喉発音と3ビートで、逆に困ったという経験をした。以前、書いたのは、昔の韓国人の知り合いに電話しても、誰ですか?と気づいてくれないこと。声が変わったからだろう。KAZだというと、え、誰?分からない、、、え?ああ、カツか?分からなかったよ、、、と。

先日も非常に困った思いをした。黒人の料理というのがある。ルイジアナあたりで有名な料理で、伝統的にアメリカの黒人が大切にしてきた食文化だ。で、黒人の友人とそれを食べにいったのだが、それが黒人の料理だと分かったのは、後の話。知らずに行ったら、めちゃくちゃ値段が高い。ブランチ(朝ごはんと昼の中間)のバフェが40ドル、4千円だ。

特別な料理だと分からなかったのは、私の英語があまりにもネイティブ化しているために、アメリカ人が誰も私にそれを説明してくれなかった。そんなん言ってくれないと分からない。なんでこんなもんに40ドルも払うんだと思いながら、私は自分の見慣れたオムレツとか、ベーコンを皿にもった。

そう言われれば、なんかフライドチキンみたいなものとか、野菜を煮たようなものとかがあって、黒人の友人はそれを、ものすごくありがたそうに食べていたのだ。私は、なんで、ブランチにフライドチキンを食うの?とは思ったが、あまり気にとめなかった。あ、ボストンマーケット(という店がある)に売ってそうな食べ物だなあと思っただけだ。

そういえば、周りは全員がお金持ちっぽい黒人だけだったが、私は、それは、その場所(ユニオンステーション)に黒人の住民が多いからだろうと、勝手に解釈してしまった。

でも、そう言われれば、黒人の友人が、ものすごく感動した様子で、この場所は、昔、黒人の兵士が電車を待つのに使われていたんだと説明した。が、それが何を意味するか、あまり考えなかった。

つまりこういうことだ。その日は、黒人大統領が誕生(就任はまだだけど)して、最初の週末だった。そして、その場所は歴史的にものすごく意義のある場所で、昔、黒人と白人が隔離されているときに、その場所で黒人兵士が家族との別れをした場所。

だから、そういう歴史的雰囲気のなかで、黒人特有の食べ物を食べよう、、、というのがそのブランチの目的だったのである。

しかし、私の英語があまりにもネイティブ化していたために、そんなことは言わなくても分かると判断され(特にマイノリティなのだから)、私はその情報を知らされず、たった一人がその値段の高さに圧倒されていたのである。

なんたるぶざまな、、、。

え、そんなことはカズは分かっていると思っていたが、、、とあとでなぐさめられても、もう遅い。

昔、古典の授業で仁和寺の法師という話があったが、まさに私はそれだった。せっかく遠くから訪れた寺院の門のあたりだけを見て、それがご本尊だと勝手に理解して、帰郷したという法師の話だ。

喉の旅には、このような失敗がつきまとうが、今度は失敗しないぞ。むちゃ、高いブランチだったが、もう一回行かねばと思う。 

カズさん、私がカズさんの立場だったとしても失敗したと思いますと思われたかたはクリックお願いします。ブログ人気ランキングです。

http://blog.with2.net/link.php?709532

英語喉オンラインコースへ飛ぶ(ニュースレター登録をお願いします)

Follow me!

2 thoughts on “仁和寺の法師を経験した 英語がネイティブ化しすぎて失敗した話

  1. てっちゃん says:

    カズさんの提唱する「喉コミュニケーション」を実践し徐々に成果が出てきたところです。
    以前に比べ話の切り出しがだいぶ楽になりました。以前はエレベーターとか乗ってて「話しかけられたらどうしよう」とか思ってましたから(笑

    この記事は喉コミュニケーションの完成型とでもいえるでしょうか。

    先日韓国人の友人と食事に行ったのですが、同じようなことで悩んでいたので喉を使って発音してみたら?と説明したところ「very useful」とのことでした。韓国語版「英語喉」も面白いかもしれませんね。

  2. まちこ says:

    明日はサンクスギビングなので、近所のスーパーマーケットがやたら混んでいました。
    子供を連れていたので、あれこれ話しかけられて、「この子には初めてのサンクスギビングね!」と言われました。私も初めてなんですけど。

Leave a Reply

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.