March 2009

文化が違っても話す内容は結構同じ?

今朝、歯医者に行って来たのだが、朝一番だったので、ちょうど、その歯医者のオフィスに、そこの事務の人やら、歯をクリーンしてくれる人(日本語ではなんと言う?)が集まっていて、朝一番の会話をしていた。全員がたまたま女性で、「今朝は、髪がいまいちでしょう、時間がなくてねえ」とか、そういう会話だった。「いや、そんなことないわ。かわいいわよ」みたいな会話が聞こえてくる。 聞こうと思って耳を傾けたわけではない。喉発音と3ビートで、勝手に頭に入ってくるのであるからしょうがない。英語喉をゲットすると、理解しようと思わなくても、音として聞こえた単語を知っていると、日本語に訳さなくても、意味がイメージとして理解できる、、、のだ。 (まあ、喉以前にリスニングができていると思っている状態は、ところどころの知っている英単語を組み合わせたり、状況判断をしたりして、分かるような気になっているといことだろう。喉をマスターするといかに自分が以前、聞いていなかったか分かるだろう。) さて、その女性達の会話を聞いて、思ったのは、男同志だと、あまり髪型の話をしないということだ。 それから、興味がわいたのは、日本でも女性だけの朝一番の会話ってそういうこと言うのかなあということ。 アメリカに滞在している日本人の女性が、私と同じようにそういう場面に遭遇して、喉と3ビートで会話を理解し、国籍に関係なく、話のテーマとか似ている、同じ人間だなあとか思うのかなあ、、、とふと思った。そういうのって、本当の文化理解じゃないだろうか。 本当の意味での。 ちょっと、違うかもしれないが、アメリカにある中古品の店に、たまに掘り出し物がないかとのぞくことがある。どうしてもテレビコーナーやコンピュータコーナーが気になるのだが、そのコーナーに行くと、中南米からの移民の男性達が、私と同じような熱心さで、電気機器をみている。男性軍のみである。 文化や国籍は違っても、同じじゃんと思ってしまう。電気製品を愛する男の心は、、、。 これこそが、国際理解ではなかろうか? いかに我々が人類として似ているのか?心の奥は同じか?をしみじみと感じる瞬間こそが、国際理解ではなかろうか? よく真の国際人になるには、自国の文化を理解しろ、、となかば強制するような論調があるが、それは、そういう発言をしている人自身が、「自分はよく知っているよ、あなたはまだまだケツが青いよ、あなたは私を超えられないよ」と言いたいという願望があるのではないかな? ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532     

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アメリカンアイドル ホルヘを応援する

テレビばっかり見ているわけではないが、ケーブル、ケーブル電話、それからネットがパックになって180ドルだ(うち20ドルはNHKだ)。だから元をとらないといけない。 アメリカンアイドルだが、プエルトリコのホルヘさんを応援している。面白かったのは、オーディションのときに、英語で歌うときにアクセントがあるから直せと指摘されたところ。 http://www.youtube.com/watch?v=CeTqXjPU468&feature=related で、こないだは、そのアクセントが完全になくなったといって、ほめられていた。イギリス人のカウエル氏は、なまりがあってもええやないか、とつっこみを入れているが、スペイン語ナマリを完全になくして歌ったということを他のジャッジは評価している。 http://www.youtube.com/watch?v=XM6LHAZV_78 ホルヘさんは、トレーナーをつけて、ナマリをなくしたんだって。といっても、ナマリをつけて喋れないかということではない。いったりきたりできるということだ。 ちなみに、これが彼の英語の歌のパフォーマンス。なまりが完全になくなっている。短期間である。 http://www.americanidol.com/videos/season_8/performances/jorge_nunez_dont_let_the_sun_go_down_on_me 日本で教科書を書いている音声学者が知らないことがある。 西洋人にとって、なまりというのは選択であり、面倒だから直さないだけなのだ。また直す理由がないからだ。でもアメリカンアイドルみたいな場所でAUTHENTICなアクセントで英語の歌を歌ったほうが良い場合は、直そうと思えば直せるのである。 西洋言語は全て喉で発音しているのだから。スペイン語なまりの歌手が、アメリカ的な英語で歌うのは、努力すればできるのである。 ところが日本人の場合、口発音でやろうとしても、英語の発音にならないのである。喉発音に変えればよいのである。 え、ナマリをなくさせるなんてひどい、、、と思われるかもしれないが、実はたいしたことではない。だって、それは単なる選択だからだ。いつでもスペイン語なまりに変えることができる。 私の同僚にはノンネイティブの人がいるが、アメリカ英語を喋らないのは、そうする理由があまりないからである。例えばフィンランド人が、あるいはギリシャ人が、アメリカ人と同じアクセントで喋る理由がないからだ。喉発音と3ビートであることは変わらないので、言っていることが理解できるし、本人たちも聞き取りが100%できているのである。 できないからアメリカのアクセントで喋らないのではない。 ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532  

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歌、テレビ、映画から学ぶもの 喉革命以後

喉革命を自分で経験して以来、歌や映画、それから、テレビのリアリティーショーなどから学ぶものが多い。 まずは歌。えー、こんなに歌の意味って深いの?と感動するものが多々ある。これまであまり意識していなかった歌の構造まで分かってくる。例えばだが、テイラーさんという若手女性歌手の歌で、ラブストーリーという歌がある。喉革命以前だったら、なーんだ、こんなラブソングと思っていただろう。 ところが、英語喉で獲得した「努力なし聞き取り100%」で聞くと、歌の背景が浮かんできたり、へえー、こんな面白い構造があるんだ、、、誰が作ったんだろう?テイラーさん自身?ものすごい才能だなあ、、と感心する。 テイラーさんの歌を聞いてみてほしい。これはオフィシャルビデオ http://www.youtube.com/watch?v=KlbB7qt6v_0 これは歌詞つきのYOUTUBEビデオ 一番みやすいかも。 http://www.youtube.com/watch?v=9a2jwRwd0kg これは歌詞だけ http://www.metrolyrics.com/love-story-lyrics-taylor-swift.html   例えば、最初の歌詞で、「私たちは若かった」と来る。最後にも繰り返される。この部分だけで、この歌は全ての世代に通用する歌になる仕組みだ。実際は、テイラーさんはまだ若いので、私たちは若かったと言っても、ピンと来ない。ところがこの最初と最後があるために、年配でも、自分の若かりしころの思い出に照らしあわせながら、歌を聴くことができる。 最初と最後にこのセリフを入れることである構造をつくっているのだ。 先日、NHKでアンジェラ アキさん(ピアノを弾きながら歌う日本の歌手、ハーフの人)が言っていたが、英語の歌をつくるのは頭がいる、、、と。 それを思い出した。 あとこの歌には、ロミオとジュリエットとか、スカーレットレターという文学的なモチーフが使われていて、しゃれている。 SAY YESというセリフが出てくるが、最初のほうに出てくるときは、主人公の女性が男性に向けて言っているが、あとで、男性が、結婚してくれというようなことを言っているらしい場面がでてきて、今度は男性のほうからSAY YESと発する、、、という構造になっている。 なんと凝っているのか!ものすごくしゃれている! さて、こういう構造的、立体的にちりばめられた歌詞を自分で分かるというのはやはり喉革命以後だ。英語がすっと努力なしに頭に入ってくるという状態があるからこそ、この歌のよさ、アンジェラさんの言う、頭を使ってうまくつくられている、、、ということの意味が分かる。 しかし、英語が努力なしに理解できるようになったというだけではなく、喉以後、アメリカ社会に溶け込んだのでアメリカ人の考え方などが前よりよく分かる。そういう文化理解があり、この歌を聴くと、その意味がよくわかる。 先日、ジョニーキャッシュの映画を見ていたのだが、その中の場面にものすごく心を打たれた。ジョニーは本当の歌手で、もう亡くなったのだが、彼の伝記的映画だ。彼がオーディションに行って、ある歌を歌った。 それは、神様、ありがとう、、、、みたいな歌で伝統的なゴスペルだった。 それに対してレコード会社の人が言った。 今の時代の人々、大変な生活をしている一般の人々が求めているのはそんなテーマじゃない、、、と。 そこでジョニーは、「軍隊のときに作った歌なんだけど聴いてくれ」と言って、もっと現実的、軍隊生活の大変さを語ったような歌(だったと思う)を歌いだした。 そう、それだ!とレコード会社の人は膝を打った。 この場面は感動した。私自身が、アメリカで見ることのできるNHKに出てくる若手の歌手の歌を聴いて思っていた不信感?みたいなものと同じだったからだ。 NHKで聞いているかぎり、聞く歌詞は2種類しかない。 あなたが好きです。ほほえんでくれたよね。あなたのそばにいていいですか?的テーマ 夢を追おう。追い続ければ、きっとかなうよ!的テーマ 今の時代、経済が大変な時代、人々はそんな歌を聴きたいのだろうか?自分達をだますのもいいかげんにしよう、、、みたいなことを思う、、、というかジョニーキャッシュ氏のその映画の場面を見て、自分の感じていることが言葉にできた感じだ。 その映画のトレーラー(ありゃ、英語じゃないじゃん、、、でも3ビートのリズムだけでも聞いてみて)。 http://www.youtube.com/watch?v=Dqd1EcfVLns&feature=related   おまけ 文中で触れたアンジェラ アキさんだが、日本語のインタビューだったのに、発する文の間の呼吸は英語の呼吸だった!えらく、大きな音が出しながら、息を吸い込んでいたぞ。お母さんが西洋人(アメリカ人)だと、やはり子供も英語喉になるのだろう。日本に住んでいても。 これはアンジェラさんのインタビュー。1分50秒ぐらいから聞いてみて。注目する点は、息継ぎの音がめちゃくちゃ大きい点。これはネイティブの息継ぎですね。 http://www.youtube.com/watch?v=KOvE10Cq_UQ 手紙 15歳の君へ?みたいな歌の歌詞はあまり好きではない。いい歌だとは思うし、アキさんの高い音楽性が分かる。ところが、意図しなかった使い道というのができてしまう。15歳が聞いても、結局、「今しなければいけないことは何だ?」とか先生にすごまれて、結局、受験勉強しろってとこに行きつくだけで、そのような教育指導のイデオロギー的な役割を担ってしまう。 今の日本が求めているのは、悩んでるの分かるよ、みんな悩んでるよ、でもね、がんばろう、夢を求めればきっとかなうよ、、、というようなイデオロギーではない、、、と思うのだ。 今の日本の15才が必要としているのはメソッドだ。 これをこうやってやれば、これができるようになる。これができるようになると、こんな可能性が広がる。やってみろ。な、できるだろう。先生もできるよ。これはグローバル経済ではこのように応用されているんだよ、、、というようなパラダイムが求められていると思う。 「働くおじさん」的テーマも今では無効だと思う。こんな仕事がありますよ!と子供をあこがれさせようとしてもダメだ。だって世界経済の動きが激しすぎて、10年後に子供達が大人になったときに、その仕事があるかどうか分からない。中国やインド(いや、もしかしたらアフリカ?)に移っているかもしれない。 あこがれ、、、 これは非常に危険な思想、教育実践である。全然違う話になるが、我々の教育制度が頼っているのがこのアコガレというやつであるが、今日のところはここまで。 いや一言。 おい、宇宙飛行士さーん、がんばれば夢がかなうとかそういう発言は控えてくれ!あこがれても絶対に宇宙飛行士にはなれません。1000億人に一人でしょう。夢がかなわなかった人がたくさーんいるのですから。 そのかわり、どうやったら、何ができるのか?あなたが宇宙飛行士になった過程でどのようなスキルを得たのか。それはどうやったら今の15歳も獲得できるのか、そのメソッドを教えてください。そのスキルはどのように応用できるのか? あ、ここまで書いたらなぜ自分がテイラーさんの歌に感銘を受けたか分かった。歌詞を聴いていると構造が見えてくる。あー、こんな風に文学的モチーフを使えるんだ、とか、あーこんな風にして繰り返すと、効果的なんだ、、、とか思いが自分の頭にめぐってくる。そして、自分でもできるかもしれない、、、という気がしてくる(同志社大学英文科でそんなこと考えたことがなかった)。  テイラーさんの歌作り(本人がつくっているかどうかはしらん)はOPENなのだ。自分自身の可能性が広がってくるのだ。スキルを学んだような気がしてくる。 英語喉もそんな本であってほしい。 ブログの人気投票です。 http://blog.with2.net/link.php?709532  

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