という質問は、ちょっと違う。 DIALも同じらしい。DILE(ダイル)みたいに読む。PILEとかFILEとかと同じ要領。 これ知らんかったなあ。 よく考えるとDIAMONDと同じパターンか。DIAとあるけどDAIなんだって。ダイモンドなんだって。正しい発音は。 で思うに、このことに気づいたのは、私が英語を聞くときに喉音とシラブルの2つの要素だけを聞いているから気づいたということ。シラブルが2だと思っている単語が1で読まれたのを聞いて、あれ?と思った。 一度気づいてからは、DIALがDILE(DAILと書いたほうが分かりやすいかも)としか聞こえない。 ちなみに辞書をみてみたら、間違った記載があったぞ。ダイアルみたいにアがついている。日本語の辞書もそうだし、英語の辞書(アメリカ製のも)も間違っていた。 辞書ってのは、結構、間違っているのではないかな。で、日本の辞書っていうのは、アメリカかイギリスで出版されている辞書を丸写ししているのでしょう。それは悪いことではないと思う。単語の数が膨大だからしょうがない。 まちがっていても、ネイティブにとっては問題はないよね。だって、ネイティブが辞書を使うのは、たいてい、スペルを調べるときが主(あるいは難しい単語なら意味)。発音はもう知っているわけだから。ただ西洋の辞書を受け売りすると、発音を調べたくて辞書を調べている日本人学習者には不利だな。 ま、そういうことで、今日の結論。DIALの正しい発音に気づけたのはシラブルを聞いていたから、、、と。ということで以下の新しい本、シラブルの練習になりますので、よろしくお願いします!   機関銃英語が聴き取れる!-リスニングの鍵はシラブルとビート- (単行本(ソフトカバー)) 内容紹介 ネイティブ英語でまくしたてられると怖い! その原因は英語と日本語のリズムの違いです! シラブルとビートの違いを意識すれば、 英語が「言葉」に聞こえ始める! 『英語喉 50のメソッド』のリスニング版がついに登場     

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役に立つことが大切に違いない

よく学問はすぐに役に立たなくてよいとか、教育はすぐに結果がでなくてもよいという言い方を聞くが、私は、やはり、すぐに役に立ったほうがよいに決まっているといつも思っている。いつも自分が書くことなどが役にやったらよいなあと思っている。 昨日、マレーシアの3人の人から連絡があり、私がしばらく書いているラッシュモデルという統計手法に関するエッセイが役に立ったよと連絡があり、論文に引用したよと連絡があった。それから連絡しあいましょうということで、LINKEDINというサイト(アメリカ人が使っている就職のためのネットワークづくるのためのソーシャルネットワークサイト)でコネクトしようと要請があったので、そうした(MIXIでいえばマイミクというやつですね)。 でマレーシアの大学の先生達が以下を見せてくれた。そういえば私が英語のWEBSITEで書いているエッセイを引用してくれている。 http://portal.acm.org/citation.cfm?id=1416545  そもそも、私が、こういう統計学に関するエッセイをこつこつと書いているのには一つの理由がある。それは何かと言いますと、こういうことです。 私自身がこれらの統計モデルを勉強するとき、とても大変だったのです。挫折感を味わいながら勉強したんです。シカゴ大学で授業で統計の先生達の言っていることがさっぱり分からなかった。 でも、自分で統計をやるようになって10年以上にもなると、さすがに分かってくる。どんなに私がアホだったとしても、やはり10年以上もやっていれば分かってくる。さらに、大きなPICTUREも見えてくる。 そんななかで、えー、ラッシュモデルって、単なるロジスティック回帰モデルだったの?というようなことも分かってくる。 そんなら、そうと最初っから言ってくれればいいじゃないか!と反抗したくなる。当時の先生がたや、教科書に対して。 もちろん、先生がたからみれば、「いや、それは言ったじゃないか」というだろう。でも専門用語が多すぎてわからんかったのだろう。 そういう思いを今から勉強する人達には思ってほしくないという思いがあるので、できるだけ分かりやすいようにと統計に関するエッセイを暇なときに書いてきた。 例えばだが、心理統計モデルに関する日本語の本を持っていて、その宣伝文句としては、分かりやすいとか、言いたいことが書いてある。気持ちは分かるのだが、入門書なのに、入門者には分からないということが、今の私が読むとよく分かる。 だから、入門しようと思っても、きっとあきらめる人がたくさんいるだろう。 できれば、そういう人を助けたいというのが思いだ。 独り言 (いや、本質的には、人助け?知識の共有?みたいなことができなければ、自分の人生(統計学を理解もできずに、もんもんと勉強した時間のこと)がなんだったんだ?となってしまうのがいやなのかもしれない。ここで、逆に、「学問には王道はない」とふんぞりかえり、「まずは自分で調べてから来い」、「あなたには10年早い」「基礎を押さえてからにしろ」などと言えば、自分が賢いふりができるかもしれないが。) もっと言うと、最近では、教育を受けられない人がたくさんいるし、学校に、親に大金を払ってもらいながら、行っていても、授業がわからん人がたくさんいるだろう。 それが非常にくやしい。 じゃあ、自分が統計モデルが分かってる部分で、それをSHAREしたいというのが思いである。 たまたま私の場合、親の理解と応援があり、長い間勉強させてもらい、たまたま統計モデルやらリサーチメソッドが分かったので、分かる限り、分からん人の助けをしたい。 特に、こういうことを理解するのは、頭がよい悪いということは関係ないのだということを、結果で証明したいのである。そもそも頭がよい悪いと思っていることじたいが、その時点で頭がよいと思われている人達(脳がどうのこうのと言っているインテリの人達とか、試験問題で頭を活性化するとか言っている人とか、声に出して文を読めとか言っている人達)の陰謀(に近いもの、、、自覚は無いと思うが)であることを結果で示したい。 そういえば、SASというソフトに関しても色々書いてきたのだが、それもちょっと役にたったようで、最近SASのニュースレターで紹介してもらった。しかしSASというのは、値段が張り、大学に属しているかじゃないと使えないのが非常に不満だ。お金がないと使えないという足かせがある。 http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/periodicals/technews/pdf/09win.pdf  9ページに、平田先生に私のSASを使ったマルチレベルモデルに関するエッセイを紹介してもらいました。これは(私のエッセイは)英語なので、色んな国の人からメールで質問を受けます。 思うに、中学のとき、ある友人にそそのかされて数学の時間に「早弁」をしました。その友人とともに、先生に呼び出されました。そしたらその友人が、「わしゃ、数学なんかいらんのじゃ。なんの役に立つのか」とすごんだんです。相手が新米の先生だったので、大きく出たんだと思います。そしたら、先生が、なんもよーゆわんかったんです。 こらあー、数学なんて、ものすごい役に立つじゃないかい。 そういうのがちゃんと生徒に説明できんといかんと思うんです。 教育はすぐには答えが出ない、、、といいますが、それは言い訳ではないでしょうか。  

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