喉発音と機関銃英語 練習の際の心構え

喉発音について  昔、フランス人に、JE SUISとまで言っただけで、「あなたは日本人ですね」とばれたという逸話を聞いたことがあります。JEだけだったかもしれません。日本人の出す音が平たく、ピッチが高いのでばれてしまうのです。また音が短いです。JUがJYUになるという問題もあります。Yがとれない。 弁当BOXを読まれるときに、全体で勝負と思われるかもしれません。したがって、全部を読むことが大切だと思われるかもしれません。絶対音読!って感じで、そういう訓練を好む傾向が普通あります。ところが、練習に大切なのは、BENTO、いやBENだけでよいかもしれません。いや、Eだけでよいのです。Eが喉で出せていなければ、その素材全体を読む意味がありません。それができなかれば、絶対に母音は出せないし、THEなどはザとしか発音されません。喉が緊張気味だと、THEが絶対にザになります。 そういう意味では、英単語もでてこない喉の最初の方のレッスンが大切です。どうしても、うまくいかない場合は、頭を切り替えて、風呂に入って声を出す練習をしたり、動物(例 犬)の目の前に抱いてみて、その犬の鳴きまねに挑戦してみてください。練習材料が英単語である必然性はありません。日本語をあえて、喉発音してみるのもよいでしょう。 機関銃英語の練習 ボンボンボンが聞こえにくい人は次に挑戦してください。 (1)機関銃英語のCDを聞く時に、本当に聞くこと。本当にというのは、私たちは聞いているようで聞いていないということがあります。生徒の皆さんは、学校で、先生の話を聞くまねをして、皆さんは何年になりますか?私たちは、聞くまねがいつのまにか得意になっています。本当に聞いてください!(学校の先生、、これは昔、高校教師時代の私のことです、、、は、教室がしーんとしていると、生徒が熱心に聞いていると勘違いしますから、これはしかたがないでしょう。) (2)これは英語喉のほうで強調していますが、看板に書いてある日本語をとりあげて、これは3ビートではどういうだろうと、考えて自分で言ってみます。例えば、駅名で淀屋橋とあるならば、YOD-DOY-YAB-BASH-SHIとかです。こうすることで、頭のなかに、子音ー母音ー子音のパターンが感覚的に定着すると思います。 (3)フランス語やスペイン語を聞いてみてください。アメリカ英語よりも、シラブルのボンボンボンが聞きやすい。中国語でもよい。 (4)歌を聴いてください。1音符に当たるのが1シラブルです。

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茂木さんの番組のプロフェッショナル 細野秀雄さんのが面白かった

昨晩、NHKを見ていたら、茂木さんの番組で、とても面白い人が出ていた。細野秀雄さんという科学者(化学者?)で、材料を研究している人。コンクリートとか。 http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090526/index.html 普通は、茂木さんの番組は、根性論、精神論に傾いてしまいがちだと思う。そして、いかにただ働きが大切か、頑張ることが大切かが前面に来て、若い人が見たとしたら、逆に、困る方向に向かうメッセージが強い。さらに、がんばってもどうせそんな風にはなれない人ばかりでてくる。先週は、役人の人だったが、現在の日本で彼のようになれる人は大学の1,2,3年生ぐらいの人のなかで、運良く試験に通る人、また試験勉強をいとわない人だけだ。参考に全然ならない。(さらに、役人の人の活躍は分かるが、連日、日本列島を旅し、人(職人さんとか)を訪ね、情熱で人を動かすというが、税金がうまく効果的に使われているのか?評価はどのようにされているのか?情熱で動かすというが、それはよいメソッドなのか?精神論ではないのか?そんな楽しそうな仕事にに、皆が自由につけないとは、職業選択の自由の精神が泣くのではないか?) ところが昨日の細野秀雄さんの番組は面白かった。わくわくした。自分でもあんな研究や開発ができるんじゃないか、、と思えるほどだった。我々の日常生活(仕事とか、観察とか、喉の旅とか)にも生かせるようなポイントがたくさんあった。 特に面白かった点。 彼の師匠である人に(公害問題に取り組んでいた人)、細野さんが、自分も公害をテーマにしたいと言ったら、公害はその時代の問題であり、将来の問題ではないかもしれないから、とらわれずに、自分のテーマを探せと指導した点。時代によって、大切なことが変わるという真をついていると思った。 細野さんが、目の前の事実をとらえることを大切にしている点。本にこう書いてあるから、正しい、、、ということではなくて、事実を大切に、、、ということがすばらしいと思った。本と事実が違う、違いうると言う点は、やはり科学である。 細野さんがやっている科学が、色々やってみる、、、という試行錯誤に基づいている点。あるとき、材質の色が変わっていた、、と。誰もそれに気をとめなかったが、細野さんは、それが気になり追求したと言う点。 細野さんの助手がしゃべるとき、全然、上唇を使っていなかった点。全ての日本語の音を正しく発音できていた。MもBも。あ、これはちょっと論点がずれたか。 助手さんが、新しい提案をしたとき、細野さんが、「それを裏付ける論文あるんか?」と聞いたら、助手さんが、「自分でやってみたらそうでした」と言った。細野さんがそれを聞いて、おーそーか、じゃあ、やってみろ!と言った点。 目の前の事実から目をそらさないとはそういうことだろう。音声学の人が目をそらしている事実が色々ある。 1)なぜアーと言いながら、舌をべろべろと動かしてもアがイになったり、あるいはアが違う音になったりしないのか?(喉パラダイムからの解説:舌の位置や動かし方は、微調整であり、音の核ではない。微調整の部分を強調して、日本人が練習しても正しい発音にならない) 2)なぜ、西洋人は、日本人と声が違うのか?(喉パラダイムからの解説:日本語は口発音、英語は喉発音。喉は首の根元から、口までの長い楽器である、、、当然、声の深みが違う。その深みを持ってでないと、ヨーロッパ言語の発音は不可能。例えば米語におけるSHIPのIは首の根元からでしか出せない) 3)なぜネイティブは、普通にしゃべるとき(映画を参考に)、英語音声学の本に書いてあるような口の開きかたをせずにしゃべるのか?(喉パラダイムからの解説:音声学の教科書に書いている口の開き方は、幻想。ネイティブの先生がおおげさに教えようとしたことからの勘違いである。) 細野秀雄さんならば、英語喉を分かってくれると思った。 茂木さん自身もBLOGで細野先生に関することを書いてらっしゃるが、私の見方と違うと思った。 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/05/post-574a.html 茂木さんの感動はここにある: 青春の日に受けた感動が、人生の時の経過の中でいかに伏流して、やがて思わぬかたちで姿を現すか。 私の感動は、これだ: 今、ここで、何を学べ、何が役立つか?である。細野さんの、事実をしっかりと見るという方針は、日本国民の誰でも使える方針だ。 茂木さんの視点でいくと、偉い人は、皆、小さいころが違う、若かりしころが違う、、、となる。そうなると、普通の一般市民で我々にとっては、手がとどかないということになる。 国家の品格の藤原さんも、偉い人は、小さいときにこうした、ああした、という話が多い。 日本国民のほとんどの人にとって関係のない話であり、ちょっと違う観点から言えば、小市民は黙っておれ、、、というメッセージとなる。 もちろん、こんな悪いことを考えている人はいないが、結果として、それも、UNEXPECTED CONSEQUENCEとして、プロフェッショナルという番組は、そういうメッセージを発していると思う。 逆に、英語喉が象徴し、目指すのは、日本ドリームであるが、年齢やら教育レベルに関係なく、今、ここで何が具体的にできるかということだ。英語の発音や聞き取りの分野に関しては英語喉がその理論と実践を完成させたのだが、他の分野にもこの運動を波及させなければいけない、、、 と、イソイデ書いているから、生意気に、また大雑把な言い方になるのだが、結局はそういうことだ。日本ドリームとは。 英語喉と機関銃英語には、ノンネイティブの私がどうやって英語を勉強したかなどということは全然出てこない。そんなことは、英語の習得に無関係であるからだ。 大切なのは説明であり、その説明を発明、発見することである。 細野さん、そして助手さんの活躍をテレビで見て、そういうことを考えて、感動した。

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2対2.5の違いが日本語話者とハングル話者の違いか?

よく行くカフェテリアは韓国人の夫婦が経営、きりもりしている。昼に、行ったら、「スナックか?」と聞くので、いや「ランチだ」と言うと、、 オー ランチー と言った。さらに、私に、いつもの、チーズアンドスケーキか?と聞こうとして、 チーズ? といった。 LUNCHをLUN-CHI、チーズをCHEE-ZUと発音するのだ。これは日本人の英語によく似ている。 興味がわいたので、ランチをハングル文字で書いてくれないかと頼んだ。頼んだ瞬間は、日本語のらーんーちの要領で三文字かなとおもったが、すぐに思い直した。ハングル文字だと、ランは1文字だろう、そしてチが1文字だろう、、、合計2文字だ、、、と想像したら、やっぱりそのとおりだった。 これは実際に書いてもらった字だ。上のほうが、韓国人のおじさんが書いた字。2文字だ。確認のために、私も書いてみた(下のほう)。そしたら、最初の字の底にあるところが、ちょっと違っていたらしく、直してくれた。 あの底のところ。上のほうでは、線に見える部分がNなのだ。 ちなみに左上のあたりはL、右上はア、そして底の部分がNなのである。 ハングルでは、1文字でLUNCHのLUNまで言ってしまえる、書けてしまえるのである。 そのあと、ちょうど、中国に留学していたアメリカ人が通りかかったので、中国人がLUNCHと発音するとすると、何シラブルになるだろう?と聞くと、1シラブルだと答えた。これはおそらく正しいだろう。 まとめると、、、LUNCHは 日本語では3文字 実際に発音するときは2.5シラブルっぽい。ラとチは確実に2シラブルだが、ンが微妙だ。シラブル半分ぐらいだろう。だから、2,5シラブルと呼ぶことにする。 韓国語では2文字。実施の発音も2シラブルだろう。 中国では1シラブルで発音されるらしい(これはアメリカ人の報告だが、おそらく正しい)。 つまり 中国語話者 1、 ハングル話者 2、 日本語話者 2.5である。 英語話者は1、フランス語話者も1、スペイン語話者も1、、、である。 これは、確実に英語力にも反映している。中国語話者は、勉強していれば、確実に英語が喋れる。リスニング、特に音を聞くという点では、問題があまりない。それは漢字の言語である中国を普段からしゃべっているので、英語でもシラブルを聞くというのはあまりに当たり前で実践しているからだ。 ハングル語話者と日本語話者では、微妙にハングル語話者のほうが有利である。シラブル数が微妙に英語に近い、、、というか近いときがたまにあるからである。 韓国のおじさんには、ランチが実は、1シラブルなんですよ、チーズも1シラブルですよと教えてあげると、えー、そんなこと、考えたことなかったとおっしゃることだろう。 教えてあげたいと思うことがあるのだが、あまりに英語が通じないので、まだそれにいたっていない。しゃべるスピードは速いのだが、日本人と同じで、覚えている表現を、場面場面にあてはめてしゃべっている、、、だからいつも同じ話になってしまいがちだ。 また、教えてあげようとしても、うん、うんとうなづいてくれるのだが、全然、伝わっていない。このおじさんとおばさんは、大きな娘(アメリカで生まれた)がいるのだから、アメリカに少なくとも25年ぐらいはいるはずだが、英語があまり通じない。私も、言っていることがよく分からないので(口発音で、なぜか声が非常に小さい、、私自身も前は声が小さかったなあ)いつも3回ぐらい聞きなおしている。 ハングル話者にも英語喉をお教えし、早く、開放してあげたいと思う。 ダーリンは外国人という漫画を読んでいたら、作者が、日本に住んでいるネイティブに6年勉強しても英語ができないのはなぜ?と聞かれ、逆に、じゃあ、なんであんたら、日本に住んでいて日本語しゃべらんの?と言う場面があった。ちなみに、作者は8年英語をやったそうである。 たしかに、日本に住んでいて、日本語をしゃべらない人はいるが、聞き取りはできるはずだ。これはペンです、、、と言ってあげて、それを音としては感知している。さらに、もし、その人が8年、日本語を教室などで勉強していたとしたら、日本語ができないということは不可能である。 日本人が8年、いや10年英語を教室で勉強してもできないのは、教え方とか、教材の問題というより、シラブルが分からないからだ。あ、これは、まあ教え方の問題なのか、、、。ポイントは、従来、コミュニケーションを重視しないから日本の英語教育はダメだといわれているが、そうじゃない。アメリカに20,30年住んでいても、聞き取りができない人がたくさんいる。シラブルを知らないからだ。 NIPPONという日本語を聞いて、もしシラブルが分からない宇宙人がいたとしたら、 NIP-PONかな?N-IP-PO-Nかな、N-I-PP-ONかな、、、などと、わけが分からなくなり、何年勉強しても日本語ができるようにならないと思う。 文部科学省さんに、参考にと、3冊(小、中、高の担当のかたかな)、献本させていただき、さらに、長官さんにも、送らせていただいたのだが、まだ1年にはならないので、もう少し、30年ぐらいは連絡を待ってみよう。 というか、省庁というのは、そういう場所ではないのかなとは思う。

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