May 2012

批判的コメンタリー
読解力の不思議

仕事で猛烈に読むプロジェクトがある。さらに、今週は、プロポーザルを書くチームに突然駆り出されたので(業界でよくある)、昨日から200ページの書類を読む必要性が生じた。 http://blog.with2.net/link.php?709532:1932 が、全然、苦労しない。 不思議なのだが、全然、文法に頼って読まない。頼っているのは、単語だ。 英語は日本語と違い、意味の解釈に文法があまり関与しないのである。 英語のフォーマルライティングでは、疑問文をあまり使うなと教わる。これは大学のライティングクラスで言われるのだけど、書くときには、疑問文はあまり使うな、、、と。 その意味が理解できるように思う。いちいち疑問文があると、文法を意識しないといけなくなる。 THIS IS ~~~が肯定文だが、疑問文だと IS THIS ~~~となる。語順に注意しないといけないので、読むスピード、そして、理解の効率性が落ちる。 英語を読むときには、単語の意味を知っていればよい。 日本人が文法が大切だと思っているのは、単語の意味が分からないからだろう。また、意味を知っていても、日本語と対応して覚えているために、役に立たない。 例えば、日本人は、ITには10個ぐらい意味があると思い込んでいる。だから、単語を一つ見たとき、それが自分の覚えている日本語のどれに対応するのかを考えないといけないし、文法に頼らないとその意味が分からない。 しかし、ITには一つの意味しかない。ITはITという意味しかない。 しかし、IT IS GOOD TO GOとIT IS A PENのITが違うと思い込んでいる場合、ITとその他の部分の関連性を考えないと意味が分からない。 英語教育者で発言している人の多くは、ヤケクソ状態で、日本人は文法を勉強せよとせかすが、それは彼ら、彼女らの英語力がいけていないのが原因である。 その証拠に、どんなに英語改革を訴えている人でも、このネットが発達した時代に、英語でアドリブでしゃべっている人がいない。アドリブで英語を喋っているのは、日本に1億人以上の人がいて、英語を全員が学校で勉強したわけだが、準備なしに英語を喋って、ネットで発信しているのは英語喉の実践家か、広島出身の英語関係者ぐらいだ(小林かつや氏、発音教育で有名なスーギー氏)。 ギターなど音楽の分野だと、ものすごい数の日本人がYOUTUBEやMIXIで動画をUPしているのに。 英語の最初の入れ方が、初期入力が間違っているのだ。 私の姪が小学校に入学したばかりだが、近所の英語教室に行きだしたと聞いたのだが、私としては、初期入力を間違う最初の1歩か?とちょっと不安である。 英語を読むときに、文法はいらない。 先日、中国ののど飴みたいなのを買ったのだが、その説明書を私は読んで理解できた。以下のような文が書いてあった。 うろ覚えなので勝手につくるが、、 要保存於影冷場所 みたいなことが書いてある。英語の訳文には、冷たい場所に保存せよとある。 英語も中国語も、一語、一語で意味が決定しているので、文法がいらない。 広島弁でも一語一語、1シラブル、1シラブルで意味が決定していることが多い(かな?)。 ほ~、じゃ。ほ~、なん。 中国語と同じだ。 英語だと、例えば、ぱっとみて、THEがあると、それはTHEでしかありえない。 NUMBERとあると、NUMBERとしかあえりない。 数という意味かもしれない、数字と言う意味かもしれない、A NUMBER OFでたくさんのという意味かもしれない、、、と思うのは、日本人が英語を日本語に対応させて暗記しているからで、NUMBERはNUMBERでしかない。 なぜ文法、文法と言うのであろうか???? それは、英語を間違ったやりかたで初期入力しているからだろう。 ヨーロッパ言語のノンネイティブ話者の場合、英語を勉強するときに、初期入力に間違うことはない。そもそも、根本の文法が英語と同じなので、初期入力する必要がなく、すでに入っているのである。 日本人ができることは、できるだけ字を通さずに、英語を覚えることだ。 ネイティブの子供でさえ、字を通さずに英語をおぼえ、生まれて7年ぐらいは本格的には読んだり書いたりしない。 このあたりは、MASA氏(BLOGは「喉の旅」)が、生き証人で、英語を使うことで、英会話がぺらぺらになったどころか、読む力、書く力もネイティブ並み、、、1年ちょっとで。 最近では、ネイティブに、ネイティブよりも、英語が書けると言われているらしい。 英文法、英文法というが、中学でもう勉強しているのではないか?それ以上何を勉強するのだろう???

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方言を忘れる(2)広島人にとって喉発音が簡単な理由

で、なぜ、広島、および中国に近い日本においては、喉発音が簡単かということの理論です。 たとえば、私もなお君も広島出身。英語発音がこんなに簡単にできます。 http://www.facebook.com/photo.php?v=215517675230957 例えば広島弁では、「しない」を「せん」と言っていいのです。でも、なぜ「せん」と言って、千とか線とかと混乱しないのでしょうか??? それは中国語と同じで広島弁、および西日本の言語には四声があるからです(厳密には4つあるか数えていませんが、4という数字には、おそらく物理的な制限があるのじゃないかと思います。)。 しない、、、という意味であり、1シラブル語である「せん」と千や線は、四声が違う、、、シラブル内のイントネーションが違うのです。 1シラブルのなかで音程を変えることができる=喉がゆるい=(喉をゆるめれば)簡単に英語が発音できる、、、、 ということでしょう。 英語喉が理解されにくい理由は、英語教育者、言語学者が東日本にありがちな都会の大学において教育されるために、もはや、シラブル内の響きの変化とか、音程の変化を 聞けない からだと思います。 ヒラガナで字に書いた段階で、ヒラガナ(=シラブル)の内部は、ブラックボックスとなり聞こえなくなるのでしょう。 字にかける場合だけ、学者は反応できるのだと思います。 だから、舌の位置とかは、字で説明できますから、反応します。

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方言を忘れる?

過去に、多くの人が、方言を忘れてもう喋れないよ~とおっしゃるのを聞いた。 ジョーク? と思っていたのだが、本当に方言を忘れている人がいる、、、と言う事実に愕然とする。なぜかというと、広島弁は忘れようがないのである。 例えば、 じゃ*けん*のお~ は「だからね」 だが、両者があまりに違いすぎて、忘れようがない。 広島弁は中国語のようなシラブルになっている。だから、表現が全然違ってしまう。 だから、、、が標準で3シラブルなのだが、広島では、じゃ*けん、、で2シラブルになっている。 標準的な日本語はシラブル数が多い。 広島弁、あるいは多くの方言、、、特に西日本の方言???田舎の方言は、省エネ型だ。 皆さん、日本全国で、 だから はどういいますか? 大阪とか京都では、せやから、、とか、せやし、、、でシラブル数は少なくなりません。 しない、、、は、せ~へんで、またしてもシラブル数は少なくなりません。 広島では、 じゃ*けん=だから せん=しない と、常にシラブル数が少なくなります。 以前、私となお君の広島弁会話をきいて、自分の方言じゃないのに、わかりやすいとコメントしてくれたかたがおられましたが、あれは面白いコメントでした。 つまり、広島弁は、省エネ型で、中国語型、また英語型に近いので、はいってきやすいのでしょうね。 シラブルの多い方言を喋っていて、その他のシラブルの多い方言にうつると(例 関西弁ー>関東弁)、ひとつひとつの平仮名が入れ替わる感じなので、本当に忘れやすい、、、のでは? ところが、広島弁から関西弁、標準語になっても、それは、まったく違う言語をマスターするのに似ているので、混乱が起こらず、広島弁を忘れられないのではないでしょうか??? 日本全国の方言で、「だから」「しない」はどういいますか? 3シラブル型 2シラブル型 と地図でみると、東と西にわかれないかな??? ここで音声学者だと、「しない」が「せん」になった、変わったなんて発想を持つでしょうね。 実は逆でしょう。「せん」が「しない」に改造されていったのでしょう。

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