語ることの不可能なもの

1シラブルの単語にはアクセントの位置がない。

本来ならば、従来の音声学パラダイムは、あせらないといけないはずだ、、、。

どうしよう、そんなのこまる!

アクセントの位置を間違うから日本人の英語が通じないのだ、、、としたいと思う。従来の考えかただと。

ところが、英語には、履いて捨てるほど、1シラブルだけの単語がある。

日本語で言えば、胃とか、蚊とかが1シラブル語で、結構、珍しいと思うが、英語ではどうだろう?

I AM FROM 、、、

HE IS COOL

HOW ARE YOU?

に現れる単語の全てが、1シラブル語である。

アクセントの位置はどうなるのか?

え、ないの?

じゃあ、1シラブルの言葉だけ使えば、日本語英語でも通じるの?

従来の音声学パラダイムは、こういう質問に答えることができない。昔からあるパラダイムでは全く、それについて語ることができないほどなのだ。

つまり、アクセントの位置がどうのこうのと一喜一憂するのはナンセンスなのである。

2シラブル以上の単語のときに、アクセントが大切になるの?1シラブルはOKなの???、、、ちょっとおかしくないか。

他にも、従来の考え方では、全く答えられないものがたくさんあるが、従来のパラダイムは、それらを無視しているように思える。もしかしたら、これこそが、現代思想のいうところのパラダイムの外、、、語ることの不可能なもの、、、なのかもしれない。

COLDのOは従来の発音記号ではOUと書く。CAUGHTとかDAWNの最初のところは、ちょっと書きにくいのだけど、かぶと虫の幼虫のような記号を従来の辞書は使っている。一番近い記号を今使っているキーボードで書くと、)かな。ちょっと苦しい。):みたいな感じだ。

この二つのオが実際発音が違うのかに関して、従来の音声学は意見を持つことができない。誰にも分からないのである。

パラダイムが全てを説明しているように見えて、簡単なものでさえ、見逃してしまっている点だ。

ちなみに、日本人のための英語音声学レッスンの牧野先生は、以下のように説明しているが、どうやったらその音が出るのかという直接の説明はないように思える。

45ページ引用

): VS OU (KAZ:ちょっと表記がラフですが、発音記号のフォントがないので、すまん)

、、、ただし、アメリカでは特に舌の位置が低いため、音声的には(aをひっくり返した記号、、、KAZが挿入しました)になる。一方OUはOからUに向かう二重母音だが、二重母音性を失ってO’になることも少なくないので、両者の違いは主に口の開きになると考えたほうがよい。またアメリカの西側3分の2では、)が唇の丸めを失って、aと同じになる発音が普通で、さらに広まる傾向があるため、強いて、)の発音を学ぶ必要はないかもしれない。そうすれば、この区別を問題にする必要はなくなる。

引用終わり。

唇をまるめて発音すると ) の発音ができるということであろうか?口の開き具合でOUのOと)の発音の区別ができる、、、のであろうか?????????

思うに、伝統的な音声学パラダイムにとって ) の存在は、本当にいやな存在だ。説明したくても、できない存在だからだ。 アメリカでは使いません、、、というようにおっしゃっているように聞こえるのだが、何か、直接の説明をさけているだけのように私には思えてしまう。

実際に、口の開きがOUと)の違いを説明できるのであれば、何億と存在するYOUTUBEの動画のなかから、そのように発音しているネイティブの動画を示せばことが足りると思うのだが、、、。実際は、口の開き具合は、表情なので、音には影響しない。

しかし、従来の音声学パラダイムには、マジックカードがあるのである。それは

異音

というコンセプトだ。

ネイティブが実際に、音声学パラダイムに書いてあるように発音していなくても、「あ、それは異音です」と、納得することができる。

つまり、音声学の描写する個々の音は、抽象的な一つの描写であり、それからDEVIATEする音があったとしても、それは異音ということで納得するのである。

例えば、この人は(引用先に張ってある動画を見てください)、口元をほとんど動かさずに完璧な北米英語を喋っているが、そういう人がいても、従来の音声学のパラダイムはびくともしない。異音です、、、となるからである。

http://blog.livedoor.jp/hiyoemongoodjob/archives/51482825.html

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3 thoughts on “語ることの不可能なもの”

  1. カズ先生、今日も楽しく有意義な記事を有り難うございます。昨日に続き、カキコ失礼します。
    「異音:allophone」か、これはおそらく、昔の音声学者が考え出した言い訳・逃げ口上ですね。頭の良い連中の考えそうなことだが、人の口から出る音が、環境により違った音に聞こえるという意味不明な用語ですね。いっそのこと、マイナスイオンとでも名付けた方が正直だ。(冗談です)

    ところで、caught などの母音を、私は喉発音式の{Au_} で言っているので問題ないと思いますが、イギリス英語式(特にRP発音)だと、喉の下ゲップエリアでオーと言うのではないですか? 私は、英国の放送などを聞くと、いつもそのように聞こえるのですが。

  2. アキさん

    「音声学パラダイム」に、書き直しました。音声学者だと、けんかを売っているようなので(笑)。実際には、そして、厳密には「音声学パラダイム」は存在しないのかもしれません。どうやったら日本人が英語の発音ができるか、、、というサイエンスはないのかもしれません。

    そういうサイエンスには、引用の仕組みがあったり、あるいは学術論文があって、査読制度があって、、、コミュニティーがあって、、というように、色々な制度があるべきですが、そういうのは、存在しないように思いますから、実は私が批判している音声学パラダイム自体が、ない!?のかもしれません。

    例えば、舌の位置と母音の音色の関係を証明している、いや、少なくとも証明しようとしている、科学的学術論文は(査読つき)、存在しません。

    査読つき学術論文が存在しなければ、その科学自体が存在しないわけですから、私は、ないものに対して、批判を加えているのかもしれません。

    例えば口を広く開けて、XXXを発音する、、、というステートメントだって、それを証明するような科学的な根拠はありません。

    通常のサイエンスでは、何かをCITEするときに、以下のような表現をします。

    XXXはYYYである(TANAKA 1988)。その上で、論文の最後にREFERENCEと称して、どの論文なのか、出版社は?などという情報を載せます。

    私が批判している文献群、言説群には、その(TANAKA 1988)にあたる部分がありません。もちろん、REFERENCEとしてたくさんのものがあげられてはいますが、肝心の(TANAKA 1988)の部分がありません。

    これはNORMAL SCIENCEでは、全く考えられないことです。

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