January 2009

米国流就職面接法(グローバル経済で通じると思う)

最近、引越しをしたので、忙しくてかけなかったが、今日のテーマは 米国流就職面接法 最近、職を探している人が多い。で、私も、米国における同胞に情報を流してあげたり、アドバイスをする機会があった。ちょっとつっこんで面接のコツも教えてあげようと思ったのだが、ここに書いたら、もしかしたら多くの人に役に立つかもしれない。私がアメリカで体得?した方法だが、もともとは、就職カウンセラーの人に教わったことで、自分にとって役にたった部分だけ、自分が消化できた部分だけ。 1.PARメソッド これは結構有名な方法。履歴書で、自分の経験について書くときや、面接で聞かれたときに使える方法だ。PはPROBLEM(こんな問題があったんです)、AはACTION(それに対して私はこういうアクションをとりました),RはRESULT(結果はこうなりました)を指す。 例えばだが、データマネージメントに関して質問があったとする。あるいは履歴書(というかCV)で、そのトピックに関して、自分の経験をまとめたいとする。データマネージメントにおいて、こんな問題があった(例 100の団体に対してデータを渡す)、マクロを使うことでデータを瞬時に用意した、結果、仕事が敏速に、また正確に終わった。残った時間でQC(品質管理)をすることができた、、、 P,A,Rの要素をさくっと説明するのである。 このやり方を学んだときはピンとこなかったのだが、この方法は具体的であるだけでない。面接をしている会社側が、「この人を雇うとどんなメリットがあるのか」をばしっと知ることができるのだ。忙しい面接官としては、「この人がどんな風にわが社に貢献するのだろう」と想像するのが面倒なのだ。だからこちらがちゃんと言ってあげないといけない。ちなみに、会社が、クライアントにどんな貢献をするのかを考慮するときに、あ、この人を雇うと、こんな貢献ができるなあ、と考えることができる。私の業界では政府に計画書を出して資金をもらってくるのだが、そのときに、社員のスキルセット=会社のスキルセットとなる。だから面接する側としては、このリンクを考えている。あ、この人を雇ったら、あの仕事ができて、クライアントにアピールできるな、というような。 就職活動をしている人は、友人などを相手に、このPARメソッドで喋れる練習をするとよいと思う。PARのPが長すぎても、退屈だろうから、さくっと3つの要素を入れて、短めのトークができるように。一つの文章にP,A,Rを入れ込む練習もありえるだろう。 これをやりだすと、自分自身のスキルセットとか価値を自覚できるようになる。ただ単に統計学ができますとかいうことでなく、その知識はこういう具体的な問題を解決したのだ、、、ということを自分でしっかり自覚できる。だから、あなたの会社にも具体的な貢献をすることができますよ、、、と。 2. 相手の性格タイプを見抜く これは、実は日常生活でやっていることだと思うが、相手がどんな人かを瞬時に見分け、そのタイプによって、喋ることを変える。どんな性格が存在するかだが、3つぐらい考えておくとよい。 タイプA 抽象的な議論を好むタイプ 学者肌  タイプB とにかく、仕事をかたずけてしまう実務派 (仕事ができてなんぼのもん) タイプC 社交派 (人付き合いがよい、なんでも肯定的なレスポンスがかえってくる) それぞれのタイプによって、レスポンスを工夫する。学者肌に対しては、やや抽象的な議論を、実務派にはいかに自分が仕事を早く効率的に処理できるか、社交派に対しては自分も人あたりがよいという点をアピール。 例 実務派は、あなたが一体何ができるかということに興味があるので、例えば、あなたの履歴書を見ながら箇条書き?的に質問を浴びせるだろう。そんなときに、あんまり抽象議論をしてもリズムが崩れてしまう。 例 学者肌の人は、大きな議論が好きだが、そんなときに、あまりに細かいことをいうのも、リズムが崩れるかもしれない。 え、人によって言うことを変える?難しい、、、と思われるかもしれないが、日常生活で普通にやっていることなので、そうでもない。言うことを変えるというよりアプローチを変えるということだろうか。 心理的にも、この人はこういう人だと自覚して喋ると緊張感がうすれるから不思議だ。 3.喉で笑うこと(海外での面接の場合) これは絶対に大切。口発音でハハハとカタカナ笑いをすると、そうするのがダメというより、カタカナ笑いは会話をしながらできないという点が問題。水戸黄門の笑いのように、発話が終わってから笑うということになってしまう。喉で笑いながら喋ると、ああ、この人はとっつきやすい人だなあ、、と思ってもらえる。究極的には、その人と一緒に働いて楽しいかどうかというのが非常に大切な点になる。 そういう意味でもやはり「英語喉50のメソッド」は海外での就職活動のための必須の書だと思う。 1と2に関しては日本での面接でも使えるだろうか? あ、最後に、ものすごく教科書的な質問をしてくる場合がある。例えば、あなたにとってチームワークとは?とか。そういうのを聞かれると、はあ?という感じでひるむことがあるかもしれない。あまりにも基本的なので。そんなときはPARの原則に帰って、具体的にこうしたということをさくっと言えるとよいだろう。 ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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絶対に留学しないと学べないことばかりなのか、、、というとそうでもないように思う。

最近、考えているのは、留学が必要か?ということ。天満さんが、国内で英語ができるということをおっしゃっているし、多くのかたが同じことをおっしゃっている。   そういえば、確かに私も留学をしたが、喉がまだ発見されていなかった時代、アメリカで英語の基礎力をつけたので、日本に帰ったときに、他の日本人よりも英語ができた。その英語力で同志社のときに、留学生などとよく話し英語をさらに伸ばした。   またJAICAの国際研修センターで、フロントデスクをやっていたので、そこでも英語力をつけた。   なーんだ、結局、自分も日本でやったのか。   喉以後は、日本も海外も同じになるということかな。   ある意味で日本にいたほうが、英語が勉強しやすいという面がある。喉でソーシャル的な問題がなくなると、英語を話す交友関係が増えるだろう。   とはいえ、もちろん、留学にはメリットがあるだろう。それはカリキュラム的な面で、特にアメリカの大学は充実しているように思える。   教えるということは先生によるが、対話が中心なのと、試験などが多いという点がよいかもしれない。だから、先生が教え方が下手糞だったとしても、対話とか、試験で補えるのかな。   また内容的に、その時代に大切なこと、というかレレバントなことを多く教えているように思った。というのは、教授たちも、グラントをとったりするのに必死なので、そのときどきのマーケット、経済状態にあったリサーチを目指している。だから、私の分野でいうと、当たり前かもしれないが、その時代に大切で、それをやらないとファンディングがとれないというようなことが、授業でもあったと思う。   それから、アメリカの大学や大学院のよいところは、自由に授業が選択できるということ。私は所属は社会学だったけど、別のどこの学部で授業をとろうと勝手だった。だいたいにおいて。   あと授業料は学期ごとなので、払いやすい、いやならやめやすいというのがある。   同志社で休学したとき、事務に手続きにいったら、「はい、休学の場合は学費は半額支払いです」と言われて、はアアアア、、、一体、なにこれ?と思った。授業受けないのに、学費半分?おたく何の商売?みたいな。   あ、ずれたか。   じゃあ、絶対に留学しないと学べないことばかりなのか、、、というとそうでもないように思う。   今、留学して学んでいる人たちがそれを日本にもってかえって教えるとかそういう対応ができるようにも思う。   まあ、そういう意味で、私自身が学んだもの、それは統計学とかリサーチのやり方とかは、できるだけ早く還元したいと考える。 ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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大学、大学院がいるのか? 統計モデルを走らせることで学んだこと

そりゃ、いると思うが、教え方、指導法を考えるべきだと思う。というのは、振り返ってみると、授業でやったことは、あんまり役に立っていない。これはアメリカの大学院でも同じような気がする。 今、知っている統計学のことや、データの分析方法は、授業で学んだというより、実地で、つまり大学院のときにリサーチアシスタントをしたり、就職してからとかの経験から、やりながら吸収したという感じだ。 なかでも、統計学の手法で、マルチレベルモデリングというのがあって、これを専門?みたいにしていていて、人から質問が来たりする。日本語でも、本の章を書いたことがある。 で、一応、大学院でクラスをとってやったけど、そのときはわけがわからんかった。 で、実際やってみて、初めて理解できた。特に分かったと感じたのは、統計ソフトのSASでモデルを走らせたときだ。 マルチレベルモデルを走らせるシンタックスは以下の通り PROC MIXED; MODEL Y=X; RANDOM INTERCEPT ;  RUN; ちなみに、統計のクラスで最初に習う簡単なモデル(OLS モデル) もこのように走らせることができる。 PROC MIXED; MODEL Y=X; RUN; え、、、、違いは、RANDOMというところだけ? これにはびっくりした。というのは大学院では、10週間かけて、ものすごい難しいなあ、と思いながら授業をとって、それでもよくわからないことが多かった。 でも、実際に使う場面となり、SAS言語でプログラムしてみると、RANDOMというコマンドのところが違うだけ? PROC MIXEDというのはマルチレベルモデルを走らせることができるんだけど、RANDOMというのを使わないと、簡単なモデル、具体的にいうと、OLSモデルと同じになる。 OLSモデルってのは、まあ例えると三輪車。マルチレベルモデルは段換えつきの自転車、、、イメージ的にはね。 ポイントは、大学院のクラスとかで、あーだこーだと勉強しても分からなかったことが、実際にやってみると、ありゃ、RANDOMのところの違いだけ?ということを後で発見したこと。 授業を受ける最初のところで、それを知っていたら、苦労は100分の1ですんだと思う。 もちろん、それだけじゃないけど、結局はそういうことということを知っていたら、その他の小難しい概念などがすーと入ってきたと思う。 やっぱり学び方とか、メソッドというのはある。それを無視するのは時間の無駄だ。   ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532       

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