逆説的だが、英語喉は、ネイティブ発音に全然こだわらないメソッドということができるかもしれない。なぜなら、喉発音を実践し、シラブルを大切にして英語を使うならば、アメリカ人やイギリス人の英語の全く同じマネをしなくても通じるし、またネイティブの発している音が聞こえてくるからである。

だから、喉発音とシラブル(3ビート)をやれば、後はそれほど心配がいらない。

逆に、ネイティブにこだわっているのは、従来の英語教育だと思う。ちょっと大げさにいえば、「日本国民を外人にしたいのか?」と言いたくなってくる。

そもそも、外国の言葉で試験をつくり、それで生徒達を序列化し、人生の機会をコントロールする、、、そのあたりからして、根本的に妙である。

さて、もっと具体的に考えてみたい。従来の英語教育において、イントネーションとか、単語の強勢の位置を問題とし、暗記させるのが普通だ。

イントネーションと強勢、、、こんがらがるので、今日は強勢の位置だけにしぼるが、同じようなものだ。

ずばり、正しいと言われている強勢の位置をわざと間違ったり、わざと平らに読んでも、完全に通じるのである。

ただし、今言ったことは、ある程度英語ができて、英語を使った経験がないとわからない。なまじ、ちょっとできるぐらいでも、このことは分かりにくい。そういう意味でも、英語ができる日本人の会を即結成し、英語教育に提言できるレベルの組織まで発展させたいものだ。まずはRON氏と話すことから始めたい。

RON氏を知らない人はhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=1301094 をチェック(MIXIアカウントがいりますが。)

さて、強勢の位置は、コミュニケーションのよしあしに関係しないということだが、、、

そもそも英語の単語には1シラブルが多い。数えたわけではないが、ものすごい数の単語が1シラブル語だ。THIS IS A PENの全ての単語が1シラブル語である。

THISのどこに強勢があるだろうか?

強勢の試験問題は、2シラブル以上の単語だけに問われるのだ。だから、英語の単語の半分、いやそれ以上はありそうな1シラブル語に関しては、強勢の位置、つまりアクセントの位置は全く関係しないのである。

それならば、日本人が1シラブル語だけ使って喋れば、強勢の問題はなくなるのだから、通じるようになるだろうか?

ならない。喉から音を出し、シラブル数を正しくしなければ通じるようにはならない。

そういう意味でも、重要音節500とかいうようなアプローチは、全くダメである。だって、1シラブル語だけで、英語には何万語もあるわけだが、そこからどうやって500だとか1000だとか2000だという数字を出すのだろうか?そういうのじゃなくて、英語喉と機関銃英語をやってほしい。

さて、歌はどうだろう。歌では、単語の強勢の位置はまったく無視されている。音程だって、曲のメロディーによることになる。それでも、当然、ネイティブは歌を聴き理解する。

つまり、英語の理解に音程とか、強勢とかいうものは、無関係だということだ。

この点に関して、従来のパラダイムは全く答えず、ただ単に英語喉パラダイムをバカ呼ばわりしたり、無視したりするだけだ。

単語の強勢の位置にこだわるのはやめてはどうか?それは、ネイティブの英語にこだわりすぎということだと思う。そこまでするのは、日本人でありながら、外人になろうとしているのと同じことではないだろうか?

英語喉は、喉発音とシラブル(3ビート)をやれば、あとは適当でよいというパラダイムだ。

でもネイティブにこだわっているように思えるとすると、それは実践してみると分かるけど、

間違った音を覚えて使うのが非常に面倒だからだ。

確かにSITとSHEETのイを少し間違ったところで、通じる。ところが、英語喉をやると自分の発音さえも聞こえるものだから、直さずにはいられなくなる。

非常に、面白いのだが、日本語と英語が全然違うために、日本人が英語喉で国産ネイティブ化すると、アメリカンアクセントになってしまう。

イタリア人やスペイン人やフランス人は、お国なまりのままで英語が結構通じるので(もともと喉発音で、シラブル構造が同じなので)、御国なまりを捨てる必要がない。さらに、そもそも、スペイン人がアメリカ人のように喋る必要性がない。

日本人もアメリカ人のように喋る必要性は全くないのだが、英語喉が標準アメリカ英語を基本にしているので、実践していると皆が皆アメリカンアクセントになってしまう。

非常に逆説的だ。

ところで、英語喉革命さんが、最近、音声をUPされている。国産ネイティブの域に完全に達しているように思う。ちょっとハスキーな感じだが、割れたような声になるように工夫すると、もっと楽になると思う。

外国人とうるさい場所に行って、3時間ぐらい喋っていると、そういう声になりそうだ。じゃないと通じないということもある。

私の場合、歌を歌った後に、そういう声になる。最近は、歌をうたわなくてもそういう声になる。

 

 

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3 thoughts on “なぜネイティブにこだわるのか?外人になりたいのか?

  1. アキ says:

    カズ先生、いつもお世話になります。
    今日のお話は同感できます。喉で正しく自然に喋っていれば、アクセントの部分は自然に他の部分よりも明瞭に聞こえることが多いですね。
    最近は、以前のお話にあった、こだまブースタの重要性を感じています。私の同居人の姓が「こだま」なので、少し驚きましたが。
    先月、喫茶店で初対面の英語ネイティブ(オーストラリア人)と話すると、お前は本当は日系アメリカ人だろうと言われましたが、ブースターの効能かもしれません。これを実践すると、英語の母音に曖昧音と言われた u_ が多い理由がよく分かります。ルート音は自然に、この音に成りますね。

    ところで今日は、1つ質問・確認させてください。
    昔からオープンオーと言われた「オー」みたいな音は実際は間違いで、Au_ がアメリカ式発音では正しいと思っていましたが、必ずしもそうではないみたいですね。
    law, raw, call などは、low, row, coal などの Ow_ と区別するためか、Au_ と言うアメリカ人のアナウンサーが多いようですが、fall, small, audio, audience, salt などは、イギリス式と同様にオーと言うのが普通みたいです。私の持っている英和や英英辞典の発音記号を見ても、そうなっています。
    しかし実際のところ、アメリカ標準英語の発音としては、これらは全て Au_
    で言うのが正しいと考えるべきでしょうか?
    私がたまに英語を喋るときはそうしていますが、話し相手の外人は small, audio は、スモール・オーディオと言う人が多いみたいです。

    今週気づいたのですが、Au_ を全てゲップエリアで A_u_ みたいに言うと、とても発音し易くて、また何となく「オァ」みたいな音に聞こえることがあります。ひょっとして、イギリス英語式の発音はこれだったのかとも感じますが。
    このように、Au_ を始めからゲップエリアで発音しても、ゲップはアクビエリアを兼ねるということで、問題ないでしょうか?

    お手数ですが、よろしければ、ぜひご教示をお願い致します。

  2. 上川一秋 says:

    Hello AKi,

    >このように、Au_ を始めからゲップエリアで発音しても、ゲップはアクビエリアを兼ねるということで、問題ないでしょうか?

    I believe this is fine.

    >law, raw, call などは、low, row, coal などの Ow_ と区別するためか、Au_ と言うアメリカ人のアナウンサーが多いようですが、fall, small, audio, audience, salt などは、イギリス式と同様にオーと言うのが普通みたいです。

    I am not sure. I feel like people still say small, audio, and salt like Au_...

  3. 上川一秋 says:

    >先月、喫茶店で初対面の英語ネイティブ(オーストラリア人)と話すると、お前は本当は日系アメリカ人だろうと言われましたが、ブースターの効能かもしれません。これを実践すると、英語の母音に曖昧音と言われた u_ が多い理由がよく分かります。ルート音は自然に、この音に成りますね。

    I really like your comment here. It is so true.

    By the way, kodama booster has to be on all the time even when pronouncing words like N. Even when the tongue is touching the roof of the mouth (when saying N or L), you should be feeling kodama/hibiki in the throat.

    >先月、喫茶店で初対面の英語ネイティブ(オーストラリア人)と話すると、お前は本当は日系アメリカ人だろうと言われましたが

    How serious was he/she?

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