言説形成としての英文法、そして脱構築の試み

最近、英文法の本を参考にすることでこれまでどのような形で英文法が語られてきたかというおさらいをしている。私は英文科の出身であるし、また英語教師として英語文法も2年間教えていたので、少なくとも、高校教師として教えていたころは、寝ながらでも教える自信があった。したがって、英文法に関しては、「あなたはまず英文法を勉強してから出直してください」と言われる筋合いはないだろう。 さて、やはり英文法の本を見ていると、日本で文法と言われていることの99%は文法ではないように思う。ここで、文法というのは、チョムスキーの生成文法にあるような意味での文法であり、人が文を作り出す上でのルールにあたる文法である。 一つ例をあげてみたい。私が今参考にしている文法の本は、XXX(XXXさん)である。ただし、これはたまたまこの本を持っているということであって、おそらく他の普通の文法の本でも同じような言説形成が起こっていると思うので、私の以下の議論は、あくまでも、現在のパラダイムのディコンストラクション(脱構築)である(脱構築と言う言葉は、デリダとかデュマンとかが使った意味における脱構築である。) <注、本の名前は伏字にしました。あまりにCONTROVERSIALなので。> さて、XXXのXXXページにAとANのつけ方のルールが以下のように紹介されている。注目すべき点は、4つのルールが紹介されている点だ。この4という数字を覚えておいて欲しい。 最初のルール。原則として、ANは母音の前で用いられる。An APPLE 2番目のルール。母音時で始まっていても、発音が子音の語には原則としてAをつける。A UNIVERSITY 3番目のルール。Hで始まっていても、Hを発音しない語にはANをつける。例 AN HOUR。 4番目のルール。略語でも母音で始まるものにはANをつける。例 AN MP さて、英語喉パラダイムにおいては、AとANの使い分けは、シラブルの構築、3ビートに大きく関連している。英語喉、機関銃においてシラブルをまたいて、母音と母音が隣り合わせになったとき(下で例を示す) 、WあるいはYが生じるという事実を解説している。 SHE IS --> SHIY-YIZ  YOU ARE --> YOUW-WAR  どの母音とどの母音のときに、Wになり、Yになるという法則はあるが、覚える必要はない。喉の奥で音をつなげて発音していれば、自然とYやWが潤滑油のように生じるからである。 原則は、音がつながるという絶対的な性質をもった言語において、母音と母音がシラブルとシラブルの連結部においてがっちんこしたときに、潤滑油のようにYやWが生じるということだ。 さて、ANもこれと同じ原理である。 A APPLEというふうに、母音で始まる単語の前にAだけを言おうとすると難しい。もちろん、カタカナ発音の人にとっては、AだろうがANだろうが、どちらが楽だということはいえない。ちょうど、体の硬い日本人は、気をつけ状態でも、休め状態でもどちらも楽じゃない、、、と言うことに似ている。 しかし、喉発音をやっていて、A APPLEというのはとても難しい。Aで急に止めるのが難しいのである。しかし、ANだと AN-NAP-PLという風にうまくつながり、楽にいえるのである。 さて、従来の文法感で言うならば、頭の中に、上で引用した4つのルールを覚えておいて、実際の会話で使うということだろうが、これは、事実上、とても難しい。ただでさえ、色々なルールが英語にはあるとされている。他のルールもあやつりながら、AとANの4つのルールを扱うのは不可能に近い。 しかし、多くの人が、基礎的な文法が大切だという。 ここで私はOBJECTOINをとなえたい。文法を従来のかたちで勉強すれば勉強するほど、英語が喋れなくということを。 喉で発音してれば、ANと言ったほうが楽なので、非常にINTUITIVEにマスターできるのだ。これは以前、梅子さんがBLOGで書いておられた。喉発音を始めて、AとANの区別が楽になったと。 つまり英語喉パラダイムにおいて、従来、言説的に形成されていた4つのルールがまずは壊され、そして、再び、構築されなおす、、、これが脱構築という文学クリティークの分野が発見した批判理論的道具である。 英語喉パラダイムが発見したのは、従来の4つのルールが実は言説物にすぎなかったということである。 言説とは、独特の知の体系であり、人を試験し、たまに序列化する。あたかも、それ自体の生命を持つかのように人をコントロールする。言説というのは、書かれたものだけをさすのではなく、実践をも含む。言説は実践者が参加する経済体制を持つ。しかし、その経済体制とは、かならずしもマルクスが描いたような大きな仕組みではない。ローカルなレベルでの権力関係を保持し再生産するが、だからといって、社会全体に影響を与えないとうことではない。やっかいな点は、「知」ということで、その存在が正当化され、知の番人によって硬くガードされている。 さて、現在の英文法は、そういう理解をすればするほど、英語ができなくなるというカラクリになっている。いや厳密には、英語ができないから、英語の「ルール」を用法と称して、過剰生産をしてしまうということがおそらく正しいと思われる。 このパラダイムを開放する必要があるだろう。 従来の英語のパラダイムは分類したものを暗記するという点において、知をささえる人のハイラーキーを脅かさない。暗記は、知に親しんだ年数が長いほうが有利であるから、若者が、年配の教授の知識を上回ることはまずない。しかし、英語喉パラダイムは、下手をすると、生徒のほうが教師よりも実践において上回ってしまう可能性を秘めている。これはスポーツと同じだ。 発想を近代化しよう! いや、もしかしたら英語喉はポストモダンかもしれない。ポストポストモダンかもしれない。広島でモダンといえば、焼きそばが入っている。

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文法の本頑張って書くぞ(また始めました)+MICHYさんの音声UP+カントリーソング

去年、文法の本の企画をたてたのですが、どのようにしたら、受け入れやすいかという点で難航していましたが、あ、こうしてみようという方向ができたので、ちょっと試しがてらに、書き始めました。イントロを書いて、その後のチャプター案を立てています。アイデアは私のものではなくて、ジーナに教えてもらったものです。 さて、 MICHYさんの音声UP http://voon.jp/a/cast/?id=6905s0yox6kzqa9b#player 私の音声コメント www.estat.us/blog/michy03_04_2011.mp3 日本語と同じ音は、艶がよく出ていますが、まだ口で音・息をせき止めている感じがしますので、その点を指摘しました。 さて、昨日だったか、カントリーソングの歌詞がいいと書いたけど、例えばこれ。カントリーストロングという映画より。小さいときに、友人がなくなったという部分がある。実は死ぬのは自分だったかもしれないのだけど、自分じゃなくて、その友人が死んだという。そのことを指して、「LIFE IS FRAGILEだということを学んだ」という表現が出てくる。 以下のURLでは、曲も聴けるし、その下に歌詞が載っている。 http://www.hotnewsonglyrics.com/garrett-hedlund-timing-is-everything-lyrics.html 私も私の世界にロック音楽を紹介してくれた幼馴染のK君が高校時代バイク事故でなくなったが、そのときを思い出す。 彼がいなければ、私はヴァンへーレンもAC/DCもジャーニーも知らなかっただろう。彼は高校3年のとき、就職活動の時期に、バイクの事故でなくなってしまったのだ。採用通知は、事故の後に届いたという。 今でも1週間に1回ぐらいはK君のことを思い出す。自動車を運転するときに、彼が大好きだったデフレパードとか、UFOとか、スコーピオンズがかかるからということもある。 ヘビメタの神殿と化していた彼の部屋を今でも思い出す。ヘビメタ少年達が彼からレコードを借りたり、録音してもらったりしていたのだ。ベストヒットUSAのことを教えてくれたのもK君だった。 いかに、ライフがFRAGILEであるかを知った、、、という歌を聴きながら、自分も、なんとなくだが、わかるなあとしみじみ思いながら聞いた。 こんな歌を日本語で聴きたい。 才能は、日本全国に分散している。喉さえ開けば、自分の声を、歌を見つけるひとがたくさん出てくるだろう。 早く出てきてくれ。待っております。 

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男の歌を聴きたい 誰が登場するのか?

菅原里奈先生がBLOGを更新されていて、Mさんの英語音声が紹介されています。ぜひチェックしておいてください。私もコメントを投稿しました(今はまだ反映されていないです)。 http://linax.seesaa.net/archives/201103-1.html 里奈先生のハローボイスは、当然、ボイストレーニングの本もついてくるんですが、紹介されているテクニックが理にかなっています。腹式呼吸の仕方、、というか、見つけ方というか、、、。面白い視点ですよね。どうやって見つけるか、、、ということです。これやれ!ってのじゃなくて、どうやって見つけるか、、、。究極的には、どうやって自分の声を見つけるかですね。 さて、私は、男性歌手で喉発音で、そして男の歌を歌ってくれる人がいつ登場するのか、、、と待っています。こないだ、日本のテレビでヘビメタの合同コンサートをやっていたのだけど、そのなかで、1バンドだけが、歌詞が聞こえたんです。 それは私も20年以上大ファンのラウドネスです。 その他のバンドは、そもそも、歌詞が聞こえない。 私の意見では、歌詞が聞こえないのは、もうその時点で音楽ではありません。 これは80年代のアメリカツアーからの映像だけど、英語が確実に聞こえる。 http://www.youtube.com/watch?v=aQZY1ybct7k&feature=related ニイハラ氏は私にとって神のような人だが、数年前、英語喉に言及したエッセイを書いてくださるということでメールを数通交わしたときは、感動でうんこがでそうになった(これは英語の表現で、「ぷーぷまいぱんつ」と言う)。 で、私は、現代社会に生きる男性のことを歌った男性の歌手の登場を待っているんです。う~ん、わかるわかる。その気持ち、、、なんで俺がその歌詞思いつかなかったのかな~~とくやしがりたいのです。 アメリカには、はいてすてるほど、そういう歌があります。カントリーの人達とか、聞いていて、あ~~その手があったかとか思ってしまう。 テイラーツイストなんて、歌詞づくりがうますぎて、もう顔も見たくない感じ。あまりの才能にねたみ???が生じるぐらい。まだ20歳以下ですよ。 日本で私が聞くのは、SUPERFLYでこの女性ボーカルは圧倒的に喉発音で、西洋人の歌手と比べて見劣りしない。でも女性歌手なので(?)、テーマが私が毎日聞きたいものでは必ずしもないのです。 だから、私は本物の男の歌手を待っているのです。 いや、もう出ているかもしれない。 チャーさんの歌と演奏を聴いていて、あれ、もう出てたか?と一瞬思ってしまった。チャーさんは、英語で喋らナイトに出ておられる。以下、動画。全部日本語なのが残念だが、日本語も喉発音、物まねがうまいそうです(!)、そして奥さん、アメリカ人だそうです。 http://www.youtube.com/watch?v=Mf5rOoeLL6o 誰か他にご存知でしたら教えてください。喉発声に限る(笑)。 夢を追おうとか、がんばろうというテーマは聞きたくありません(笑)。歌詞がいいやつがよい、、、とういか歌は歌詞だ。  

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