よく学問はすぐに役に立たなくてよいとか、教育はすぐに結果がでなくてもよいという言い方を聞くが、私は、やはり、すぐに役に立ったほうがよいに決まっているといつも思っている。いつも自分が書くことなどが役にやったらよいなあと思っている。

昨日、マレーシアの3人の人から連絡があり、私がしばらく書いているラッシュモデルという統計手法に関するエッセイが役に立ったよと連絡があり、論文に引用したよと連絡があった。それから連絡しあいましょうということで、LINKEDINというサイト(アメリカ人が使っている就職のためのネットワークづくるのためのソーシャルネットワークサイト)でコネクトしようと要請があったので、そうした(MIXIでいえばマイミクというやつですね)。

でマレーシアの大学の先生達が以下を見せてくれた。そういえば私が英語のWEBSITEで書いているエッセイを引用してくれている。

http://portal.acm.org/citation.cfm?id=1416545 

そもそも、私が、こういう統計学に関するエッセイをこつこつと書いているのには一つの理由がある。それは何かと言いますと、こういうことです。

私自身がこれらの統計モデルを勉強するとき、とても大変だったのです。挫折感を味わいながら勉強したんです。シカゴ大学で授業で統計の先生達の言っていることがさっぱり分からなかった。

でも、自分で統計をやるようになって10年以上にもなると、さすがに分かってくる。どんなに私がアホだったとしても、やはり10年以上もやっていれば分かってくる。さらに、大きなPICTUREも見えてくる。

そんななかで、えー、ラッシュモデルって、単なるロジスティック回帰モデルだったの?というようなことも分かってくる。

そんなら、そうと最初っから言ってくれればいいじゃないか!と反抗したくなる。当時の先生がたや、教科書に対して。

もちろん、先生がたからみれば、「いや、それは言ったじゃないか」というだろう。でも専門用語が多すぎてわからんかったのだろう。

そういう思いを今から勉強する人達には思ってほしくないという思いがあるので、できるだけ分かりやすいようにと統計に関するエッセイを暇なときに書いてきた。

例えばだが、心理統計モデルに関する日本語の本を持っていて、その宣伝文句としては、分かりやすいとか、言いたいことが書いてある。気持ちは分かるのだが、入門書なのに、入門者には分からないということが、今の私が読むとよく分かる。

だから、入門しようと思っても、きっとあきらめる人がたくさんいるだろう。

できれば、そういう人を助けたいというのが思いだ。

独り言 (いや、本質的には、人助け?知識の共有?みたいなことができなければ、自分の人生(統計学を理解もできずに、もんもんと勉強した時間のこと)がなんだったんだ?となってしまうのがいやなのかもしれない。ここで、逆に、「学問には王道はない」とふんぞりかえり、「まずは自分で調べてから来い」、「あなたには10年早い」「基礎を押さえてからにしろ」などと言えば、自分が賢いふりができるかもしれないが。)

もっと言うと、最近では、教育を受けられない人がたくさんいるし、学校に、親に大金を払ってもらいながら、行っていても、授業がわからん人がたくさんいるだろう。

それが非常にくやしい。

じゃあ、自分が統計モデルが分かってる部分で、それをSHAREしたいというのが思いである。

たまたま私の場合、親の理解と応援があり、長い間勉強させてもらい、たまたま統計モデルやらリサーチメソッドが分かったので、分かる限り、分からん人の助けをしたい。

特に、こういうことを理解するのは、頭がよい悪いということは関係ないのだということを、結果で証明したいのである。そもそも頭がよい悪いと思っていることじたいが、その時点で頭がよいと思われている人達(脳がどうのこうのと言っているインテリの人達とか、試験問題で頭を活性化するとか言っている人とか、声に出して文を読めとか言っている人達)の陰謀(に近いもの、、、自覚は無いと思うが)であることを結果で示したい。

そういえば、SASというソフトに関しても色々書いてきたのだが、それもちょっと役にたったようで、最近SASのニュースレターで紹介してもらった。しかしSASというのは、値段が張り、大学に属しているかじゃないと使えないのが非常に不満だ。お金がないと使えないという足かせがある。

http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/periodicals/technews/pdf/09win.pdf 

9ページに、平田先生に私のSASを使ったマルチレベルモデルに関するエッセイを紹介してもらいました。これは(私のエッセイは)英語なので、色んな国の人からメールで質問を受けます。

思うに、中学のとき、ある友人にそそのかされて数学の時間に「早弁」をしました。その友人とともに、先生に呼び出されました。そしたらその友人が、「わしゃ、数学なんかいらんのじゃ。なんの役に立つのか」とすごんだんです。相手が新米の先生だったので、大きく出たんだと思います。そしたら、先生が、なんもよーゆわんかったんです。

こらあー、数学なんて、ものすごい役に立つじゃないかい。

そういうのがちゃんと生徒に説明できんといかんと思うんです。

教育はすぐには答えが出ない、、、といいますが、それは言い訳ではないでしょうか。

 

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5 thoughts on “役に立つことが大切に違いない

  1. ろどりげす says:

    全く同感です。

    上川さんのメソドロジーを一度徹底的にやってみたいと思うようになりました。(実は3月位にそう思ったのですが、殆ど米国を不在にしておりました。)近々ご相談させてください。

  2. aaa says:

    私も統計の文章を読んでみたいのですが英語が読めません。
    よろしかったら日本語で書いていただけないでしょうか?

  3. いけ says:

    瞬間的な一発を求めていましたので、本は買いましたが"S"で挫折。
    ただ、のどは本物だと思いますので、再トライしようと思います。
    50肩の年齢でも大丈夫ですかね!?

    数学は「パチンコ」で役立ちます。(店がインチキをしていない限り)パチンコは釘で(期待値が計算できるので)勝てる確率のゲームです。勿論、一日で確率は収束しませんが、期待値の高い釘の台を追いかければ勝てる、、って何を書いているんだか・・すみません。

    機関銃英語(買います)聞いて理解できるようになりたいなーと思ってます。

    いけ

  4. NipponDream says:

    ろどりげすさん

    連絡ください。

    AAAさん
    TOEICの点数の計算の基礎になっている心理統計など紹介してみようかと思います。

    いけさん
    ぜひ再挑戦お願いします。年齢は関係ないでしょうが、タバコは吸われますか?男性で、長年、たばこを吸われた人で、喉を開けたまま喋るという感覚がすでについている人がいますよ。

  5. NipponDream says:

    AAAさん
    ラッシュモデルというのは日本語で書いたことがありました。TOEICの点数なども似たような統計モデルで点数が出されています。

    http://www.estat.us/sas/rasch.doc

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