わが国の教育にはメソッドがないのか?研究はある?
仕事で、「読み」を教える教育の評価研究論文(アメリカのもの)を、かなり読んでいる。80年代ぐらいからの論文をたくさん読むのだが、その研究の多様さ、量の多さに驚かされる。例えばだが、文の箇所を括弧にしておいて、その中に何が入るかを想像させるという教え方があれば(CLOZEと呼ぶ)、それが実際に生徒の読む力につながるのか?という研究論文がある。実験をつかって実証し、効果がなければなし、あればありと結論づけるのだ。私は統計とか実験を専門としているので、メソッドに問題がないかとかをチェックして、その研究に信憑性があるかを評価している[具体的にはこれをやっている http://ies.ed.gov/ncee/wwc/)。 日本にも、そういうのはあるのかな?いや、ないような気がする。国語の時間に何かメソッドを使ったというような記憶がない。そもそも、国語の時間に何をしたか?という記憶がない。 なぜにないのか?教科書があって、国全体で統一してやっていると、どうやって教えるかというメソッドが育ちにくいのだろうか? 論文(アメリカのもの)をたくさん読んでいると発達心理学の理論を応用したような教え方を実際に試し、その効果を統計的に数値化している。そんな論文が山のようにある。あ、そういえば、そういう実験を実際にやったこともあった。これは、教師が受ける研修が、生徒の学力に影響を与えるかという実験だ。 http://www.mdrc.org/publications/499/overview.html さて、こういうことを思い出したのは、先日、英語教育学の先生達が小学校での英語教育導入を批判して、「早めに教えれば効果があるという証拠がない」と書いていたからだ。実際、そういう研究の蓄積があるのだろうか? 「小学校での英語教科に反対する要望書」http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/eigo/kosaka.pdf 文科省としては、そういう発言にびっくりしているのではないか?だって、言語を学ぶ上で臨界期、つまりこの年齢以上となると習得が難しいと言っていたのは、応用言語学者であるからだ。急に、証拠がないと言われて、えーー?とびっくりしているのではないだろうか? そういう意味でも、英語教育学者は、年齢と言語習得に関する研究の知見(国内のもの)を大いに、我々に伝えるべきであろう。例えば、小学校の学年別に同じ英語の授業をする。そして結果を見る。そうすれば、年齢、学年と語学の習得の関係が分かるはずである。リスニングの能力などの結果があれば面白い。あるいは、1年生レベルであれば、本人が喉で日本語をしゃべっているか(甘えたような声)、口でしゃべっているかも考察すると面白いだろう。 すでにそういう研究はあるはずなので、ぜひ紹介を願いたい。 証拠がないのか?研究がないのか?研究はあるはずだと思う。どう考えても。だって、小学校英語導入がさわがれて時間がたっているのだから、テーマとして大切なものはデータが集められ、経験研究がされているはずである。 ありゃ、もう一回読んでみたらこう書いてあった。(「小学校での英語教科に反対する要望書」より) 「日本における英語学習のような外国語環境における学習に関する括弧たる理論やデータは存在しません。」 はあ?研究してないの???? 文部科学省も委託研究とかで学者に頼んでないといけないよね。国立教育研究所とかもあるし。
質問をいただいた
英語喉をやりはじめたが、日ごろ使っている英語を早速、喉発音化したいものの、どうやったら、発音の仕方が分かるだろうか、、、というご質問だ。 *** 英語喉に出会って1週間、毎日かかさず練習をし、少しずつ喉を響かせる(?)コツ?がすこ~し分ってきたかな?という段階です。本に記載されてます練習単語のほかに自身でも 普段使用する単語の発音練習をしたいと思うのですが、母音の見極めが難しく(子音はいまのところ問題ないのですが)単語のスペルだけで、Aなのかaなのかa_なのか、 E or i ?などなど判断ができません。どのように確認することができますでしょうか。 *** まずは英語喉を最後までやりきっていただきたい。すると、あ、聞いたとおり言えばよいのだなと分かるので。辞書の記述は問題が多すぎて頼りにならないのです。いずれにせよ、言えて聞けるようになると、自分の英語を修正するのが結構楽しいです。 この動画の最後のほうに、具体的に方法が示していますので参考にしてください。 http://www.youtube.com/watch?v=Ryu44vU9bH0
ツイッターというのがはやっているらしい
ぼそっという感じで、チョコットと書き込むツイッターというのがはやっているらしい。ちょっと、この週末に感じたことなどを、ぼそっと書いてみる。 東欧の人が言った。デンマークの人って、喉の奥の奥から発音しているみたいで、難しい、、と。ヨーロッパ人の間には、この言語は浅め、この言語は深めという感覚がある。だから、イタリア語は口発音だ、、みたいなことを言う人がいる。つまり、他の言語のほうが浅いと感じた場合、アクビエリアだ!というのではなく口だ、みたいに言ってしまう。実際には、喉でも浅めだという意味だ。 また同じ人が言った。自分は発音ってのは、真似て、自分で似ていると思うまでまねる、、、と。そうなのだ、ヨーロッパの人にとっては、もともと物まね能力の高い喉発音なので、まねればよいである。英語喉の最初の章は、そのレベルまで自分の喉を持っていくための練習なのだ。それを指して、英語喉は、真似てくださいというだけで初心者には不親切という批判があるが、そのあたり理解していただきたいものだ。 南欧人が言った。自分は映画を見ていて、英語の種類によっては分からないときがある、、、。これを日本人が聞くならば、「それ、ヨーロッパ人だって英語は大変でしょ?」と。でもそういうことを言っているあいだじゅう、その南欧人は、ほとんど完璧に英語を喋り、ほとんど完璧に英語を聞き取っている。もちろん、たまに読み間違いはする。たとえば、RADERをラダーと読んでしまうかもしれない。それは発音ができないということではない。読み間違ったというだけで、日本語でいうなら、漢字を読み間違えたということだ。 出かけた先で、隣人の家を通りかかったら、そこのおじさんが、挨拶をしたが、そのオジサンがいた場所がガラージ。ちょうどガラージの空間が、響きが良かったため、ものすごい響いた声に聞こえた。やはり男ならそのくらいの勢いでしゃべりたいものだと思った。男だから、女だからということではないが、やはり世界的価値において、男は男らしくしゃべるという価値空間がある場合は、やはり男らしくしゃべりたいものだ。NHK INTERNATIONALできんきんした声で、またジェットコースターにのったようなイントネーションで報道しているのは、やはり変だと思った。変なイントネーションをつけてしゃべるならば、自分はカタカナでしゃべっていたほうがましだと思う気持ちは分かる。 ヨーロッパからの客を向かえに国際空港へ行ったとき、目の前にスペインからの高校生らしき乗客がいて、当たり前のように、迎えに来たアメリカ人と英語を喋っていた。そして、実際に、降りてきた客も当たり前のように英語を喋っている。テニスをテレビで見ていたら、ウィンブルドンで勝ったスイスの人が、これまた当たり前のように英語を聞き、英語を喋っている。日本で、これほどの英語能力があれば、英語の発音の本や、大学入試のリスニング教材などを出版し、英語の神とうわさされ、英語で喋らナイトなどに出演していることだろう。 (また私の住んでいるところを掃除している中央アメリカからの労働者たちも、ぺらぺらと英語を喋っている(もちろん、できない人もいる、、、勉強する時間がない人だ)。 英語を勉強すれば、しゃべれるのは、喉でやっており、シラブルが何かを理解しておれば、当たり前のことなのである。