国産ネイティブ HIROさん
許可をもらったので、まずは喉実践者からのお手紙を紹介したい。 ****************** KAZさん、こんにちは。 最近はますます喉発音がうまくなってきました。ゲップエリアの感覚がかなりつかめてきました。特にu_とa_の感覚です。今、ブログに載せていただいている音声(http://nippondream.com/estatus/wordpress/?p=53)よりもうまくなっていると思います。 喉を読んだあとでもu__とAの違いが微妙でした。でもこの前ネイティブに「Aはのどを開くんだよ」というアドバイスを聞いてからくっきり区別できるようになりました。 アクビエリアの発音は喉の上半分を軽く開く。逆に、ゲップエリアは喉の上半分が開いてしまわないように下のほうだけで音を出す事に気をつける。これを意識するとできるようになりました。 あと、Lの発音の仕方を同じネイティブに聞いたんですが、彼は舌を上につけませんw 舌の中心あたりを少し盛り上げて発音すると言っていました(Rの話ではありませんよ。)。彼は指を口に突っ込んで発音していました。ちょっと驚いたのですが、僕もできました。 あらめて、今までの発音指導が間違っていると思いました。やっぱり喉ですね。 ****************** このかたは、留学中で、英語をまさにネイティブとの交流との中で学ばれている。そのため、ものすごい勢いで英語が伸びている。留学してるんなら、ネイティブと話せて当たり前と、留学未経験のかたは、思われるかもしれない。そうではない。口発音のまま留学するなら、アメリカに1年いても、ネイティブとの会話の経験がない、、、というのはざらである。あったとしても、日本でJETの先生をやっていたとか、NOVAの先生だったとか、そういう親日家と話をした、、、という程度が口発音者の場合はふつうである。 喉で発音すると現地の人との交流が自然に起こるのである。このことについてはすでに述べた。 皆さんは、私のような留学経験者が日本に帰ってきて、外国人とペラペラ喋っているのを見て、おーすごい、さすがアメリカ帰り、、、と思われるかもしれない。海外で外国人とのコミュニケーションを鍛え上げたのだろうなあ、、、と思われるかもしれない。 が、私自身思ったのだが(他の経験者はどうだろうか)、日本でのほうが、英語ネイティブと喋る機会が、アメリカ滞在中よりも多かった。というのは、日本に住んでいるネイティブは日本に興味があるから、日本に来ているのだから、口発音の英語でもしっかり聞いてくれる。だから少し英語ができるほうだと、日本で英語を喋る機会のほうが、現地でネイティブと喋る機会よりも多いのだ。 ところで喉で喋り出すと、海外においても、外国人が、あなたを同じ仲間として認知しはじめる。ものすごく不思議だが、納得がいく。その理由はすでに述べたが、英語が聞き手が努力しなくても理解してもらえる英語になることもあるし、この人は自分の理解を同じように理解してくれるな、、、と聞き手が感じるのだ。 ******* ちょっと回り道になってしまったが、上の手紙を紹介したのは、この喉実践者氏が、まだ口発音から喉発音への移行にとまどってらっしゃる喉実践者のために、役に立つであろう情報を発信してくれたからだ。太字の部分をもう一度掲載しておく。 喉を読んだあとでもu__とAの違いが微妙でした。でもこの前ネイティブに「Aはのどを開くんだよ」というアドバイスを聞いてからくっきり区別できるようになりました。 アクビエリアの発音は喉の上半分を軽く開く。逆に、ゲップエリアは喉の上半分が開いてしまわないように下のほうだけで音を出す事に気をつける。これを意識するとできるようになりました。 ********* 今、喉革命運動に必要なのは、社会資本(SOCIAL CAPITAL)である。実践者(喉プロ?喉先輩?)が、まだ戸惑っている実践者(喉アマ?喉後輩?)に、実践やらアドバイスでもって、お手本を示す、、、と。できるんだ、、、ということを示していただく、、、と(よろしくお願いします)。自転車だって、最初は、2輪で走行できるなんて、、、と思われたかもしれない。それでもトライするのは、他の人ができて、道ですいすい乗っているのを見るからだろう。ぜひ、よろしくお願いします。 なんで上のことは社会資本なの、、、という点を書こうと思ったけど、ここらで力がつきました。とにかく、この実践者のかたのアドバイスが他の喉実践者、とくに、口発音から喉発音への移行に苦労しているかたがたを大きく助けることを祈っております。
喉と喉のコミュニケーションを経験してほしい
現在、英語圏に留学中の日本人は何人いるのだろうか。何十万人?きっと4月からやってきて、そして3月ぐらいに帰る人もたくさんいるだろう。その何十万人の中で英語喉をやっている人は何人いるだろう。まだまだ少ないと思う。 留学して帰ったあとにネイティブメソッドを発見する人がたくさんいると思う。とてももったいない。だから、早めに多くの人に知ってもらいたいと思う。というのは、やはり英語を使える環境で英語喉をやると、とてもよいことがある。すぐに実践で試せるというのはやはりいい。 喉革命を経験されたかたがたは分かってくれるだろう。喉革命とまでいっていない人でも、この峠をこさないならば、一生、英語の「練習」で終わるだろうということが分かってもらえると思う。一度気付くと、どう聞いても西洋人の声は喉発音であることが分かってもらえるだろう。そしてそれは単に声の質ではないことは明らかだ。 ある程度、すでに喋れる人は、喉+3ビートでいかにネイティブの態度が変わるかを経験してほしい。ネイティブがまるで「同じ仲間」のように喋り始める。 喉革命なしに、アメリカに住むと映画やドラマで見たアメリカと違うことにショックを受ける。映画、あるいはドラマで見たアメリカとは、昔でいえば、ジョン アンド パンチとか、奥様は魔女、、、とか色々あるが、人々がフレンドリーなイメージがする。 ところが口発音でアメリカ生活をすると、そういうフレンドリーさを経験することがなかなか難しい。それは、人種差別をしているんではなくて、「もう一回言ってもらえますか?」といつもいつも繰り返すことが失礼だ、、、とネイティブは思ってしまうために、コンタクトを無意識のうちに回避してしまうからである。 アメリカに住んで、むちゃくちゃ反アメリカになって帰って行く人がいる。それは、日本とアメリカのコミュニケーションの違い(口 対 喉)のせいだと強く思う。喉で喋ってほしい。すると本当に真のアメリカが見えてくる。 アメリカ、アメリカと書いたが、他の西洋文化圏でも同じである。 喉と喉のコミュニケーションを経験してほしい。本当に、同じレベルで喋っているという確信に近いものを感じることができる。
WHITE HOUSEとWHITE HOUSEはどう違う? +DIFFER・DIFER余談
Q&Aでお答えしました。http://www.nippondream.com/tips.htm#whitehouse 以下がオリジナルのご質問でした。ーー>本によれば、KAZさんの書籍、ブログによれば、強勢アクセントは喉発音+3ビートにより生じる自然現象だということですが、強勢アクセントの場所が異なる下記の単語、文は、どのように解釈すれば宜しいでしょうか? ・a dark room(暗い部屋)とa darkroom(暗室) ・I saw a dragon fly."(ドラゴンが飛ぶのを見た)と"I saw a dragonfly."(トンボを見た) ・white house(白い部屋)とWhite House(ホワイトハウス) ・black bird (黒い鳥) と blackbird (クロウタドリ) さて、もともとはDIFFERとDEFERがどう違うか、、、、から始まった探求ですが、先日、ある友人とランチをしたさいに、その話を出してみました。その友人というのは、大学でレトリック(あえて訳すなら修辞法)を専攻した人で、ものすごく歴史系、人文系の知識に豊富で、分析に優れています。 まずDIFFERとDEFERの件で、あれは、アクセントの位置が違うんじゃなくて、DIFとDEFの発音が違うんだという点、すんなり、そう、そのとおりだ、、、と。そこで私が説明したのは、辞書には、あたかもアクセントの位置が違うようなことが書いてある、、、ということでしたが、これに関しては、非常に面白い回答をもらいました。本当に面白かったので、関心してしまいました。 カズ 「辞書には、アクセントの位置が違うってかいてあるんだけど、どう思う?」 ジム(仮名) 「あちゃー、それはね、便宜上そうしているだけなんだよ。本当はDIFとDEFのところの発音の違いだってことは、ネイティブは知っているんだけど、それを記すとなると発音記号をつかわないといかんから、面倒でしょ。だって、そういう記号を誰もが知っているわけじゃないからね。 だから、記入の簡単なアクセントの記号(字の上に点)で、覚書(おぼえがき)のような感じで、点を打っておくんだ。そうすることで、ネイティブはDIFとDEFの発音が違うんだってことを思いだすわけ。」 カズ 「へー、そうだったのか。つまりネイティブはそれを知っているわけだね。発音が違うんだってことを。でも、ちょっと確かにアクセントの位置が違って聞こえることを利用して、それを覚えがき的に利用するってこと。」 ジム 「そのとおり」 カズ 「なるほど。例えば、こんな例に似ているだろうか。8時間ごとにのまなきゃいけない薬があるとする。でも、時間を正確にはかるのは面倒だから、食後3回と決めておく、、、と。そしたら、まあ、だいたいそれでいける、、、と。」 ジム 「そういうこと。ネイティブが使う辞書は、ノンネイティブの参考になりにくいかもね。」 カズ 「当然、僕たちが使っている英和辞書はネイティブの辞書を参考にしているから、こういう問題が結構でてくるだろうね。」