August 2010

土曜朝喉セミナー第2回目の感想

土曜日にセミナーを開くと、日本語学校に子供さんをやっている親のかたがたが、来にくいのかもしれない。そういう人はきっと日系企業に勤めていると思うのだけど、結構、いままでセミナーに来ていただいていないような気がする(ニューヨークからは来ていただいたことはあるが)。 国家公務員で省庁のかたが結構多いが、いまだかつて外務省のかたはいない。もしかして、もう英語ができるのかな?文部科学省のかたもまだあったことがない。あと、NIHのかたは多くて、記憶をたどっただけで4人ぐらいはいらっしゃる。日本の科学者、お医者さんが、DCの北にあるNATIONAL INSTITUTES FOR HEALTHだっただろうか、ものすごい数で研究してらっしゃる。 本日は3人だった。 結果は、2時間で国産ネイティブレベルの発音と、音は聴き取れるというところまでいってもらった。2時間後に、英語を聞かしてもらったり、テレビから流れる音をシャドーウィングしてもらったとき、あれ?前からできたのですか?と言ってしまう。今度は、最初に、テレビをみてもらってから、その時点での、聴き取れる度合いを確認したい。 とにかく、発音のほうは、2時間なのに、ネイティブレベルになってもらった(定着自体は今後の練習)。聞き取りも、音が聴き取れるとおっしゃったので、これはよい成果だ。実際に、シャドーイングをしてもらったら、見事に聞き取れていた。 まず一番最初にこんな質問からいつも始める。お名前は?ネイティブにどう呼ばれますか?そして、それを解説する。例えば「たけし」だったらTAK-KESH-SHIと発音してみせる(喉発音で)。 お一人、中国語が喋れるということで、私が、中国語を私なりに喉発音で喋ったら、納得されているように思えた。というのは、口発音でやってみる中国語はシラブルの数が異常に増えるが、喉発音でやると、正しい数になるというのを聞いてもらったからだ。そのかたの中国語を聞いたとき、そのシラブルの一つ一つが私にも聞き取れた。あとは、喉で音をまねて繰り返すだけ。 20年以上前に、同志社の中国人留学生に、中国語では標準語を普通話(ぷーとんふぁー、みたい)だと教えてもらった。それ以来、色んなところで使った単語だが、口発音時代は全然通じなかった。中国人に。今日は、そのかたに普通話?と言ってみたら(中国語の標準語分かりますか?というような意味で)、あまりにも当たり前のように通じたので、どきっとした。 <関係ないが、昨日、犬の散歩をしていたら、韓国人の親子づれがいて、別れ際に犬を指差して、アンニョン、モンモンといったのが確実に聞き取れた。これは、じゃあね、ワンワンという意味だが、聞き取れてなぜか自分で感動した。モンモン自体は、その前日に、教えてもらっていた。アンニョンはアニョハセヨの一部だと直感で分かった。聴き取れると、分かりだすものだ。聞き取れないと、語学教育が精神論になってしまう。> 2時間で成果が出るということに満足だ。先週も2時間で、成果が出た。 先週と同じで、最初は、皆さん、日本人っぽく登場されたけど、セミナーのなかごろから、無国籍っぽい感じになっておられたかたがいた。それは、リラックス状態になったということでしょうね。 途中から、皆さん、激しくネイティブ発音になっていくので、え?前からできたんですか?とか、ちょっと私も混乱してくる。 だから、今度からは、最初の5分で、その時点でのレベルをちゃんと確認しとこう。 しかし、傲慢になってはいけないとは思うものの、2時間で国産ネイティブ化できるというのは、かなり自信がついた。  SKYPEでもできるかどうかは、微妙なところだ。というのは、やっぱり実際に目の前でリラックスしてもらうというのが大切なような気がする。 あと、自分の目の前で、他の人の発音がネイティブ化していくのに気づく、そして、自分の口からネイティブ発音が出るというのも良いのだと思う。 今日の具体的発見 Rのときに舌を丸めていると、やはりその丸めているから出る音色というのが分かる。やっぱりそれは、本物のRと違うのと、あと、それをすると、シラブルの数が増えてしまう。例えばWORLDのRを巻き舌でやると、WORLD全体が1シラブルに入らない。すると通じにくくなるかもしれない。 最初は、やや硬い感じの発音でも、途中からリラックス度が高まるのか、うまいぐあいになっていくケースがある。 無国籍的な雰囲気に姿勢などがなっていくのは、とても大切なのかもしれない(だから、英語喉の姿勢の章はあなどれない)。度をすぎたほど英語がネイティブ化する。次回は、全員が、確実に「外人化(一時的)」するようにしたい。 最初から結構スムーズにできたかたが、それでも前半は子音が口の中で摩擦音を伴う感じで発音されていたのだが、母音を指導中は、とりあえずは、指摘せず、子音のセクションで待っていた。しかし、子音を教えさせてもらったあとで、口の中の摩擦音が消え、ネイティブと全く同じ流動性を持つ英語になったことに、個人的には、興奮を覚えた。 テレビを見てもらうとき、アナウンサーの口が、日本人が大げさ発音をするときに、するように、(例 ウを発音するとき)口が丸まらない、、というのを指摘したが、まったくその通りなのがよかった。前回は、いかに、加山雄三氏が、歌うときに、口がタコみたいにならず、ネイティブ発音100%で歌うかというのを指摘した。 だんだん、2時間の指導が内容的にOPTIMIZEされていくと良いと思う。 喉発音だけを指導して、テレビを見てもらったが、そのときは、まだ反応がそうでもなかった。その後、3ビート(シラブル)をやってからテレビを見てもらったら、やはり音として入ってくる、とれるということだった。 このあたり、どの時点で、革命が起こるのかを次回は正確につかみたい。

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アシュラさん、次のステップ

http://ashrafieh.seesaa.net/article/160695924.html でアシュラさんが、英語喉は理解できて、一段落ついたとおっしゃっていて、ほっとした。アメリカのドラマの英語が、前よりも耳に入ってくるようになったとの報告もうれしい。 さて、今日は、以下のアシュラさんの言葉に対してコメントしたい。アシュラさんいわく: 目標は、即興で5分間の英語スピーチができるようになること。原稿が無い即興でそれくらい話す機会はジョブ・インタビューくらいでしか無いのだけど、自分の「英語が崩れる」のはまさにそういうインタビューの最中だったりする。 引用終わり さて、私のアドバイスだが、大切なのは、喋る前に、話すアウトラインを考えすぎないことだ。話す前に、あれこれ考えると、喋っている最中にも、この次には、あれをいって、これを言ってと、頭がパンク状態になる。 私は、よく会議などに出席して、自己紹介をしないといけないときに、他の人が自己紹介をしているあいだに、何を言おうか、これを言おうかと考えすぎて、せっかくの他の人の紹介が頭に入らなかった時期があった。そして、自分の番になると、結構、あせってうまく言えない。そして、終わったあと、残りの人が自己紹介しているときに、あ、あれを言えばよかった、これを言えばよかったと後悔して、また人の話が残らない。 ところが、あるとき気づいたのだが、そういう場で心配そうに、しているのは、私だけのように思えた。他の人、ノンネイティブでも、気楽のその場で喋っている。 結局、自己紹介にしろ、仕事にしろ、自分のこと、あるいは自分が毎日やっていることだから、結構、その場で言うことを考えれば良いのだと思う。 そうすると、言葉がたどたどしくなると心配するかもしれないが、 言葉はたどたどしくても、全然かまわないのだ。 喉発音と3ビートさえできていれば、その文のどこを強調するかとか、あるいは、どんな語彙を使うのかなど、聞くほうとしては、どうでもよいことなのである。 もちろん、感動させるためのスピーチを国会議事堂でやるというのなら、違うが、仕事などで喋るときは、そういう配慮は結構いらない。 そもそも、英語とは、最初に言う文を考えて、それから喋るのではなく、その場その場で、言葉を単語ごとにつないでいくものだ。 たどたどしくても、喉の奥に響きを感じながら(こだまブースター)喋れば、全くコミュニケーションに問題がおこらないし、だいたい、仕事の英語とはそういうものだ。 もう一つ大切なのは、喋るのが自分だけだと思わないこと。相手がおり、相手が喋ってくれて助けられることもある。 私も仕事で使う英語では、私が文の半分まで言ったあとで、同僚が文の半分を終えることがある。会話が、私だけで完結しない。私も、相手が言っている半分まで聞いて、そこから私がその文を終えることもある。 喉で喋っていて、3ビートであり、またリラックスしていれば、相手が会話に参加してくるのである。 それも文の中間で。 これまで日本人は、文というものを絶対的な単位と捕らえすぎていたと思う。だから、文があって、イントネーションが大切だと思い込んでいるが、そんなことは絶対的にない。 日本人の会話でも同じだ。聞こえは悪いが、人の話を盗み聞きしてみてほしい。英語でも同じだ。 つまり、仕事などで英語を喋るとき、大切なのは2つ。 いきあたりばったりで喋ること。 相手の協力もうまく利用する(喉でしゃべって、リラックスしていると相手も勝手に参加してくる) いきあたりばったりでも、内容は毎日やっている仕事のことだったりするのだ。またいきあたりばったりだからこそ、聞いている人の反応を見ながら、適時、内容を変えていける。質問にも答えられる。 私は、特に口発音時代、議論がなかなかできなくて苦労した。あきらかに、日本のネタで、まわりが私が何がコメントしたらなあと思っているだろうに、言えないのだ。それは一つには、あれを言って、これを言って、、、と最初に組み立ててしまっているうちに、緊張して発言ができにくいところに自分をおいやっていたのである。 普通の仕事の会話で、感情を入れようとしたりするのは、意味がない。そんなことはする必要はない。 感情などは、勝手に入るものだし。 さて、私は、この1,2年、歌の練習をしてきているが、感情を入れて歌おうとしたことがない。まずは、基礎は、発声である。 スピーチなども、喉発音と3ビートができていなければ、感情を入れたところで通じない。通じなければ、感情は意味がない。 私はSASという統計ソフトでプログラミングをするが、細部がとても大切である。細部を無視して、感情が大切だとか、全体の見栄えが大切だとか言う人はいない。 英語でイントネーションが大切だというが、それは、まさに細部を無視しているように思える。どんなに、イントネーションを工夫しても、喉発音でなく、シラブル無視だと、相手が分からないのである。 それでも分かるという人がたまにいるが、それは、ネイティブも日本に住んで長いので、日本人の英語を名人芸的に理解するからである。 タイの日本語の先生が、口発音でアメリカ人の同僚に喋ると、通じないと書いていたが(http://thainihongo.seesaa.net/article/160465972.html)、まさにそれが真実である。私の嫁はんはアメリカ人であるが、自動車の中などの至近距離からであっても、ちょっと口発音で言うと、全く通じない。3ビートと喉発音を期待して英語を聞いているからだ。 発音はそれほど大切でないというのは、全く間違っている。コンピュータプログラミングをするときに、コンマの打ち方はどうでもよいといっているようなものだ。 <もちろん、細かい音自体は些細だろう。例えばTHをZとかSで言い換えても通じるし、ネイティブもノンネイティブは、そういう喋り方をすると知っているのだ。ただし、喉で発音し、シラブルを大切にしないとだめだ。> コンピュータ言語も、英語も同じ記号の体系である。

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常識とは何なのか?

常識とは何なのかと激しく思う。 というのは、普通の英語の発音の本は、必死こいて口の形を練習するのだが、これは非常に常識的だ。しかし、口を動かしたら、舌の筋肉がもりもりついて、こんなに英語の発音が上達しましたという実践者からの報告(音声付)が、こんなにネットが発達した現在、1ページもないような気がする。まるで屋久島の幻の動物のようだ。 さて、英語喉においては、英語喉出版3年たって、私は変質者のように、「非常識」と思われることを書いている。例えば、英語の習得において、アクセントの位置は、些細な問題ですと説明しているが、これは、あまりに過激なことだろう。だって、日本列島全土の善良なる中学生、高校生諸君が、アクセントの位置を暗記しているからである。そんなことが本当だったら大変なことだ(本当なわけだけど)。 しかし、3年もたてば、確実に理解してくれる人が現れてきている。これまでは、そこからがつながらなかった。DCでいくら教えて、成果を上げても、成果を上げた人達が今度は疑われる立場になる、、、のかな?でも、やっとここにきて、「XXさんから紹介されました」という人が結構、出てきた。 毎週土曜日に、4人づつ国産ネイティブ化させてもらう。 となると、1ヶ月で16人。1年で192人。米国の首都にいる人達は、科学者、弁護士、お医者さん、(日本の)政府関係の人、、、が多いのだが、そのうち、日本にも伝わるだろう。それぞれ、英語がまず聞こえないと話にならないという人達だ。だから、「XXXさえできれば、十分」などと言っておれない。まず聞こえないと話にならなし、通じないと話にならない。 国際結婚をされているかたも多いが、子供さんがアメリカ人として育つうえで、英語喉のことを知っておいておらうと、バイカルチュラルな教育ができるのでは?などと考えたりする。昔、私の知り合いで、アメリカに住んでおられたのだが、「子供をアメリカ人にしたくない」ということで日本に帰国されたかたがいたのだが、「アメリカ人のように」という感覚は、あのリラックスした態度、姿勢のことだったのではないだろうか? 英語喉をやれば、日本人にも、またアメリカ人(というか無国籍人?)にも、なれる、というか、使いわけることができる。 この使い分けができるというところが良いのではないかな。 同志社のときに、一人、帰国子女で、日本語を喋っていても、英語の地名などを言うとき、ネイティブ発音になる人がいたのだが、その人は、表情が完全にネイティブ化していた。名前など忘れてしまったのだが、元気かな???たぶん、海外生活が長かったんだろうなあ。 私は1968年生まれなのですが、大学のときに、帰国子女がとても多かった。時代的に、70年代ごろに、企業がアメリカに進出していたんでしょうね。 常識とは? あ、天満さんが、発音セミナーをされるとのことです。 はやいもんがちですな。 http://processeigo.seesaa.net/article/160542551.html さて、笑えた動画があるので、紹介したい。 http://www.theonion.com/video/in-the-know-are-tests-biased-against-students-who,17966/

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