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常識の壁をどう越える?不安

英語発音に関する言説形成をインターネットで見ていると、この壁を超えることは可能なのだろうか、、、と心配になることがある。 壁とは、、、。例えばだが、私たちは、風呂からあがってうろうろしていると体が冷えて、風邪を引く、、、ということを真ととらえてうたがわない。ところが風邪はウイルスで起こるのだから、実際は、風呂からあがって床に入るまでの時間は、風邪を引くことと無関係なはずである。***ところが、昔からそう聞いているのだから、決してその壁を越えることはできないだろう。 ある二つの説明をネットで読んで、その壁のごつさを思った。 イギリス英語は日本語英語に近い、、、という説 英語は強弱が大切だ、、、という説 どちらも正しくないがものすごい説得力だ。強弱が大切だ、、、のほうからはじめる。すでにこのことは色々言ってきたが、あるインターネットの説明でものすごい説得力を持つ説明(間違ってはいるが)を読んだ。その説明によると、英語ネイティブはそもそも強弱をつけないと何も読めない、、、、というところから始まっていた。 例だが、例えばMCDONALD’Sという単語があるとする。マクドナルドだが、ネイティブの発音はマッダノーってかんじ。クが弱く思えるし、LDSのところが弱く思える。したがって***結論として***ネイティブは強弱をつけないと読めない、、、、と。 ところが、この論理の展開には、無理がある。そもそもマクドナルドはカタカナだ。そのカタカナと英語発音のMCDONALD’sを比べて、カタカナで読むのに比べたら特定の音が弱くなる、、、と結論ずける、、、のは問題だ。だって、英語を日本語の論理で考えているからだ。 ネイティブにとってみたら、別に「ク」を弱く読んでいるわけではない。クではなくてKであり、このKをネイティブは弱く読んでいるというわけではないのだが、日本人がカタカナの感覚で聞いたら、(クと比べれば)弱く聞こえるということである。 英語は日本語でないという当然のことを思い出す必要がある。 さて、イギリス英語が日本語英語に近いという説もあるが、これはTがdにならないので(例 BETTER アメリカ英語だとペラーに聞こえるが、イギリス英語だとベターに聞こえる)、リエゾンしたときに、カタカナっぽく聞こえるというだけであり、本当にカタカナ的に読んだらいかんのです。 あとイギリス英語ではRを発音しないという俗説がある。例えば、CARだが、アメリカ英語だとRをしっかり発音するが、イギリス英語ではCARをカーという感じでいい、Rを発音しないと。 ちょっと待ったーーー。 思い出してほしい。カーの「-」は音を伸ばすという意味だが、これは日本語ですよ。英語には「-」はないんです。 イギリス英語のRも発音されているんです。ただ、それがカタカナ風に考えたときに、「-」に聞こえるんだけど、その音は、(母音をアーと伸ばしているんじゃないくて)、RはRなんです。 英語には「-」がないといいましたけど、英語には「小さなツ」もないんです。「-」も「ッ」も日本語なんです。例えばGETはゲットという風に聞こえるけれども、あれは「ッ」じゃないんです。GETを喉で発音すれば、各音のライフサイクルがフルに出てきますが、Tのライフサイクルの最初がたまたまそういう風に聞こえるだけです。 喉発音を徹底して3ビートをやれば、「-」も「ッ」も日本語であり、英語には存在しないことが分かります。 イギリス英語の話をしていましたが、もうちょっとGENERALな話になりましたね。

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喉と喉のコミュニケーションを経験してほしい

現在、英語圏に留学中の日本人は何人いるのだろうか。何十万人?きっと4月からやってきて、そして3月ぐらいに帰る人もたくさんいるだろう。その何十万人の中で英語喉をやっている人は何人いるだろう。まだまだ少ないと思う。    留学して帰ったあとにネイティブメソッドを発見する人がたくさんいると思う。とてももったいない。だから、早めに多くの人に知ってもらいたいと思う。というのは、やはり英語を使える環境で英語喉をやると、とてもよいことがある。すぐに実践で試せるというのはやはりいい。    喉革命を経験されたかたがたは分かってくれるだろう。喉革命とまでいっていない人でも、この峠をこさないならば、一生、英語の「練習」で終わるだろうということが分かってもらえると思う。一度気付くと、どう聞いても西洋人の声は喉発音であることが分かってもらえるだろう。そしてそれは単に声の質ではないことは明らかだ。    ある程度、すでに喋れる人は、喉+3ビートでいかにネイティブの態度が変わるかを経験してほしい。ネイティブがまるで「同じ仲間」のように喋り始める。    喉革命なしに、アメリカに住むと映画やドラマで見たアメリカと違うことにショックを受ける。映画、あるいはドラマで見たアメリカとは、昔でいえば、ジョン アンド パンチとか、奥様は魔女、、、とか色々あるが、人々がフレンドリーなイメージがする。    ところが口発音でアメリカ生活をすると、そういうフレンドリーさを経験することがなかなか難しい。それは、人種差別をしているんではなくて、「もう一回言ってもらえますか?」といつもいつも繰り返すことが失礼だ、、、とネイティブは思ってしまうために、コンタクトを無意識のうちに回避してしまうからである。    アメリカに住んで、むちゃくちゃ反アメリカになって帰って行く人がいる。それは、日本とアメリカのコミュニケーションの違い(口 対 喉)のせいだと強く思う。喉で喋ってほしい。すると本当に真のアメリカが見えてくる。    アメリカ、アメリカと書いたが、他の西洋文化圏でも同じである。    喉と喉のコミュニケーションを経験してほしい。本当に、同じレベルで喋っているという確信に近いものを感じることができる。 

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この国の教育に今起きていること

苅谷教授がちくま書房さんのサイトにて、エッセイを連載されている。「この国の教育に今起きていること」シリーズである。その中に、英語喉を登場させてもらっている(最後のほう)ので紹介したい。 http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/kariya/10_1.html 私の勝手なまとめは(正しいと思うが)、何かを教えるときは、そのメソッドが確立されていないといけないということだ。とにかくやってみる、、、というやりかただと、どうしても無理が出る。とにかく練習せよ、予習せよ、、、というやり方はまずい。 どうやったらできるのか、、、に関するメソッドがいる。 メソッドとは、ある技術(例 発音 聞き取り)ができるようになるための方法だ。 ちょっとごちゃごちゃ書いてみる。 皆で大きな声を出して挑戦する、、、というのはメソッドではなくて、練習法だろう。家で、宿題をがんばる、、、というのもメソッドではなく、練習法だろう。資格を目指してがんばろう、、、は動機付けの方法だろう。予習しようね、、、、は練習方法の動機付けだと思う。スポーツみたいに繰り返して練習しよう、、、と呼びかけるのもメソッドでなくて、練習法の動機付けだろうか。自分でやることが大切なんだよ、、、と呼びかけるのも、練習法の動機付け。初心に戻ってみな、、、と呼びかけるのは練習法の動機付け?まずは自分で調べなさい、、、勉強とは自分でするものです、、、は動機付けだろうか。夏休みの宿題は練習法?ただ、実際に夏休みの宿題をこつこつとやったことがないので、自分にとっては練習だったのかどうかわからない。小学校の野球部の練習で水をのむな、ばてる、、、と言われたが、あれはなんだったのかなあ。メソッド? 小学校の体育の授業ではやく走るには手を速く振れといわれて、本気で速くふったけど、全然、足がはやく動かなかった。あれはメソッドなはずなんだが。薄着をすると風邪をひかない、、、と思って薄着をしたら風邪を引いた。これも風邪をひかないメソッドだったはずなんだが、、、。 練習法じゃなくて、やっぱりメソッドがいると思う。メソッドなしには、知識、スキルを効果的に習得できないからだ。 社会階層論の観点からいうと、メソッドがないのに、とにかくがんばらすと、社会不平等が増加する可能性が大である。裕福な層は、塾などを利用して、なんとかマスターさせるだろう。ところが、お金がなければ、どうしたらよいだろう。非常に困る。 今、日本社会が必要としているのは、グローバルな社会で大切なスキル(すぐに使えるもの)を学習者が自由に、効果的に学べるようなインフラだ。

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