日本語論2

今朝、自動車で、IPODじゃなくてNANOだったけ?を自動車のステレオにつないだら、NANOがなにやら、録音メッセージみたいな感じで喋りだした。ロックとか、クラシックとかいった単語を言い出したのだけど、それはNANO(音楽再生機の小さいやつ、アップル)に、録音されていて、ちょうど小さいスクリーンに映っている単語などを読んでいる。  で、その瞬間、え?なんで日本語で言っているのと思った。なぜ、そのNANOが使用者が日本人であることが分かったのかな?すごいな?もしかしたら音楽をダウンロードしたPCに日本語のフォントを入れているかな?とか思った。 しかし、次の瞬間、私が聞いていた言葉は英語だったということが分かった。英語を聞いていたのに、10秒ぐらい日本語を聞いていると勘違いして上のことを考えていたわけだ。 脳って面白いと思う。おそらく私は英語も日本語も同じところに情報が蓄えられているのじゃないかと思う。特に、名詞だけをぼーと聞いていると、それが英語だとか日本語だとか意識なしに、脳が処理をしているのだろうか???たまたま、英語の名詞がゆっくり読み上げられていたので、なぜか、日本語だと脳が決め付けてしまった。よく日本の駅のアナウンスにある感じなので、そう思ったのだろう。 *** さて、本題に入る。  日本語というのは、音声による伝達能力、効率に限界があるのだろうか? テレビはリビングルームにおいているのだが、音をつけたままで、ベッドルームで寝転がって、なんとなく、ニュースを聞いていることがある。ぼーとしていても、英語なら、理解できる。というか、ぼーとしていても、意味があちらからやってくる。 ところが、朝、NHKニュースをつけるとよく分かるのだが、日本語は、スクリーンを見ていないと頭に入ってこない。日本人が日本人向けに、日本語で放送しているのにもかかわらず、NHKでは字幕のようなものが写る。そして、日本語を聞きながら、そして、字幕のようなテロップを見ながら、眼と耳の両方で、やっとのことで日本語を理解する。 もちろん、入ってくる時点での日本語は分かるが、シラブルが多い言語なので、文となり、何秒にも1文がまたがると、さっき聞いたことを忘れてしまう。 あと、日本のテレビ番組を見ていると、やたらと繰り返しが多い。例えば、専門の人が、XXXはYYYでZZZです、、、といったとすると、司会の人が、必ずといっていいほど、 XXXはYYYでZZZなんですね? と確認する。 バラエティ番組で何かを紹介しているときも、 それではここでまとめてみましょう、、、と言って、必ず図などが登場する。 日本語は、情報伝達の効率性がとても悪いのではないだろうか?音声による伝達性が。 と思うと、ピンと来ることがある。 小学校、中学校と、朝礼などで校長先生が喋りだすと、女子生徒がばたばたと貧血で倒れだすのだ。 あれは、日本語が分かりにくいのでぼーっとしてしまうのではないだろうか? あと、日本人は日本語が分からなくても、納得するところがないだろうか?そんなもんだと思っている。例えば、終戦のときの、当時の天皇陛下の放送は、今聞いても分かりにくいのだけど、日本人はなんとなく、言葉を聴いて、分からないことがあっても、そんなもんだと思っている気がする。 日本語は分かりにくい言語なのかもしれない。音声的には。多数のシラブルを必要とするので。 最後に、最近、外国人の日本語をネタにしたりする漫画などがはやっているが、よく日本語では鉛筆を1本、2本と数えるけど、鳥だと1羽、2羽だといって、へーと感心したりするけど、英語ではそんなに違う??? 自動車だと、1CAR 2CARSという具合にCARつけるじゃん。これは1台、2台と一緒じゃない? 「ダーリンは外国人」だったかな、鳥のときは1羽、2羽で、肉の塊だと1個、2個となると書いてあったと思うのだけど、英語でも同じじゃねーのかなあ??とか思う。 傲慢で言うのではないが、英語が当たり前にできると、英語ができない人の外国文化解釈が気になってしかたがない。

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日本語論

主観的だといわれればそれまでだが、皆さんはどう思うだろうか? 日本語は圧倒的に表現が多様だ。英語は非常にシンプルでありえる。 もちろん、わざと多様に使うことができるだろう。言語学者と呼ばれる人には、わざと日常的には使わない表現を、机の上でつくってみて、ね?言語って多様で豊富でしょ、、、とみせるひとがたくさんいるが、そういうことではない。 例えば、THIS IS TASTYは、アメリカでもイギリスでもオーストラリアでも同じ表現だ。ISが他の言葉にならない。ところが、日本では地域によってちがうし、また時と場合によっても多様だと感じる。 私の仮説はこれである。日本語は、感情を移入するのが難しい言語である。口発音だから、平たい音しか出しにくいので、悲しみ、楽しさ、うれしさ、色んな気分、、、を音色に託すことが出来ない。例えば、笑いながら日本語を喋るのはやや難しいので、水戸黄門のように、セリフを言い終わってから、わははということになる。 ところが、日本語以外の多くの言語は、喉発音なわけだが、感情がすーっと音色に出る。悲しそうな声、楽しそうな声、、、。 だから、感情のニュアンスを語彙で表す必要性が低い。 よくREALLYという言い方にも5種類あるとか言って、学者と思われる人達が、音程によって意味をとろうとするが、実は、音程以上に、喉発音の音色で人類は色々な感情を表している。 だから、実はREALLYの発音の音程パターン、イントネーションがこうだったら、こういう意味ということではないのだ。 あるいは、MUSTとSHOULDの違いは、こうだ、ああだ、と日本人が定義する。しかし、実は、紙の上で、辞書長で定義できる違うよりも、より大きい度合いで、その単語が発せられたときの、声の音色というのが意味に関係してくるのである。 私はつい最近まで、その声の音色というか、こめられた感情を無視したまま英語を聞いていたように思う。 その結果、例えばだが、アメリカ人が命令形で何かを言うと、意味なく、腹がたつことがあった。しかし、同じ、例えばOPEN THE PAGEでも、音色を聞いていると、それが、かならずしも命令ではないということに気づいた。 一方で、日本人は、やれ、動詞の現形の前にYOUをつけたら、丁寧になるだとか、PLEASEをつけたら、こうなるだとか、そういうことを考えてきたのだが、それは、口発音だからこそ、感情が声に入れにくい言語を持つ話者の発想ではなかろうか? 実際、スペイン人、スウェーデン人などはそのような細かい文法論議をしていない。 日本人とアメリカ人の表情を見ていても、日本人のほうが、圧倒的に、表情が豊かである。例えばだが、私の会社のカフェテリアは、韓国人が経営している。なにかが切れていると、その女性が、苦しそうな表情で(あちゃーって感じ)あやまってくるが、これは日本でも同じだと思う。一方で、アメリカ人の人達は、ぼーとした顔で働いている。 日本人は、お互いがいきいきとした顔をしていないと、納得しないところがある。だから例えば私が行った小学校では、挨拶運動というのがあり、毎日、毎夕、いきいきとして、笑顔で挨拶をしなれけばならなかった。 それは、口発音なので、感情を言葉の音色自体に入れにくい、、、だから、顔の表情でフォローするという習慣なのではないだろうか? 私は自動車で音楽を聴いているときに、長調の曲だと、歌詞を無視して、あ、これは明るい音楽だなと勘違いする。単調の曲だと、歌詞を無視して、あ、これは暗い悲しい音楽だなと勘違いすることがある。 ところが、ジョニーキャッシュなどの音楽を聴いていると、長調なのに、実はとても悲しい歌詞であることがある。あるいは、ボブディランでもそうだ。 長調なので、日本人的な感覚では、明るい歌と勘違いしてしまうが、歌詞は悲しいし、よく聞くと声も悲しいのだ。 代表曲はこれだろうか。ボブディランの歌だ。 http://www.youtube.com/watch?v=RZgBhyU4IvQ これまで、世界で日本人が理解されにくかったのは、声に感情を込めることができないからではないか? ネイティブは日本人の英語に抑揚がないと言うとき、それは実は音程のことをいっているのではなくて、感情がないと言っているのではないだろうか???? それを勘違いして、日本人は音程を極端にしたり、強く読んだり弱く読んだりしているのではないか?

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英語喉の応用 中国語の発音にも使えます

上海在住のかたから、メールをいただき、中国語のLとRの区別に関してコメントを求められた。さっそく、中国人の友人に確認した結果次のことが分かった。 中国語のRの発音 舌をやや丸めるようにしながら、音をアクビエリアあたりから前にかけて響くようにする 中国語のLの発音 舌は平らのまま、日本語のラ行のような音を出す。 考察1 日本人は中国語のRを発音しようとして全部Lになっているだろうと思われる。 考察2 中国語のLで舌は平らだとのことだけど、きっとアメリカ人などは舌を口の屋根につけるだろう。そこで気になって確認したのだけど、舌は事実上、平らでも、口の屋根についてもどっちでもいいみたい。というのは、喉のほうが緊張しているので、舌をどうしようが、Lになるのである。また事実上、日本語のラ行でいける。  、、と色々書くと面倒なので、とにかく、上の最初に書いたことを実践すればよい。 さて、音声で説明するが、下の例を使う。 動画で説明すると www.estat.us/blog/chinese2.wmv これは音声だけバージョン http://www.estat.us/blog/chinese.mp3 例  日本人 RI-BEN-REN 例子 LI-ZI (私はイントネーションを知らないので、音程自体は間違っているかも)。   例2 日本人 RI-BEN-REN 日本人(わざと間違って)LI-BEN-LEN    

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