今朝、CNNでステートオブユニオンというニュース討論番組を見ていたら、女性キャスターが、日本政府や東電は情報を知っていても隠しているのか?という質問を、アメリカの環境庁かなにかの長官のスティーブチューさんに聞いた。すると、スティーブチューさん(中国系アメリカ人)は、隠しているとか、そういうことを示す証拠はないよ、と。それは(日本人の)ボディーラングエージとかを読んでいるのではないの?と言っていた。

スティーブチューさんはこのことを咄嗟に言っただけで、それほど深い意味はなかったかもしれないが、私もこのことを思っていた。

日本のメディアを見ていると、情報が、3箇所ぐらいから大量に報告されている。東電、原子院(?)、そして牧野さん。CNNを見ていると、アンダーソンクーパー氏と、サンジェイグプタ氏が、情報がない、隠している、わけがわからない、、、ということを1週間ぐらい言っているように私には思えた。

CNNは、日本人がまじめに物事を報告するときに、体が硬くなり、声から感情がなくなる(西洋人の感覚で)ことを知らない。だから、なにか、うそを言っているんじゃないかという猜疑心が沸くように思う。

震災が始まって、DCの日本大使館の一番偉い人がCNNで状況を説明していた。喉発音が3分の2ぐらいのかたで、もちろん、英語で普通にしゃべっておられた。しかし、ゲップエリアを意識的に活用していないので、感情が消えてしまう。いや、日本語の感覚で聞くと誠実さがつたわってくる。しかし、英語、いや英語喉の感覚で聞くと、声から情熱や感情が消えたように聞こえる。

最近になって、菅さんのスタッフの人が、英語でCNNで質問に答えていた。この人も3ビートや喉発音がよくできていた。しかし、ゲップエリアに到達していないため、英語の感覚で聞くと、聞いているほうは、なにか隠しているのではないか?という猜疑心が出てくるのだ。しかし、日本語の感覚で聞くと、当然、誠実さが伝わってくる。

今、アメリカでの募金運動の結果が、ハイチ地震のときなどと比べて、かんばしくない。

CNNなどが、震災の最初の日から、日本人は、準備が万端だとか、こういうときの行動は心得ているとか、そういうことを言い過ぎているのではないだろうか。そして、日本人がパニックにならず、CALMに対応しているということが前面に報道されている。それは、文化的なる誤解ではないだろうか。日本人は、ストレスが加わると体が硬くなるのではないか。

その点をCNNは知る余地もなく、昨日も、ソウルダッドオブライアンが、日本人は家族を失っていても、他の文化のように、泣き叫ぶことをしていない、、、と報道していた。日本語は泣きながら喋れない言語だ。だから喋っているあいだは、感情を押し殺すしかないのだ。

あまりに、CNNなどが日本人が静かに対応していると言いすぎている。これは文化理解の誤解ではないか。

昨日、リビヤへの空爆が始まって、報道が増えた。リビヤの場合は、CNNの李ポーターがもっと現地の人に密着して報道していて、リビヤ人が直接出てくる。

しかし、CNNの日本報道には日本人があまり出てこない。NHK WORLDの報道が通訳されてでてくるぐらいだ。

日本人が直接出てこない、日本からの報道 CNNよ、もっとちゃんとやってくれ。

英語喉オンラインコースへ飛ぶ(ニュースレター登録をお願いします)

Follow me!

One thought on “日本人が出てこない、日本からの報道 CNNよ、もっとちゃんとやってくれ。

  1. アキ says:

    カズ先生、こんにちは。
    日本は現在、春分の日の昼間であります。
    私の周囲の都内において、今回の地震で冷静さを失ったのは、中国人だけです。
    私の会社の中国人社員は、他の社員への連絡も行わずに、勝手に自国へ逃げ帰りました。
    また、成田から出国しようとして、あまりに飛行機の席が満杯のため、出国できずにやむを得ず日本に残った人もいます。

    まあ、私としては、日本的な感情をあまり露骨に表面化しない文化の方が良いと思っています。やはり、俺は日本人だなと思う次第です。
    しかし、英語を喋る場合だけは、喉発音に徹するべきですね。
    英語喉で喋っているときは、確かに感情的にも日本語の場合とは違うように感じますが、カズ先生はいかがでしょうか?
    良い意味で、日本人が英語喉で喋れるようになると、二重人格的なパーソナリティを演じることが可能なのかなあ?

    それにしても、英語はやはり、ゲップエリアで喋るのが基本というか、喉下がベースなのですね。
    最近、イギリス映画を観たのですが、ゲップエリアで早口であまり口を開けずに喋っているような印象を受けましたが、とても綺麗な英語発音のように感じました。
    アメリカ英語とも、随分違う。
    ではまたね。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.