まずは音声アドバイスからです。

日本人が共通に間違う箇所(3) レッスン9,10,11です。

www.estat.us/blog/nihonjin_04_20_2011.mp3

さてと、、、

1994年にシカゴ大学の大学院(1年目)で統計学をとったときの話だ。日本人の先生だった。当時はUNIXで統計をやっていたのだ。SPSSのUNIX版というやつだ。SPSSの使い方以前に、UNIXの使い方が分からない。だから、その先生に、それが分からないと言ったら、「それは基本的なことだ」と英語で言いながら、なにやら教えてくれた。

実は、その発言を聞いて、えらい意地悪だなと思った。

「そんな基本的なことも分からないのか?」と言われたと思ったからだ。しかし、今(5分ぐらい前から)よく考えてみると、先生が意図したのは、それは基本的で大切なことだから、ちゃんと教えてあげましょう、、、どれどれ、、、という意味だったのではないか。

いや、そうに違いない。だって、面倒見のよい先生だったからだ。

普通、日本人の考える基礎、基本ってのは、常に、立場の上の人が、下の人に説教をするときに登場する。

おまえアホか、まずは基礎を固めろ!とかね。で、だからと言って、基礎を教えてくれるということではなく、「そういうことは自分でまず調べろ」と来る。

「まずは勉強してください」って奴だ。

<ここで脱線。その先生に中間試験のときだったか、試験範囲について、XXは出題されるかと聞いたら、英語で、PRINCIPALLYには出すとおっしゃった。で、俺は「基本的には出すことになっているけど、出しません」と解釈したのだけど、他のアメリカ人のクラスメートは、「基本的な問題なので、そこは出すよ」と理解していた。 脱線終わり。>

英語喉パラダイムでは、基礎ってのは、それがないと、他のことをどんなにがんばっても、向上しませんよって部分だだ。

最近、ジャズギタリストのMASAとアドリブの会話をしているが、前だったら、MASAさん、私はこんな感じで、アドリブしてますよと言って、音声をUPしただろう。

なぜ、それをしないか、、、?

実は、1月の引越しのときに、エレキ用のピックがどこに行ったか分からなくなった。ダンロップ社製で、固く、そしてティアドロップ型と呼ぶと思うが、先がとんがっている。

それじゃないとエレキが弾けないのだ。

かわりに、アコギようの、うすっぺらいピックはある。それだと、確かに、アコースティックギター特有のストロークなどは楽にできる。しかし、エレキで自分の好きな感じで弾くには、無理があるのだ。

ギターを弾かない人にとっては、ピックなんて、ま、どれでもいいじゃないかと思うかもしれないが、ギタリストとギターの接点は2箇所。左指と右手にもったピックだ。ピックだけで、半分だ。

ピックがいつものじゃないと、ギターを弾く気さえ起こらないのである。

ピックは私のギター演奏をする上で必須の条件なのだ。

つまり基礎なのである。

UNIXにまず接続することをしなければ、SPSSも統計もできない。UNIXに接続する(LOGIN+パスワード)が基礎だ。その次はVIだとかEMACSだとかのEDITORを知らないといけない(私はEMACSを使っていた)。

私にとってもギター演奏では、ピックが基礎なのだ。

英語にとっては喉だ。

それがないと、全体が成り立たなくなるのである。

さて、差しさわりがないと思うので、書くと、産経新聞さんの記事のご縁で、耳の不自由な日本人のかたに英語喉が届くように手配した。でも、KとGの日本語での違いが分からない、、、とおっしゃったのだが、それで、う~~ん、その場合はどうなるのかな~~~と、かなり悩んでいたのだ。だって英語喉では、日本語にもあります、、、って言っているからだ。

で、基礎とは何かなんて考えていたら、あるアイデアが浮かんだ。

きっと、理論的にはKとGの違いをご存知のはずだ。Kはいわゆる無声音、Gはいわゆる有声音。喉の声帯を振るわせるということも理論的にはご存知だろう。

だから、たぶん、英語喉的に喉をやや緩めにして初めて、それらのことは可能になるのではないだろうか????

つまり、理論的には分かっていても難しかった理由は根本のところである喉の響きが足りなかったからではないか???

マケイラさんの時も、音が私達と同じようには聞こえていないのに、どうして、音の調整ができるのかと思ったのだけど、例えばSHEETのイをそのままゲップエリアに移行しただけでSITのイになったのである。

喉を開放して、そのままおろせば、そうなる、、、。

日本人の場合は、頭に「イ」という音の先入観があるからこそ、喉の発音位置を変えただけでは、だめで音色をまねる必要がある。

これは、かなりショッキングなことかもしれない、、、。

基礎とはなんぞや。

英語発音においては、無心になり、喉の底あたりを響かすことだ。

それが基礎で、それをしていないと、他のことは全く成り立たない。

英語喉オンラインコースへ飛ぶ(ニュースレター登録をお願いします)

Follow me!

16 thoughts on “基礎とは何か?+日本人が共通に間違う箇所(3)

  1. Masa says:

    かず先生

    今日はday offで、天気が良いので朝から河原で発音練習をやってます。
    気兼ねなく声を響かせても苦情は来ない場所なのでご機嫌ですw
    今日の収穫はTTの時の、難しいけどネイティブ要素濃厚なので自然に言いたい「ソフトD」です。
    これは一応言えてましたが、どうしても意識した感じが否めなかったんですが、今日は川の心地良いせせらぎに癒されながら、何度もやるうちに普通にフォロースルーでTを言って、屋根から自然に外す感じでdぽいtがかなりいい感じで出来ました。
    一回できてしまうと、もういつTTの箇所があっても大丈夫て感じです。
    本来の自然で無駄がないやりかただからでしょうね。
    やっぱり口発音の人達のフラップTとは似て非なるものですね。
    あちらはスリービートになってないというか、スィングのTが無くていきなりDとRのあいだみたいな音を出すので変です。
    やはり基礎のスリービートと喉、この土台無しには、いかなる建物も永久に建てられませんね。

    あ、私もピックはダンロップのティアドロップの1番固いやつを使います、エレキギターの場合は!アコギは、いわゆる肉弾きです。直に指で弾きます。スティール弦でも。こないだのクラプトントライアルも肉弾きしてたんですよ~

  2. 上川一秋 says:

    やはり脱力ですね。

    昨日たまたま喉実践者の人と会っていて、そのかたのアメリカ人の友人に紹介されたんですが、日本人と同時に日本語でも喋っているということで、肩や胸が硬くなり、アメリカ人の喋るときに、響きが少なめ、声がちいさくなってしまいました、、。

    おっしゃるとおり、土台が大切です。土台とは、細かいことでなくて、大きなフレームワークですね。それこそが基本です。でも日本の受験などでは、基本100項目とか言いますが、もうその時点で基本ではなくなっているわけです。

    PRINCEの発音でCEの直前にTが聞こえるとか言って喜んでいる専門家などは、もう違う世界に行っているといえます(プリンスがぷりんッに聞こえる)。喉パラダイムではネイティブが、日本人相手に、あるいは観察されると意識しておおげさにいうと、そうなる、、、みたいな大きな理論が生まれますけど。(独り言、、、ちょっとホーソン効果に似ている、、)

    ピック、同じですね!

    高校時代は、リッチーブラックモアのピックを使っていましたが、あれまだあったら買いたいです。

  3. ギタービック談義に飛び入りさせてください。
    英語音読研究所のNSH-41、Nas Hiroyukiniです。
    私のお気に入りのピックは、同じJim Dunlopの、Jazz I という、丸みを帯びたとても小さいヤツです。

    それからリッチーのべっ甲の五角形のピック、あれ、よかったですねぇ。ずいぶん使いました!

  4. 上川一秋 says:

    同じですね!たしか、私のもジャズ用と書いてあったような、、、。

    最近はYOUTUBEなどで、ギタリストが弾いているところが実際に見れるので、参考になります。

    右手の置き方のイメージが、自分がイメージしていたのとちょっと違って、浮かす感じで、ややソフトに弾いているのかな(あくまでもイメージ)?などと、思いました。エディーバンへーレン、ランディーローズ、高崎晃氏のピッキングの様子を観察しての乾燥です。

    この人達は、いわゆる「速弾き」のギタリストですが、決して、腕の筋肉が発達していて、動かすのが速いということではなくて、手の置き方、バランスなどが絶妙なのかな、、、と。

  5. Masa says:

    私のもJAZZ1です!

    ところで、黒人ギタリストはピックの持ち方が違うんですよ。
    指の腹で摘まむんです。

  6. 上川一秋 says:

    MASAさん、それは知りませんでした。私は完全に骨でつまんでます。肉はあまり関係していません。

  7. Masa says:

    はい、ブルースギターの神様BBキングも、ピックは指の腹で摘まんでいます。YouTubeでみてみて下さい。
    私は彼が32年前に来日した時にライブに行って知りました。

    その弾き方でこそ、あの黒人独特のしなやかでいてパワフルなサウンドになりません。

  8. Masa says:

    書き間違いの訂正です。最後の文は

    その弾き方でしか、あの黒人独特のしなやかでいてパワフルなサウンドにはなりません。

    です(^^;;

  9. 上川一秋 says:

    ~~でしか、XXXにならない、、、という表現、、、本当に言えてます。

    そういうことは世の中にたくさんある。

    英語を指導する人がWEB上で、まずは量をやれとかはっぱかけてますけど、自分はできるの?とやっぱり思ってしまう。

    聞き取りができる人が、イントネーションを大切にしようなんて感覚には絶対にならない。

    本当に英語ができたら、そういう発想にならない。

  10. Masa says:

    イントネーションがどうとかは本当にナンセンスだと、今は断言出来ますね。
    だいたい、英語で、同じ言い回しや表現でも話す人が違えばイントネーションなど変わるし、さらには同じ人でもそれを言う時の感情で変わりますからね。ネイティブ同士の白熱した議論など聞けば良く分かります。

    また、仮に「シラブル数/秒 」という単位があるとすれば、普通の会話なら英語は日本語の半分以下のゆっくりさですが、議論で白熱などすると同じぐらいまで増えます。測ってみたんですw
    ま、同じといっても日本語のナチュラルスピードと同じぐらいだから、日本語の議論白熱スピードは恐ろしく シラブル数/秒 が多いです。それは余談ですが。
    で、ともあれナチュラルスピード英語でも聞き取りが難しい人には、議論白熱スピードは恐ろしく速く感じるのは間違いないのに、そこでイントネーションに注意など、あまりにも無理があります。

    ところが、イントネーションやアクセントなど気にせず、ただただシラブルと喉の響きだけに耳を傾ければ、かなり速いトークでも聞こえるようになりますし、結果的には、あぁ今はこういうイントネーションだったなぁさっきの別の人の同じフレーズとはイントネーションがかなり違うなぁ、などと判ったりします。

  11. アキ says:

    カズ先生、こんにちは。

    いやはや、カズ先生もEmacsユーザでしたか。
    私も15年以上前にUNIX系OSでプログラミングなどを仕事にしていた時代は、一日中、イーマックスを立ち上げて作業していましたよ。
    Viを使うような奴は、もともとユニックスをあまり使っていない連中でしたね。よくあんな化石的なエディタが使えたもんです。
    今は、Windows上の秀丸などばかり使っていますし、ユニックスやリナックスをたまに使用する際も、秀丸のクローン版みたいなのを使ってます。
    イーマックスで良いのは、コントロールKとコントロールYの削除と貼り付け機能だったな。今は秀丸ではウインドウズと同様に、コントロールXとコントロールVでやってます。

    昔話、与太話で失礼しました。

  12. 上川一秋 says:

    MASAさん、

    本当にイントネーションが大切だったら、歌になったらネイティブでさえ、英語が分からないはずなのに、そうじゃないでしょ?という指摘に、「それは歌だから違う」と言った人がいましたが、、、。普通は、答えが返ってこない。

    AKIさん
    そうです。EMACSつかってました。

    >イーマックスで良いのは、コントロールKとコントロールYの削除と貼り付け機能だったな

    今でも指が覚えていますよ!便利でしたね。

    コントロールYで、PASTEだったと思いますが、そのとき、教えてくれたアメリカ人が、YがYANKという意味だと教えてくれたのを覚えていて、そんな表現があるのかと思ったことがあります。

    まわりはVIつかってましたが、私はEMACSのほうが使いやすかったです。

    リナックスってLinuxですよね。DEBIANというやつで、従兄弟が、なにやら活動をしていて、代表みたいなことをしています。

  13. Masa says:

    歌はイントネーション論議の突っ込みどころですねw

    それと、よりベーシックな部分で、書かれた英語はどう解釈するんでしょうね?イントネーションはゼロだから、意味通じないはずですよね?
    でも、普通の会話を文章に反訳したものも、イントネーションわからなくても意味分かりますよね。
    具合が悪いことは全て例外なのかな?

  14. 上川一秋 says:

    MASAさん

    全くその通りです。人にメールでそういうことを説明したことがありますが、やはり、その点に関する反応自体がないような気がします。

    そもそも、英語ではアクセントの位置を読み違えたら混乱する単語でさえ、存在しません。RECORD(名詞)とRECORD(動詞)は発音が違うわけです。また、そういう、ややまぎらわしい単語でさえあまりない。

    それを言っても分からないのは、根本的に、科学的思考をしていないということでしょう。科学以前の問題です。論理の問題でしょうか。腹へった、めし食う、、、レベルの論理も理解できない、、、とは。

    さらに、英語のものすごい多くの単語は1シラブル語です。日常語は1シラブル語が多い。だからアクセントの位置もクソもない。じゃ、1シラブル語だけで言ったときとか、聞いたときは、日本人の英語でも通じるんですか?と。

    ま、理解したくないということでしょう。

    そもそも、思うに、学者の人にメールした場合、あちらの意図としては、「この人と酒が飲みたいか?」というのがポイントじゃないかという気がふとします。

    普通、例えば大学院生が、学者の人に連絡するとすると、「この人から就職を紹介してもらいたい」というのがポイントのように思えます(=この人に一緒に酒を飲んでもらえるか)。

    だから、それが普通なときに、英語喉による知見をシェアしても、そもそも、言説空間において意味をなさないのじゃないのかな?と。

    ただし、もちろん、研究をしている人、査読付の学術論文がある人は違いますね。

    博士号はあっても、査読付の学術論文が1本もない先生などのサイトをみると、酒が好きとか、そういうキーワードが出てくるので分かります。

    酒が好きなこと自体は別に問題じゃないけど、それだけ?みたいな。

    でも、大学院生に知ってもらいたいのは、そんな先生におべっかつかっても、就職はあまりないということです。もちろん、あちらは、俺についてくれば、就職は面倒みてやる、、というようなことは明言はしないけど、ほのめかすでしょう。

    自分の身は自分で守ろう!

    ま、これ読んで腹立てる人もいるだろうけど、なんで、あんたら、俺の細かいコメントなんて読んでるの?とつっこみたい(笑)。そんなに気になるんなら、喉パラダイムに転向したら?

  15. Masa says:

    どんなジャンルでも、つまり必ずしも科学系ではなくとも、科学的思考から離れるとメソッドは意味をなさなくなりますよね。

    そこは一万回やったらわかるとか、年季が要るとか、あるレベルに達すると君も分かるとか、××に十年は絶対かかるとか…
    そういう教え方は結局家元制度の悪い部分と同じで、後進が指導者を間違っても越えないようにする、いつでも上から目線で指導できてその対価を得るための行き方でしかないと思います。

    英語喉実践者は、権威あるエライ先生がたに褒めてもらう必要ゼロで、でも現実的に社会で価値を作り出す無冠の王者…でいいんじゃないでしょうか。

  16. 上川一秋 says:

    MASAさん、特にデータ、現実をみずに、他人の本に書いてあることの孫引きばかりしていると、全く、役に立たない「学者」になってしまいます。研究費は税金からもらうのに、学会発表のための海外旅行には使うけど、全然、論文をレフリー付ジャーナルに発表しないのは、非常に無駄です。学会発表のための論文を業績のように扱うのはやめてほしい。ただの発表はあくまでもただの発表ですから。せめて、研究していないことに関しては、発言を控えてほしいと思います。英語ができないのであれば、英語教育に関する意見を述べるのは控えるべきでしょう。外人の論文をサマリーするのは研究ではないことに気づくべきでしょう。いや、彼らの読んでいるのは、研究でもないのですが。外国では大学生が導入のために読む本をありがたがって、最新の研究成果と思っているのが悲しすぎます。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.