福島フィフティー

仕事で日本の災害の後方支援(かなり後方だが)に関わることができて、昨日は、初めて、自分の仕事用コンピュータに日本語のフォントを入れてもらった。アメリカで仕事を始めて、日本語が役に立ったのは初めてのことだ。  スーパーバイザーが、え?あなたは日本語、読んだり、書いたりできるの?と言ったので、「はい、日本で大学まで行ったんです」と言った。その人も、アメリカ以外の国の出身だ。私も同じようなことを聞くかも知れない。 テレビではCNNを見ているが、ちょっとFOXニュースに変えたけど、やはりCNNに変えた。FOXニュースはアメリカの思想の極端な部分の塊のようなイデオロギー放送に思えるので(グレンベック氏など完全に狂っているとしか思えない)、わざと腹を立てたいとき以外は見ない。ちょうど、東京都の石原知事の言動を、わざと腹を立てたいときに聞いてみようと思うのと同じ発想だ。  CNNでは、福島フィフティーと呼んで、命がけで事故処理に当たっている人たちのことが伝えられている。海外で福島フィフティーと呼んで応援しているという報道があった。  以下の報道はabcによるものだ。 http://news.yahoo.com/video/weather-15749664/japan-earthquake-fukushima-50-heroes-24544942 CNNではクーパー氏とグプタ氏が、ひっきりなしに、「東電、および日本政府はもっと情報を、透明なものを」といい続けている。一方で私のPCではNHKとTBSを見ているが、東電、原子力院(みたいな名前の団体)、そして政府の会見が繰り返されていて、情報が多く出ているようなイメージだ。だから、どちらが本当なのかよく分からない。言う量としては多いが、透明性がない?ということなのか?  福島原発のかたで出てきたかたの記事がASAHI新聞サイトにあった。過酷な状況だが、この人達の努力を忘れることはない。  CNNでは、日本人がほとんど出てこない。日本にいるはずのクーパー氏とグプタ氏が喋りつづけていて、たまに、NHK WORLDの通訳を通じたインタビューが出る。震災を受けていない地域の日本人自身がCNNで発言できれば、世界の募金活動も活性化するのではないか。日本人の専門家は一人も紹介されていない。 心のケアの情報をたくさん読んだ。震災心理学者の人達は、神戸地震などの教訓を元に、これほど大量の研究、仕事をしてきていたのかと驚いた。  震災の地域にどうやったら物資が届くのだろう。  関西地方は、震災地域の住民の受け入れのこともプッシュしている。  アメリカ人も真剣に日本のことを考えている。  プロ野球はやるというのは、違和感がある。選手も(選手はそう言っている)、観客もそれどころはない。どう表現しても、PLAY BASEBALLでPLAYは「遊ぶ」という要素がある動詞だ。震災がまだ終わっていないのだ。

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仕事に燃えた+心のケア

今日は、朝、あるプロジェクト(昨日説明した)のボスから電話が入り、カズ、日本語の文書を見るのを手伝ってくれ、、、という指示をもらった。 私の仕事は、州政府だとか連邦政府のコンサルティングだけど、このプロジェクトは米国において、震災があったときに(アメリカではトルネードとかが多い)、援助をするのが目的。それも心のケアの援助だ。国内の震災のみが対象なのだけど、連邦政府のリクエストで例えばハイチ地震のときは、ハイチの心のケアのため、色々と後方支援をした。 なんと、今回は、日本の震災の心のケアの後方支援を少しするということなのだ! アメリカでは、誰が何人とかあまり考えていない。私が日本から来た日本人だということを、たまたま、このプロジェクトのメンバーとは電話会議だけのことが多いこともあり、実際、メンバーに直接はあまりあったことがない。私は、普段から英語喉で喋っているのでアメリカ人だと思い込んでいたのだと思う。 でも突然思い出したように、私が日本語ができるということに気づいたのだ。それは昨日、実は、電話会議の最後で、「俺は日本から来たのだ」と言ったから、メンバーの間に知れ渡ることになった。 タスクは心のケアの日本語の資料を調査することだったのだ。今日までは、遠く離れて、どうやって貢献できるのかと愕然としていた。日本に住んでいる人でさえ、あまりの被害で道路状況など悪く、できることがない、、、といらいらし、この際、原発内で消火作業に協力できないだろうか、、、などと、思っている人は多いはずだ。 皆さん、これ読んでみたらどうだろうか? サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版 という文書で元々英語で書かれたものを兵庫のかたが訳されているのです。 http://www.j-hits.org/psychological/index.html 英語で読むならば、http://www.nctsn.org/content/psychological-first-aid でPDF版を探してください。  調査によると、心のケアというのはとても重要だということだ。どのように、人に接するかもある。また、自分ともどう接するかというのもある。 さて、アメリカの国務省が、アメリカ人は、少なくとも80キロ?ぐらい原発から離れるように勧告したが、アメリカ人にとって、感覚的に20キロ、30キロは近すぎるのだと思う。普段から、フリーウェイで70マイルで自動車を運転している。70マイルというとキロにすると100キロぐらいだ。だから、心理的に20キロ、30キロは近すぎるのだと思う。自国で運転するときの感覚で、距離を考えるのだと思う。実際、私も毎日70マイルで運転している。それが制限速度だからだが、それでも他の車が追い越していく。 昨日は韓国人の同僚が、目に涙をためたように、ねぎらいの言葉をかけてくれたが、今日は、中国人の同僚がまたしても目に涙をためながら、ねぎらいの言葉をかけてくれた。カフェテリアに行ったら、エルサルバドルの人が目に涙をためながら、ねぎらいの言葉をかけてくれた。  一番苦しいのは、やはり被災地のかたなので、この色々な人の思いが届いて欲しい。 加油!と言うそうだ。中国語で、発音はジャユだったか。  

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いのりつつ(3) +腹式呼吸

仕事で、米国における緊急時のメンタルサポートのプロジェクトをしている。たとえばハリケーンが来たときに、連邦政府が緊急事態を宣言すると、メンタル部門でのカウンセラーが現地に飛ぶ。そして、その作業をテクニカルにサポートする。 アメリカに住む日本人のための情報収集(精神的サポートの分野での)みたいなのを今日、メンバーがやっていた。 色んなところで日本のために人が動いている。 さて、英語の発音どころではない状態が続いているが、何か書いておく。 最近、2回、教えたが、印象的だったのは、ある方が歌をやるということで、すでに腹式呼吸というのをしておられたのだが、その腹式呼吸をされたときに、お腹を動かされていた。ぺこん、ぺこん、、、という感じで。しかし、そのぺこんぺこんのお腹の筋肉運動が、実際には、声に全く影響を与えていなかった。 つまり、プロの人が腹式呼吸というとき、つまりできている人が、出来ている腹式呼吸をするのと、アマチュアの人が腹式呼吸というときは、起こっているプロセスが違うのだろうと思う。腹式呼吸というのは、厳密には呼吸をすることではなくて、きっとゲロプッシュという形で、力むことなく声帯付近を響かせる効果をもつ呼吸器官系の動き方なのではないだろうか? 「腹式呼吸」というのは便宜上の呼び方であり、実はゲロプッシュという体内の動きがいわゆるプロが、他に言いようがないので、腹式呼吸と呼んでいる可能性はないだろうか? もちろん、たくさんの息を使うのは大切であるが。 私は1時間半ぐらいで一人づつ発音と聞き取りを向上させているが、次の挑戦はどれだけ短時間で教えられるかを目指してみたい。 いのりつつ、、 英語発音どころではない。しかし、今後の大変な日本の10年、特にお金のない若者、いや、人達に大学教育なしでも、スキルがつくような体制をつくるしかないと感じ出した。  

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