教育実践・言説の脱構築
知の様相

「知」を身に着けるという観点から考えて、知には、二つのおおきなタイプがある。一つは、考えなくてもできるようなになるような知。自動車の運転など、なぜかぼーっとしていても、できるようになる。もう一つは意識して実践できるような知。試験問題を解くときなど、かなり考えないといけない。 実際は、この二つの中間のようなものもあるのだろう。 生演奏を聞いて思うことがある。楽器の種類によって、その知の体系が違うように思えることだ。ギターやベーシストは、たいてい、ものすごくマジメな顔で演奏している。ある程度は、勘で弾けるようになるのだが、手のポジションを変えたりするときなど特に、意識しないと間違うことがあるからだ。だから、殆どのギタリストが熱心にギターを見ながら弾く。 全然逆なのが、ドラム。楽しそうに体をくねくね?させたり、頭をふったり、しながら笑顔で演奏している。これは、リズムというのは、勘でできるようになるからだろう。思わず体が動くのである。 英語喉による英語発音、聞き取りはまさにこの後者のタイプの知を提供する。勘で、考えなくても発音でき、聞けるようになる。喉発音だが、喉でやれば、真似ることができるのである(動物の鳴きまねが、喉でやれば簡単なことが一つの証拠)。3ビートも、勘でできるようになるのだ。日本語で3ビートをやるなら(例 アメリカなまりの日本語の真似)、そんなに練習なしでも、すぐにできるようになるのが証拠である。 喉発音がなぜできるようになるか、、、という点について、どう説明したらいいか、言いたいことが分かっているのだが、表現が分からない。あえていうと、こんな感じだ。 あ、ちょっと言い換える。喉発音には2箇所ある。2箇所をいったりきたりって難しそう、、、と思ってしまうだろう。でも自然とできるようになる。なぜだろう。 喉発音を続けていると、最初は、メカニカルにWとRだとゲップエリア発音だ、、、という感じで思っているかもしれないが、そのうち、ゲップでいわないとWやRじゃない、、、という感覚になってくる。だから、自然とできるようになる。この感覚分かるだろうか。HUTのUはゲップだ。これをわざと間違って言うと、違う単語になるのだ。だから、間違わないようになる・英語喉を一貫してできるようになる。 意味的に間違ってしまうから、正しい発音が自然とできるようになる。 従来の指導法はどうだろう。唇を丸めてWを言いましょう、、、と指導があれば、視覚的な意味で、Wができているかどうかを考えることになる。唇が丸まってなかったら間違いとなる。 ところが、英語喉では意味的な関係で、出来るようになるのだ。 アマゾンレビューでJAPANESE CANADIANさんが、次のようにコメントしてくれているが、最後のほうが、私の言いたいことにとても近い。表現は違うが、、、。 「今(英語喉以降 著者注)では音自体を日本語のように認識していています。あとは単語やセンテンスにだけ注意を払えばよいだけです。」 表現は違うんだけど、私の言いたいことに非常に近い。「なぜ、喉の2箇所をコントロールできるようになりますか?」「位置を間違えると違う音が出て、言っている単語が、意味が違う単語になるからです。 」 やっぱりポイントはこれだ。英語喉をやると、言える、聞ける。言えるから聞けるし、聞こえるから言える。だから発音が間違ったら、それを自分で聞けるのだ。HUTのUを間違ってアクビエリアで言ってしまうと、自分でもそれを聞けるから、あれ、今俺の言ったこと間違ってるね、、、となる。音が違うから、間違うと思う、、、ということだけど、厳密には、音が違うから、意味が違う、、、だから今間違ったな、、、と無意識のうちに実感するのだ。  

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教育実践・言説の脱構築
言説の束縛からの解放

私が昔行っていた床屋さんは、アルゼンチン出身だが、4ヶ国語も、5ヶ国語も喋れる。どうやって、マスターしたかと聞くと、単に喋りながらマスターした、、、と答えた。彼には、受験も、ないし、ビジネス英語入門もないし、文法1と2もない。単に聞いて真似て、繰り返して、それで色んな言葉をマスターしている。 もちろん、彼の母語がスペイン語であるということは英語や他のヨーロッパ言語を学ぶ上で、非常に有利である。が、この点をさしひいても(ちょっと主観がはいる、すみません)、日本人のネックは発音と聞き取りだった。聞けて言えれば、どんな言語でも、その環境にはいって、適当に喋っているうちにマスターできる。 もちろん、そのプロセスのなかで精神を躍動する必要はある。あ、HEのときは動詞にSがつくんだなあ、、、と教科書ではなく、会話から学び取るのだ。そうして身に着けた文法は、ものすごく使い勝手がきく。 受験、ビジネス英語、文法、リーディングなどと細分化した英語の言説群。子供の英語とか、ホームステイの英語とかもある。目が回るほどである。ここまで細分化した理由はどんなにがんばっても、英語があまりに難しすぎたからではないだろうか。 喉で喋り3ビートを聞き、刻めば、音が聞こえる。音を聞きながら、自分自身の「頭」で文法を構築するのである。(もちろん、その構築の過程で、すぐれた言説であれば、英語のマスターを早めてくれることであろう。) ネイティブメソッドを学ぶことは自分の身体(口、喉、姿勢、脳)をマスターすることだと思う。

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具体的な発音
バニラをどう発音するか?アクセントの位置を間違ったから通じないという思い込み

  バニラをどう発音するか?  v-u_-N / N-i_-l / l-u_# である。ネイティブメソッドの発音記号は、非常にシンプルなルールから成り立っている。 大文字は日本語にもある音を喉発音。小文字は日本語にはない音。 シラブルごとを / で区切る。上の例だとこの単語に3シラブルあることがわかる。 あと、3ビートの特徴として、子音が2回繰り返されていることに注目してほしい。NとLのところ。もちろん、本当に2回繰り返すというよりは、最初のほうはスウィングとして読み、2番目はフォロースルーとして読むのだ(英語喉参照)。ネイティブメソッドには、強勢の位置を表す記号は存在しない。従来の辞書によると、第2シラブル、、、というか2番目の母音の上に強勢が置かれるとある(つまりバニラの「二」のところの母音のイが強く発音される、、、とされている)。が、その強勢に関しては、気にしなくても、喉で発音し、3ビートでよめば、自然と、イのところに強勢がおかれたかのような気がする発音になる。喉と3ビートを実践しておれば、自然にそうなるわけだ。そうなるのだからそうなるのだから、それ以上の追求はいらないのだが、あえて言うならば、喉発音 + 3ビート +個々の音の特徴 がからまりあって、そうなる。もっと「あえて」いうなら、i_は、首の奥でもものすごい奥で発音されるので、「げろっ」て感じがする。そのげろって感じが、あたかも、強調しているような響きに聞こえるのだろう。 あえて、あまのじゃくになるならば、わざと強調箇所を違う場所にしても、何の問題もなく、この単語は通じる。喉と3ビートをしているかぎりは。 よく聞くエピソードで、日本人が海外に行き、バニラを注文したらバナナがでてきたという話がある。そして、その間違いをしたのは、アクセントの位置を間違ったからだ、、、と思ってしまうようなシーンの説明があったりするが、それは気のせいである。アクセントの位置のせいではなく、発音が違っていたから(喉発音VS口発音)、シラブルがちゃんと言えてなかったから(3ビートVS2ビート)、通じなかったのである。 こんな感じのスキットだと思うが、英語ネイティブと、日本人観光客が考えていることが違う点に注目してもらいたい。 日  バニラください 英     え?なんですか? 日     バニラです。 英     え、バナナ?(発音が独特だからわかりにくいなあ。もう一回言ってくれたら想像できるかも) 日  いえ、バニーラです。 英  もう一度言ってみてください。ごめんなさい。 日  バニーラお願いします。 英  ああ、バニーラですか、バニーラね。(あ、なるほど、バニラか。発音が違うから分からなかったけど、分かってよかった) 日 はい、バニーラです(ああ、アクセントの位置を間違ったから通じなかったんだな、、、)。 アクセントを間違ったから通じないんだな、、、という納得は、非常に大変な状態を生み出すのです。何千、何万人の受験生が、アクセントの位置を覚えなければいけない状態をつくりだすからです。 上の会話は次のように終われば誤解はなかったのですが、 日 アクセントの位置を間違ったからわからなかったんですか? 英 いいえ、そういうわけじゃないんですけど、なんせ、全然違う発音にきこえたものですから。 私たちは、納得するまえに、ネイティブに聞いてみる、、、、という視点にかけているような気がします。ネイティブには自分の言語が分からない、、、というような神話があるような気がする。 逆に、ネイティブメソッドを使えば、音を覚えるだけでいい。アクビエリアだったら、音程が高く、ゲップエリアだったら音程が低い感じにだいたいなるから。ただし、これは絶対にそうなる、、、というより、3ビートとの交互作用の結果、そうなるわけだから、そういう決定論的な表現はさけたい、、、がだいたいそうなる。 英語の英語らしさは、以下の公式から生まれるのである。 喉発音(2箇所)+3ビート+感情(適当)  入試の時期までには、ネイティブメソッドでいかにアクセント問題に対応できるかのマニュアルを作成しときます。例えばRやYが単語にあったら、どうのこうの、、、、というかんじになるでしょう。 以上の内容を補足する音声版も聞いてみて下さい。 http://www.estat.us/blog/oct30_2007.wav  

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