英語教育に関する日本人の幻想

日本人が英語教育と称してやってきたことの多くは幻想であった。

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例えば、今でさえ、中学高校生は単語のアクセントの位置を覚えている。センターテストでは、強く読む語を問われる。ネイティブにその質問をしても、とまどうのだが、実は、こういう強く読む、弱く読むというのは、

1.誰でもできる

2.暗記できる

3.試験形式にできる

4.人数が多くも教えられる

から、大切だと勘違いされてきたのである。

もうひとつの勘違いは、熟語が存在するという勘違いである。日本では熟語集と称して、多くの熟語を覚える。日本語には4字熟語というのがある。日本語にもあるから、英語にもあるという発想である。

しかし、英語には熟語が存在しない。さっそく、それでは、VOICE OF AMERICAの記事を見てみよう。

BANGKOK – Burma’s democracy leader, Aung San Suu Kyi, is leaving the country for the first time in 24 years. She is scheduled to arrive in Bangkok Tuesday evening and is expected to visit migrant workers and refugees from Burma and speak at an international economic forum.

一体、どれが熟語であろうか?日本の教育制度は、自分勝手に、たまたま日本語では熟語的に聞こえる部分を取り出して、それを熟語と呼んできた。例えば、上の文で言うと、FOR THE FIRST TIMEは最初ということだが、たまたま、日本語で「最初に」という表現があり、それに当たる表現は熟語に違いないと、勘違いして、FOR THE FIRST TIMEを熟語と呼んでいるのかもしれない。しかし、FORはたんなるFORであり、THEはたんなるTHEであり、FIRSTは単なるFIRSTであり、TIMEは単なるTIMEである。FOR はFOR MEとか、FOR REALのFORと同じ意味だ。つまり、FOR THE FIRST TIMEという表現を初めてきいたとする。個々の単語の意味を知っていれば、FOR THE FIRST TIMEの意味が分かるのだ。だから熟語ではない。

ARRIVE INは熟語ではない。ARRIVEはARRIVEという意味だ。INはIN JAPANのINと同じだ。さらに試験問題として、ARRIVE IN=REACHなどと覚えさせる場合があるが、これこそ、英語を使えない形で覚えているということになる。

First trip in 24 years

Aung San Suu Kyi’s trip to Thailand marks the first time she has been outside Burma since 1988.

Fifteen of the years since were spent under house arrest for opposing Burma’s military rulers.

She was finally freed after a 2010 election put reformist President Thein Sein in office.

最後のPUT~~IN ~~~というのをとらえて、日本の英語教育は~~を~~に置くとか、暗記するかもしれない。しかし、またしても、そんな熟語はないのである。

そういう暗記をするから、英語を喋るときに、まず、英文を考えてから、喋ることになるのだ。

皆さんのなかにも、英語を喋っているときに、文を頭で組み立てている人がいると思うが、これをしたい気持ちは分かる。しかし、それでは、英語がラクに喋れない。

まず、暗記というのをやめることが大切だ。

そして、ネイティブと話をしよう。実践のなかでのみ、アドリブ英語は練習できる。

日本の英語教育が「真」としている部分は、勘違いに基づいていることが多い。それは、英語が喋れない人が体系をつくった部分があり、そして、その体系は、喋れない人でも教えられるために、普及している。さらに、最近では、そういう「基本」が大切だという論調も出てきている。

しかし、目を覚まそう。

しゃべれてなんぼのもんである。そして初心者にはわかりにくいが、しゃべれる言語は読めるし、書ける。

基本は、聞けること、発音できること、喋ること、そして友達をつくることだろう。

さて、そんなこと言われても、もう熟語を山ほど覚えてしまったという人がいるだろう。その場合は、その熟語をちょっと変化させながら使うことで、アドリブの練習をしたらどうか?

例えば、もう頭が暗記でがちがちになっている場合、例えばTO TELL YOU THE TRUTHというのがあれば、それをそのまま投げるのではなく、

LET ME TELL YOU THE REAL TRUTH

とか、自分でアレンジして使う。

このように組み替え可能というのも、TO TELL YOU THE TRUTHが熟語ではないことの証明だ。日本語だと、「実は」は変化させることができない。

TO TELL YOU AN IMPORTANT FACT,,,

とか、色々アレンジする。

まだ暗記をしていない人は、ラッキーだ。使いやすい順番で、ネイティブとの会話で出てきた表現、言いたくても言いたかったこと、、、などを使って、身に着ける。

最近、気づいたことがある。それは、アメリカには、いろんなファーストネームがあるということだ。中学や高校の教科書には、MIKEとかJANEとか、JOHNとかMARYしか出てこない。今考えると、日本人でも発音できそうな名前が多い。

アメリカに来て、ジェシカだとか、マシューだとか、ケイトリンとか、モリーンだとか、聞いたことの名前に接するたびに、びっくりしていた。

しかし、今思えば、日本の教科書は、日本人が発音できそうな名前だけを厳選していたのだと思う。

現実は、いろんな名前があり、ジェシカとか最初聞いたときは、ぶったまげたが、当たり前の名前じゃないか、、、。

発想の転換がいる。

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Responses

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  1. 名前は聞きなれなくて何度も聞いたり、難しい。名前から男女の区別だって私は分からないときがあります。しかも多国籍なので覚えるのに必死です。

    熟語はなるほど!!確かにそうですね。日本の英語教育の体験談で我が家は2人で盛り上がる事があるのですが、中学高校の酷い経験は上げたら切がない・・・。そして、同世代の出身地がバラバラな仲間が集まっても同じ様な経験をしている。と盛り上がります。ある意味、文科省は均等に不可思議な英語教育を全国に’浸透させる事に成功していた訳ですね。

    低年齢化する日本の英語教育は今後どうなっちゃうんでしょう?また同じ結果になったり、日本語英語とかを推進して逃げ道を作っちゃうのでしょうかね?姪っ子達が3歳から英語教室に通うのを見て、ちょっと不安を覚えます。

  2. 英語だけでなくて、他の教科も、以下のフルイにかけられてJOKE化しているのではないか?また、それを直すきっかけもないのではないかと感じます。

    1.誰でもできる
    2.暗記できる
    3.試験形式にできる
    4.人数が多くも教えられる

    夏に教育者の人に教えて、その人は、1時間でCNNが聞こえるようになりましたが、なんの動きもありません。そこでついに、教育とは生徒に力をつけることではないと悟りました。

    教育の内容を、グローバルな世界通用するものに変えていくには、「内職」しかないと思います。英語でいうと、MULTITASKINGです。