茂木さんの番組のプロフェッショナル 細野秀雄さんのが面白かった

昨晩、NHKを見ていたら、茂木さんの番組で、とても面白い人が出ていた。細野秀雄さんという科学者(化学者?)で、材料を研究している人。コンクリートとか。

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090526/index.html

普通は、茂木さんの番組は、根性論、精神論に傾いてしまいがちだと思う。そして、いかにただ働きが大切か、頑張ることが大切かが前面に来て、若い人が見たとしたら、逆に、困る方向に向かうメッセージが強い。さらに、がんばってもどうせそんな風にはなれない人ばかりでてくる。先週は、役人の人だったが、現在の日本で彼のようになれる人は大学の1,2,3年生ぐらいの人のなかで、運良く試験に通る人、また試験勉強をいとわない人だけだ。参考に全然ならない。(さらに、役人の人の活躍は分かるが、連日、日本列島を旅し、人(職人さんとか)を訪ね、情熱で人を動かすというが、税金がうまく効果的に使われているのか?評価はどのようにされているのか?情熱で動かすというが、それはよいメソッドなのか?精神論ではないのか?そんな楽しそうな仕事にに、皆が自由につけないとは、職業選択の自由の精神が泣くのではないか?)

ところが昨日の細野秀雄さんの番組は面白かった。わくわくした。自分でもあんな研究や開発ができるんじゃないか、、と思えるほどだった。我々の日常生活(仕事とか、観察とか、喉の旅とか)にも生かせるようなポイントがたくさんあった。

特に面白かった点。

彼の師匠である人に(公害問題に取り組んでいた人)、細野さんが、自分も公害をテーマにしたいと言ったら、公害はその時代の問題であり、将来の問題ではないかもしれないから、とらわれずに、自分のテーマを探せと指導した点。時代によって、大切なことが変わるという真をついていると思った。

細野さんが、目の前の事実をとらえることを大切にしている点。本にこう書いてあるから、正しい、、、ということではなくて、事実を大切に、、、ということがすばらしいと思った。本と事実が違う、違いうると言う点は、やはり科学である。

細野さんがやっている科学が、色々やってみる、、、という試行錯誤に基づいている点。あるとき、材質の色が変わっていた、、と。誰もそれに気をとめなかったが、細野さんは、それが気になり追求したと言う点。

細野さんの助手がしゃべるとき、全然、上唇を使っていなかった点。全ての日本語の音を正しく発音できていた。MもBも。あ、これはちょっと論点がずれたか。

助手さんが、新しい提案をしたとき、細野さんが、「それを裏付ける論文あるんか?」と聞いたら、助手さんが、「自分でやってみたらそうでした」と言った。細野さんがそれを聞いて、おーそーか、じゃあ、やってみろ!と言った点。

目の前の事実から目をそらさないとはそういうことだろう。音声学の人が目をそらしている事実が色々ある。

1)なぜアーと言いながら、舌をべろべろと動かしてもアがイになったり、あるいはアが違う音になったりしないのか?(喉パラダイムからの解説:舌の位置や動かし方は、微調整であり、音の核ではない。微調整の部分を強調して、日本人が練習しても正しい発音にならない)

2)なぜ、西洋人は、日本人と声が違うのか?(喉パラダイムからの解説:日本語は口発音、英語は喉発音。喉は首の根元から、口までの長い楽器である、、、当然、声の深みが違う。その深みを持ってでないと、ヨーロッパ言語の発音は不可能。例えば米語におけるSHIPのIは首の根元からでしか出せない)

3)なぜネイティブは、普通にしゃべるとき(映画を参考に)、英語音声学の本に書いてあるような口の開きかたをせずにしゃべるのか?(喉パラダイムからの解説:音声学の教科書に書いている口の開き方は、幻想。ネイティブの先生がおおげさに教えようとしたことからの勘違いである。)

細野秀雄さんならば、英語喉を分かってくれると思った。

茂木さん自身もBLOGで細野先生に関することを書いてらっしゃるが、私の見方と違うと思った。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/05/post-574a.html

茂木さんの感動はここにある:

青春の日に受けた感動が、人生の時の経過の中でいかに伏流して、やがて思わぬかたちで姿を現すか。

私の感動は、これだ:

今、ここで、何を学べ、何が役立つか?である。細野さんの、事実をしっかりと見るという方針は、日本国民の誰でも使える方針だ。

茂木さんの視点でいくと、偉い人は、皆、小さいころが違う、若かりしころが違う、、、となる。そうなると、普通の一般市民で我々にとっては、手がとどかないということになる。

国家の品格の藤原さんも、偉い人は、小さいときにこうした、ああした、という話が多い。

日本国民のほとんどの人にとって関係のない話であり、ちょっと違う観点から言えば、小市民は黙っておれ、、、というメッセージとなる。

もちろん、こんな悪いことを考えている人はいないが、結果として、それも、UNEXPECTED CONSEQUENCEとして、プロフェッショナルという番組は、そういうメッセージを発していると思う。

逆に、英語喉が象徴し、目指すのは、日本ドリームであるが、年齢やら教育レベルに関係なく、今、ここで何が具体的にできるかということだ。英語の発音や聞き取りの分野に関しては英語喉がその理論と実践を完成させたのだが、他の分野にもこの運動を波及させなければいけない、、、

と、イソイデ書いているから、生意気に、また大雑把な言い方になるのだが、結局はそういうことだ。日本ドリームとは。

英語喉と機関銃英語には、ノンネイティブの私がどうやって英語を勉強したかなどということは全然出てこない。そんなことは、英語の習得に無関係であるからだ。

大切なのは説明であり、その説明を発明、発見することである。

細野さん、そして助手さんの活躍をテレビで見て、そういうことを考えて、感動した。

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盗み聞きをしてしまった件

1231 今週末のセミナーの募集です。とりあえず英語の音が聞こえるところまで行きましょう。 http://www.doodle.com/bpxmkqvv8ufgtktm   MASA RADIOが益々盛り上がっている。 MASAさんが、相手のパーソナリティーを引き出しているようで面白い。 http://audioboo.fm/boos/394083-masa-radio-talking-to-cheerful-yuyu http://audioboo.fm/boos/394141-masa-radio-talking-to-emily-again また、タイの日本語教師さんが、英語ができなかった中国人の人が短期間で英語ができるようになっていくのを目撃されているのが面白い。あと、http://thainihongo.seesaa.net/article/211369507.html に書いてあるのだけど、聞くことができるようになったら単語が自分のものになるスピードが速いとあるが、これは本当だと思った。 聞き取りが出来ないと単語の暗記は単語集とかに頼ることになる。あるいは読んでいて字として勉強する、、、まあこれは普通日本人が中学高校とやることだ。 しかし聞けるとテレビなどをぼ~と見ていても、単語を覚えることになる。 そういえば、私は英語喉前からアメリカ英語がそれなりに聞けていたが、辞書はもう20年ぐらい調べたことがない。耳で聞いていて、何回か出てきたら、なんとなく覚えてしまう。人の顔をおぼえるのと一緒だと思う。 やったもんさんもSKYPEで英会話をはじめられたようだが、とてもよいことだ。 さて、最近、電車通勤を週3回ぐらいはするようにしている。電車だと行きと帰りで10ドルぐらいだ(800円ぐらいか)。会社から一ヶ月に50ドルの手当てが出るのと、あと、税金の控除になるので電車は経済的だ。 自動車だと今1ギャロン(4リットル?)4ドル強だ。往復でおそらく2ギャロンぐらいかかるので8ドルぐらいかかる。だから自動車のほうが微妙に安いけど、電車のほうが補助が出るのでやっぱり安い。 駅から会社まで5分ぐらい歩いていたら、若い社員の男女が話をしながら歩いていた。自己紹介をしている。最初はどんな英語文法を使っているかと思って聞いていたのだけど、男性のほうの内容を盗み聞きをしてしまった、、、。 なんでもハーバードのプログラムである外国の学生たちと会議をしながら交流をするプログラムだという。 どこの国か、言わなかったのだが、それはきっと、最初から日本だというと、相手の女の子に、「この人は、きっと日本に行って、日本の女の子達にもてまくった類ね、、、」と思われるのがいやで、どこの国かは最初から言いたくないのかな、、、と私は思った。 そのプログラムは素晴らしく、その国の学生達と、エネルギー問題、国際情勢などについて話したという。 そして、アメリカ人とその国の若者たちとのネットワークができて、あとでその国を旅行したりとか、あるいはビジネスの話をしたりとかで、素晴らしい経験になった、、、。 このあたりで、私は、ありゃ、あの「日米学生会議」だと思っていたが、違うのかと思い出した。 <日米学生会議出身の友人がいるが、英語喉を紹介したら、「ネイティブのように喋る必要はない」で話が終わっている。> だって、日本人の大学生がこんな素晴らしいネットワークを気づくような関係になれるはずがないと思ったからだ。口発音では、そもそも相手の言っていることが分からないし、通じないし、また冷たいイメージになるから、友情を結ぶのは難しい。 先日もJETで2年間も日本に住んでいた元同僚が、「日本人の友達がいない」と言っていた(中国人や韓国人の友達はいる)。 英語喉をまだ知らないだろうからだ。…

聞き取り100%の件

1232 今週末の英語喉セミナーです。今回を逃すと7月の中半まで喉セミナーはありませんよ~~~。 http://www.doodle.com/bpxmkqvv8ufgtktm さて、英語喉で、すご~~~いと思った人は、きっと発音だけでなくて、音の聞き取りがよくできるようになった人じゃないかな。それも結構、短い時間で。 メカニズムははっきりしています。 1.今まで雑音として処理していた喉の深い響きの方に感心を向けたら、当たり前だけど聞けるようになった。 例えば、皆さんの部屋にクーラーがかかっているとします。クーラーは小さな雑音を出しているでしょう。でも、脳ってそれを雑音として処理するので、結構、聞こえてませんよね。でも聞こうとすると聞こえてくる。 今までIFとかいう発音を聞いても、その深い部分を聞いていなかったので、雑音にしか聞こえなかったわけです。あるいはSHE ISがSHEY-YIZみたいになるわけですが(喉発音なので勝手にYが生じる)、そういうのも雑音として処理していたら聞けませんよね。 2.シラブルはまさに、どこからどこまでが単位かを教えてくれるのです。シラブルを無視していると、音が大量にながれてきて、全然つかめないでしょう。例えば、 HOWAREYOUDOINGTHESEDAYS? と音が流れてきたとき、わけがわかりません。でもシラブルがあるということを理解すれば、 HOW-ARE-YOUD-DOW-WING-THEZ-DEIZ? とグループに分かれて頭に入ってきます。 だから、急に英語がゆっくりになったように聞こえるわけです。 このことは、結構、瞬間的に起こることで、誰にでも起こることです。 まだこれを経験されていないかたは、以下の工夫をしてください。 1.通勤のときなどに周りにある看板などの字を見て、ネイティブならどう読むかなとシラブル分けしてみる(3ビートに気をつけて)。 例 淀屋橋 --> YOD-DOY-YAB-BASH-SHIY 2.日本語をわざと3ビートで読んでみる。 3.実際にネイティブと会話する。ゆっくり、シラブルを大切にしながら喋る。 量をこなすから聞こえるようになるわけではありません。発想の転換で聞けるようになります。 よく女の人の横顔に見えたり、月面に見えたり(??でしたっけ)するような絵があって、最初は難しいけど、見ていると、見えるようになるのがありますよね。 ちょうどジーナの両親の家にも飾ってあるのだけど、一見、単なる木の彫刻で意味がないように見えるのが置いてあるのだけど、じっくり見ていると文字が見えてくる。一度、見え出すと、もう元には戻れない、、、というのがあるんですが、それに似ています。…

今日はアキさんのご質問への回答です。 

ご質問 喉発音の本では、n,t,d の子音は舌の角度などにこだわるな、と解説されています。この3音は、昔から学校では、口蓋前方の歯茎の位置に舌先をちゃんと当てて息を吐くように指導する教師が、多かったと思います。しかし、私が喉発音の練習を始めて感じたのですが、必ずしも口蓋に舌先が付かなくてもよいのではないでしょうか?   回答 そのとおりです。喉革命以前の私はNといえば、強調するほど、舌を屋根につけて発音していましたし、そうすることが、ネイティブ発音と思っていました。例えばPENであれば、ペンヌという感じです。ESS仲間などの間ではそうすることが*一つのステータス*だったような気がします。日本人の間では「俺は発音がうまいんだ」、、、というような。 Sのときに、やたらとすーっと音を鳴らす、、、というのも、その手のアピールとなりましたよ。昔ESSでランチタイムに英語会話をしていたのですが、静かな教室に響き渡るような風の音がします。高校のときに留学していたという先輩などはそういう発音をしていましたから、おーネイティブっぽい、、、と感動したものです。で、私も真似をしていました。      ちなみに、喉の本を書いているときに、共著者のJEANAさんに、カズが喋るとき、そのスースーする音はなんじゃ、、、と聞かれました(笑)。で、JEANAさんは、カズは口の奥に銀歯があるから、その銀歯に風があたって、そんな音を出す(Sの発音のときに)、、、と納得していました(喉をまだ発見していなかったときのエピソード)。今考えてみると、それこそがSを口発音していた証拠ですね。これが抜けるのにちょっと時間がかかりました(外人声強制ギブスを使うとすぐ直るでしょう http://nippondream.com/estatus/wordpress/?p=219)。英語耳の松澤さんは、Sのときに、摩擦の音が10メートル離れていても聞こえるようにと指導されていますが、これでは口発音傾向がたかまってしまい、英語がますます通じなくなります。 (なんで銀歯の話になったかというと私と同年代か、下のアメリカ人は、むかつくほど、虫歯がないんです。一箇所も治療の跡がない、つまり銀歯などがない、、アメリカ人はざらです。もっと若い世代では当たり前でしょう。うらやましい、、、)             ありゃ、N,T,Dの話をしていたのに、Sの話になってしまいました。ポイントは日本人が思い込んでいる発音法は、ネイティブに対して、「あー、そうやったらうまくなったねえ」と言わす効果があるんじゃなくて、日本人同士で、そうやったらネイティブっぽいよ、、、と思い込んでいる部分にアピールしているだけ、、、ということです。             教師が舌の位置にこだわるのは、それは、なにかやっている気になるということです(ごめんなさい)。舌の位置ならば、誰でも動かせますから。野球でノックをするときに、腰をおとせ、、、と指導するのに似ています。腰をおとしても球がとれるようになるわけじゃないんですけど、監督の立場から見ると、何かをさせて、それが実践可能なので、何かをしているような気に慣れます(炎天下でも水を飲むなとか、泳ぎに行くなとか、、も言われていましたよ、、、体が弱ると)。アメリカの大リーグで全然腰をおとさず、ごろをとっている選手などがいて、なーんだありゃー、、、と思ったことがあります。実際は舌を右におこうが、左におこうが、N,T,Dの発音ができないとダメだということです。喉でがんばりましょう!             教師バッシングみたいになってしまいますが、そういう意図ではありません。本当の気持ちは教師がプロとして何かを教えるときに、メソッドを開発しましょう!ということを言いたいんです。予習や復習はメソッドではなく練習法です。メソッドのない練習法はただの練習です。繰り替えすことも練習法にすぎません。メソッドとはプラモデルを組み立てるときの説明書と同じ。こうやって、こうやったらできますよ、、、というメソッドです。             私は中学校の数学の授業をよく覚えていますが、予習するにも、わからん、授業うけてもわからん、復習するにも分からん、、、試験前になってもわからんから勉強する気が起きない、、、とう憂鬱な気持ちをよく覚えています。数学を生徒が理解するメソッドが確立されていないのです。かわりにあるのは、予習せい、復習せい、態度を直せ、とか、、、そういう精神論ばかりでした(ずっと自分のせいだと思っていましたが、アメリカにきて統計学をとったりして、今はその分野なんですが、ありゃ、わし、数学が不得意じゃったんじゃなかったんかいのお、、、とショックを受けました。)   ご質問 たとえば、I can go there.  I…

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