スペイン語とカタカナ発音 考察

英語だけでなくヨーロッパ言語の全てが3ビートであるということが、なかなかピンと来ないかもしれないが、考えてみると、同じ仲間同士である言語であり、またどれをとってもアルファベットを使う言語が3ビートであることは驚くほどのことではない。

例えばSTELLAという名前はヨーロッパ言語話者なら、誰でもSTEL-LAと3ビートで読む。スペイン語になると急にS-TE-LAになるということはない。日本語でいうとSUSHIを英語ネイティブはSUSH-SHIと読むが、フィンランド人が急にSU-SHIと読む、、、ということは起こらない。SU-SHIは、ヨーロッパ言語ではつねにSUSH-SHIと発音される。子音―母音―子音を一塊と認識する3ビート言語だからだ。

ただし、言語によっては、3ビートであることが日本人の耳には分かりにくい言語がある。それがスペイン語である。スペイン語はたまたま母音が日本語によく似ている。あ、い、う、え、おの5音だ。

また喉の定位置はゲップであることは英語と変わらないが、やたらとアクビエリア発音が多い。アクビエリア発音というのは首の上のほうでの発音だから口に近いこともあり、これまた日本語に似ている。

ものすごく似ているからこそ、私は日本語とそうかわらない2ビートだろうと思い込んでスペイン語を20年ぐらい喋り続けてきた。ところが、英語が3ビートだということが分かったら、やはりスペイン語も3ビートじゃないか、、、ということがすぐにわかった。

 例を挙げてみる。VAS A COMER。これを喉革命をまだ経験していない耳できくと、カタカナに聞こえるのである。

 バサコメール

つまりVA-SA-CO-ME―R と。

この要領で発音されたものを スペイン語のネイティブが聞くと、えらく、CHOPPYな発音をするなあと感じるのである。というか、世界の多くの人々は、お互いがどのような発声法をするか知っているので、日本人のスペイン語を聞くと、ああ、日本人っぽい発音法だね、、、と無意識に納得する。

 上の例文をシラブルを正しく読むと次のようになる。

VAS-SAC-COM-MER

英語喉の後半で紹介している3ビートである。シラブルの連結部の子音の読み方は少し特殊。Sでいうと、最初のSはスウィングとして、2番目のSはフォロースルーとして読む(英語喉参照)

 とくにシラブルとシラブルのあいだをスムーズに読むことが大切だが、そのこつは、喉に口があると想定して、口のことは何も考えずに、喉で発音することだ。一音一音きらずに、すーと発音してみるとよい。

スペイン語がカタカナに似ているという説は修正する必要があるだろう。スペイン語がカタカナに似ているのではなくて、日本語の感覚で聞いていると、あたかもカタカナのように聞こえてくるということである。

スペイン語を2ビートでなく、3ビートで聞き始めるためには、映画や日常会話などで使われている本物のスペイン語を聞く必要がある。直接、自分に話しかけているネイティブのスペイン語を聞いて、判断するのは難しい。というのは、喉発音と3ビートで話しかけてこない日本人話者に対しては、ネイティブ自身も、ちょっと違った話しかたで対応するからである。

 誰もが持つ経験だが、「ネイティブが直接話してくれているときは分かるけど、ネイティブ同士が喋っている会話は分かりにくい、、、」ということがあるが、その理由がここにある。ネイティブが2ビート話者に喋るときには、あまりにもくっきりはっきりと大げさに喋るので(2ビートが移ってしまうということもある)、3ビートを感じさせてくれるための自然な流動性がなくなってしまう。

 だから、まずは喉発音と3ビートを身につけないと、英語やスペイン語、その他のヨーロッパ言語が喉発音であり、3ビートであることが分かりにくい。これはやっかいであるが、英語喉50レッスンを終えるならば、ヨーロッパ言語の音ががんがんと頭に入ってくるだろう。意味がわかるかどうかは別問題だが、書けといわれれば書ける、、、というレベルになるだろう。

最初の喉発音への移行で戸惑う人がいるので、そのあたりをサポートできればと願っている。

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4 thoughts on “スペイン語とカタカナ発音 考察”

  1. 素朴な疑問です。

    ヨーロッパ言語すべてということですから、ドイツ語も喉発音で3ビートなのですよね。そして、喉発音と3ビートによって、英語ネイティブと同様の発音ができる、というのがご主張の骨子だと理解しております。

    ここで気になったのが、俳優でもありカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー。彼はオーストリア出身のドイツ語ネイティブですから、喉発音・3ビートを自然に体得しているはずで、在米歴も長いですが、未だにしばしば揶揄されるほどドイツ語訛りが強く、英語下手で有名です。

    (上記の理解が正しいという前提でですが)何故、このような事が起きるのか、よろしければご説明をいただけますか?

  2. ご質問ありがとうございます。「上記の理解が正しいという前提ですが」とおっしゃっているので、何か感じられているものがあるものと察します。

    シュワちゃんの英語はなまっていますが、喉発音であることはかわりありません。つまり、シュワちゃんの英語は個々の音に独特の音がドイツ語の影響により混じっているかもしれませんが、喉で発音されており、また英語ネイティブが聞いたときに、100%が理解される英語です。私も彼の言っていることが100%分かります(彼は雄弁でもあります)。

    アメリカ人がシュワちゃんの英語をからかうのは、彼の言っていることが分からないからでなくて、ちょっと変わってるからです。

    私自身の経験でいうと、喉革命以前は、私はヨーロッパ人のなまりは分かりにくいと感じていました。昔は元国務長官のキッシンジャー氏(ドイツ出身)の言っていることがよくわからなかった。V、W,Bとかが出てくるたびに。ところが喉革命後は、全く問題なしに、聞き取れるようになりました。

    ドイツ語とアメリカの標準英語では、例えばRにしても、前者では、アクビエリアでも、後者ではゲップエリア発音、、、という感じで(実際はドイツ語がどうなのかは今後の研究に任せます)、喉の発音点が異なり、音が違うことがあります。

    こういう言い方をしてもよいでしょう。シュワちゃんの英語のなまりと米国の南部なまりは同格であると。どちらも、アメリカの標準英語とは違っていますが、個々の音が微妙に違う、、、と。とはいえ、理解はされるわけです。

    (この個々の音が微妙に違うだけです、、、という表現が従来のパラダイムでは、理解不能かもしれません。喉革命を経験すると、どんな英語でも楽に頭にはいってきますから、ピンとくると思います。)

    また、もともとネイティブの英語でも、色々ありますが、喉発音言語の話者であるかぎり、慣れれば、お互いの母音のパターンをすぐに理解し、理解することができます。スコットランドの英語は分かりにくいといわれますが、それでも、アメリカ人がしばらく聞いていれば、母音のパターンを掴み、理解しだすことができるのです。

    例えば、KISSのIがある英語の変種では、「え」だったりして、最初は戸惑うかもしれませんが、ネイティブは相手のパターンを掴み、理解しはじめるのです。

    ところが日本語英語の場合、口発音ですので、個々の音が絶対的に違ったり、あるいは、いらない子音が混ざったり、いらない母音が足されたりします。

    さて、3ビートに関しては、シュワちゃんも3ビートで英語を(そしてドイツ語も)喋りますから、これはネイティブと同じです。

    日本人英語が分かりにくいのは、個々の発音が違う、いらない音が足される、、、ということに加えて2ビートであることが絶対的です。

    いいかえれば、音を間違っていても、3ビートさえある程度できていれば、通じやすいということはいえます。少々、音を間違っても、だいたい分かるからです。

    多くの日本人が国際会議に出席して、世界の色々な国のなまりを聞き、ほら、誰だって、なまっている、日本人だって、日本語英語をどうどうとしゃべればよい、、、という印象を持ちます。ところが、ヨーロッパ系やアフリカ系の英語というのは、結構、理解されているんです。

    あと、ヨーロッパ系は、なまった英語を喋るにしても、それは、確かになまっているから、、、ということもあるんだけど、LAZYだからというのもあるんです。やろうと思えば、ネイティブと同じような英語を喋ることができる。でも、そうする理由が彼らにはありません。どうせ通じるからです。

    喋っているときはなまっているのに、歌を歌うとアメリカ人と全く同じ発音で歌うヨーロッパの歌手がいます。やればできるんですが、日常会話のときまでアメリカ人の真似をする必要がないのです。

    日本人でも、喉で喋り出し、3ビートを掴むと、なーんだ、ネイティブのまねをせんでも、通じるし、聞ける、、、と思うことは確かです。とはいえ、なぜか喉発音を始めた日本人の英語は、非常にアメリカ英語に近い。特にほっといても自然に出てくるイントネーションが。これは、英語喉がアメリカの標準英語を教えているから、、、という単純な理由はありますが、もう一つ理由があると思うのです。この件に関しては、あまりに面白いので今回は出し惜しみ似させてください(笑)。

  3. ご回答有り難うございます。
    以下のように理解しました。

    ・喉発音+3ビートで「世界中の誰でもが」英語ネイティブと同じ発音になる訳では必ずしもなく、ドイツ語ならドイツ語(シュワちゃん)、スペイン語ならスペイン語(ヒスパニック等)の訛りはやはり残る。しかし、英語ネイティブとのコミュニケーションに支障はない。

    ・しかし「日本人が」喉発音+3ビートを体得すると、何故かアメリカ標準と非常に近い発音になる(ただしこの書き方からして、「ネイティブと完全に同じ」という訳ではない)。

    もし、間違っていたら、ご指摘下さい。

  4. ちょっと違うような気がします。英語喉はためされたでしょうか?喉への移行ができて、3ビートができはじめると、以前、考えていたことがなんだったかなあ、、、と忘れてしまい、新しい興味や関心が生まれてきます。ぜひ、試してみてください。

    最初の点ですが、すでにヨーロッパ言語の話者は喉発音+3ビートで母語も、また英語も喋っているということです。もし正しい喉発音の位置を知り、まねをするならば、英語ネイティブと同じ英語を喋ることができるのですが、そこまでするのが面倒なのと、ゲップエリアとアクビエリアの存在はまだ世界で知られていません。英語喉は日本語で書かれているので。このあたりは、今後、日本が発信源となり、ネイティブメソッドを基に、経験的な研究が起こることを期待しています。

    2番目の点ですが、ネイティブ英語の定義をよく聞かれます。この点も、英語喉と3ビートを始めれば、その定義を求めようとやっきになっていたことさえ、え、なぜ、そんなに気になったのかなあ、、、という感じで、忘れてしまうでしょう。ただ、私なりに(共著者のJEANAさんとは別に)、言うとすれば、アメリカ標準英語度という度数を出すことができるとします。どれだけアメリカの標準英語(ニュース英語)に近いかの数値がなんらかの形で出せるとします。0から1までで、1に近づくほど高いとします。すると南部英語は0.1だったり、英国のコックニーは0.1だったりするかもしれません。英語喉をやって習得できるアメリカ標準英語度は、南部英語とか、コックニーとかにまけずおとらずアメリカの標準英語に近いということです。そのくらいのネイティブ度を獲得できると思います。

    上に書いたことは訛りの問題ですが、聞き取りの問題に関しては、ごちゃごちゃいうことなく、ネイティブに限りなく近い聞き取り能力になるでしょう。LとRの違い、母音間の違い、、、などなど、確実に区別して聞けるようになります。

    ただし、私たちの世代、つまり、一度、英語をやってきて、それから英語喉に出会う世代は、今まで覚えてきたことを一旦かっこに入れて、覚えなおさないといけません。例えば、PINKのIはどう発音するか、、、。これは、辞書にたよらず、まず自分の耳で聞いたり、ネイティブにたずねたりして、覚えなおすのです。聞けるのですから、言えます。

    最初の喉発音への移行で、ピンと来るとくるかどうかが勝負どころなのですが、そこを乗り越えれば、あとは楽になります。

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