September 2017

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感動した 台湾のお婆さんとの出会い

週に2回、1時間半づつ、近所の認知症デイケアセンターに行って、歌を一緒にうたったり、話し相手になったりしている。 今日はギターを持ち込んで、ビートルズを歌ったら、10人ぐらいの人がいて、一緒に歌って喜んでくれた。 これは久しぶりのデビューだった。 喜んでもらえたので、それが今日のメインイベントかなと思っていたら、もっと大きな感動が待っていた。 前から中国人かなと思っていた人のところに行って、挨拶をして、どちらからですか?と聞くと台湾という。 これは見逃していた。 台湾のかたが一人おられて、日本語で話をしたのは先週のBLOGで書いたと思う(こちら)。 もう一人おられたのだ! 見のがしたと思った理由は、たしかにそのかたの名前が台湾人の名前だったから。 23年も米国に住んでいると、名前をみたら、中国人か台湾人かがわかる。 子音ー母音―子音だと中国人のことが多い。特に最後がNGとかだと。 そのかたのファーストネームは子音+二重母音だったのだ!これは台湾のかたに決まっているではないか! 日本語で話しかけてみると、なんと日本語を理解された! その方はもう一人のかたよりもご高齢で、英語だと、あまり話をされないのに、 ゆっくりとだが、確実にネイティブな日本語、、、いや、喉の奥から出てくるたどたどしい日本語でありながらも、確実に、ネイティブとして知っているような表現。 自分のことは「わたし」、相手(=わしね)のことは「あんた」と表現されていた。 少しだけ私のほうも言葉を選ばないといけないけど、いかにもネイティブっぽい表現を理解される! 日本語はよく話しますか?と問うと、 「そうでもない」 とおっしゃる。なんと、ネイティブ度の高い表現だろうか。 久しぶりに日本語を話されたようで、私の手をとって、手にキスを何回もしてくれて、 「本当にうれしい」 と何度も、何度もおっしゃった。 私もゆっくりではあるが、出来るだけ普通の日本語で 日本のおすしは好きですか? とか聞いてみたら、本当にうれしいそうに、はいと答えてくれた。 料理はしますか? という質問も、本当にうれしそうに答えてくれた。 途中から、このかたのご主人という白人のかたが迎えに来て、話に加わってくれたのだが、普通だったら、すぐに連れて帰るのだけど、私とおばあさんの会話を長く持たせたいのか、ずっと待ってくれている。 英語だと、こっちが、本当に押さないと答えてくれないんだけど、日本語でこんなに表現しているなんて、すごい。なんて言っているの? と聞いてきたので、「料理はしますか」と聞いたら楽しそうだったと報告すると、「彼女は最近はできないけど、料理が本当に得意だったんだ」とのこと。 自分は1986年の大学生のときに、台湾の友だちがたくさんできた。それも、留学生センターで知り合ったのではなくて、大学へ向かう駅のプラットフォームなどで。 なぜ、自分がその時に台湾の友だちができたのかが不思議だったのだけど、もしかしたら、この認知症デイケアセンターで2人の台湾のおばあさんに出会うためだったのではないか、、と思い出した。 30年前に台湾の友人に教わった中国語で映画をみますか?と聞いてみると本当に喜んでくれた。ご主人いわく、大の映画ファンで、日本のオペラ映画も見るんだそうだ。 ご主人は、本当にうれしそうに、私がそこに月曜日と水曜日に来るということを確認していた。 台湾のおばあさんはおそらく90歳ぐらいのかなりの高齢だ。だが、自然な日本語がゆっくり確実に出てくる。 30分ぐらい話し込んでしまったが、自分の中で一つのことが変わった。 自分は英語教育に興味があり、特に文法に関しては、応用できるようなことが好きだ。例えば現在進行形。 挨拶にはあまり興味がなかった。 GOOD MORNINGとか覚えても面白くない。 とにかく使える文法事項だけが大切だと思い込んでいた。 ところが、この台湾のご高齢のおばあさんに日本語で問いかけたときに、うれしそうに答えてくれるのは、 まさに、挨拶言葉だった。 「はじめまして」と言うと、おばあさんは、本当にうれしそうに、「はじめまして」と言ってくれる。 「よろしくお願いします」というと、目に涙をためて、しっかりゆっくりと、「よろしくお願いします」と答えてくれる。 もしかしたら、台湾の小学校で日本語を習う時の、理屈なしの、音のつながりとしての日本語を楽しんでくれているのではないかなと思った(年代的に家でも日本語を話していたと思いますが)。 おばあさんの心が伝わってきた。自分も心を伝えようと思って、日本語の挨拶言葉を使った。 普通の文章であれば、現在進行形とかにあたる文法の応用がいるので、ご高齢のお婆さんには言いづらいかもしれない。 でも、「お元気で」、「さようなら」という言葉には心が反応しているのが分かった。 私の手を握ったまま、何度も、何度も、私、本当にうれしいと言ってくれました。 ちょっと別れづらかったです。 また来週も月曜日と水曜日に行ってきます。 人生の最期の時期ですが、認知症を持ちながらでも、やはり楽しいほうがいいですよね。 さて、最後に、このおばあさんが、「元気ぱりぱり?」という表現を使うんです。元気バリバリ?ってことかと思ったんですが、違うようです。 […]

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認知症デイケアセンターで

今日は、少しだけ英語にアクセントがあるお年寄りの女性の隣に座って、話をしてみたら、ドイツ人だという。お名前にGERという部分があり、たまたま私のギターの先生はGERMANでジャーマンじゃなくて、ゲルマンなので、読み方が分かった。そして、そのかたの名前の第2音節の最後の音が、そのかたいわく、このあたりのアメリカ人は正しく読んでくれないというのだけど、英語喉の発音記号で言うと、u_で、たとえばCUTやUPの母音と同じ(結局、アメリカ英語のu_ってドイツ語やフランス語にも登場するのだと思う)。 で、結局、そのかたの名前を正しく読むことができたら、とても喜んでくれました。 u_じゃないと、明る過ぎるようなアの音になってしまいます。 そのおばあさんは90歳で、ドイツで敗戦を迎えたわけだけど、米兵が攻めてきたときに、両親と兄弟が被弾して死んでしまったそうです。戦後、カナダに移住して、お手伝いさんになったら、世話をしている家族がヨーロッパ旅行をし、その間に、家の内側の壁をペンキ塗りして模様などをデザインしたら、帰ってきた家族が大喜びしてくれたそうです。そして、心の底から自分を信頼してくれて、家族の一員として扱ってくれたそうです。 その後、ドイツで出会いがあったアメリカ人の夫と合流し、結婚、米国に住み着いたということですが、実の息子さんが事故でなくなるという悲しい出来事もあったそうです。財布の中に常に忍ばせている、その息子さんの写真を見せてくださいました。 30分で、おばあさんの人生について教えてもらいました。 90歳ですから、さすがに忘れておられたようで、日本は米国と戦い敗戦したと言いますと、とってもびっくりされて、なぜ戦争を始めたのかと、悔しがるような感じでおっしゃっていました。

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中国地方出身の人って標準語が上手だと思いませんか?

島根県出身のギタリスト山本恭司さん。標準語が上手だと思いませんか?あれ、中国地方の抑揚かなと思ったのは、「ここ」という言葉ぐらい。 なぜかな、、、。

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