>最近、3ビート理論の正しさが、よく分かるようになってきました。それにしても、従来の英語発音指導では、アクセントとイントネーションばかりが強調されて、1シラブルが3ビートであることを誰も言っていなかったのでしょうか? 日本人の英語が通じにくかったのは当然だ!

KAZ: 本当ですね。 イントネーションが本当にそんなに大切ならば、英語は歌うと通じない、、、ということになりますからねえ。そんなことはないわけで。

>ところで質問ですが、3ビートを構成するには子音が足りない単語の場合は、左右どちらかのシラブルから子音をコピーして構成することは良く分かりました。たとえば、abroad は #u_B/Br_Au_D_ 、talent は Ta_l/li_NT となりますが、これらのコピーされた B,l などは、前後でスウィングとフォールスローを成して、普通に(長めに?)子音を言うような感じになると考えて問題ないでしょうか? 

KAZ:

長めにと意識してということではないと思いますが、結果としてそんな感じになるかもしれませんね。 

>確かに talent の l の場合は、前半の第1シラブルの部分だけだと、語尾のL(いわゆるダークL:この従来の言い方も変でしょうか?)のようになるのでしょうが、そんな言い方をしているネイティブを私は知りません。

KAZ:

ダークLというのは天動説的なコンセプトですね。実はLの前半がそういう感じの響きがするということですね。 これまでの説では、異音という概念がありました。音が変わる、、、と。ところが実は音が違って聞こえるのは、音にライフサイクルがあること、3ビートによって、前半だけ読まれたり後半だけが読まれたりするから、、、だと。本当に革命的なパラダイムシフトですが、このシフトのおかげで、学習者は考えなくてもダークLみたいになったりします。結局、日本人や韓国人以外の英語ノンネイティブは、これまででも、このことを考えなくてもよかったわけです。

>また昔の発音指導では、football,bedroom など途中に t,d が有る英単語は、そこは口の形だけ作って(舌先を歯茎に付けるだけで)言うのを省略すると説明されてきました。あの t,d は単語の第1シラブルの最後の子音なので、喉発音理論によると前半のスウィングだけを言うことになりますが、最近はネイティブの発音を聞くと、微かに t,d を言っているように私には聞こえることもあります。これは結局、t,d は口内で破裂させる(舌先を歯茎から勢いよく前に弾く)音であると学校で習ってきたことが間違いだったのでしょうか?

KAZ:

まあ間違いだったわけですが、しょうがありません。教師のせいにするのはややアンフェアでしょう。本当にこれまで分からなかったわけですから。200年間。 

> 舌先は口内の屋根に軽く触れる程度で、弾いて息を吐く必要はなく、喉のアクビエリアとゲップエリアを軽く鳴らす程度でよかったのでしょうか? ハリウッド映画を見ていると、特に d の音は、喉から濁ったような低い音を出しているだけで、口中で破裂音を出しているようには聞こえないこともあります。日本語の「ダ行」のdとは違うように感じることもありますが、いかがでしょうか? 

KAZ:

そのとおりですね。喉が鳴っている音ですね。 

>喉発音の御本を見ても、語学の才のない私にとって少し釈然としない部分ですので、よろしければぜひご教示いただきたく存じます。

 どうもご質問ありがとうございました。 

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