音声学のはまってしまった「どつぼ」が、「アクセントのない母音が曖昧音化する」という勝手につくられたルールである。

私は、完全に音声学者の先を行っていたのだろうか?大学時代に、辞書で使われているVがさかさまになったような音(CUTのア)と、aみたいな発音記号で、いわゆる曖昧音と呼ばれている音が、同じだよ、、、と誰かに聞いた。アメリカ英語では同じだよと当時は理解していた。というのは、イギリス人が二つの音を発音してくれたことがあるが(1988年にイギリスで)、そのとき、その二つの音が私には違って聞こえたからだ(今となっては、この真偽は良くわからない)。

だから、Vの逆だろうと、曖昧音だろうと同じに発音してきたし、実際、それで正しいのである。

それをなんと、音声学者は、アクセントがないところでは曖昧音だ、、、と勝手に決めてしまった。

何かが曖昧音になる、、、そうで、これは「変換ルール」と言ってよいだろう。変換ルールが大好きなのだろうか?

実際、英語が100%聞ける立場から英語を聞くと、全然、音が変換されていない。

さらに、おそるべきことがある。「アクセントの位置」の意味も曖昧なままにされている。

どう考えても、アクセントの位置というときは、それは音程にしかすぎないだろう。それは、WEBSTER DICTIONARYなどの音源のある辞書で確認してもよいが、音程が、アクセントのあるシラブルにおいては高い感じに聞こえるかもしれない(これは、英語喉的に言えば、あくびエリア発音の音は音程が高く聞こえるということに一致している)。

そこで、アクセントの位置がどうのこうのと私が言うと、すぐに音声学側がこういうだろう。

アクセントの位置と音程を一緒にしていませんか?音声学を勉強してから出直してください。

じゃ、アクセントの位置とは何だろう?文部科学省に電話で聞くと、人によって解釈が異なるが、音程だったり、強さだったり、、、、あるいは長さだったり、、、だそうだ。

どう考えても、音程だと思うが、「音程」と「強勢」、「アクセント」、「ストレス」では、意味があまりにも違うので、「音声学を勉強してから発言してください」指令が出る。

じゃ、強勢とは、強く読むことなのか?となると音量?

「音量か?」という質問には、音声学者は決して答えない。なぜなら、音量だとすると、反証明が素人でも簡単にできてしまうからだ。音の大きさを比べると、例えばNETWORKという単語があり、NETにアクセントがある=音量が高い、、、とされているわけだけど、実際計ると層ではないことがわかる。

また音量だとしてしまうと、じゃ、NETとWORKの音量の度合いは1対2ですか?とか、面倒なことを考えなくてはならなくなるのだ。

だから音量か?という質問に対しては、「あなたは音声学を勉強してから出直してください」となる。

ではアクセントとかストレスとかは何なのだろうか?

日本国の英語教育をつかさどる文部科学省でさえ、意味をしらないアクセントの位置、ストレスの位置とは何なのだろう???

実は強勢とは「気合い」ではないだろうか?

おりゃ~~~~~~、、、、おらおらおらおおお、こんにゃろおおおおお

というときの気合である。

そうとしか考えられない。

だって、電車で通学中の受験生が、アクセントの位置を覚えている姿を想像してほしい。NETWORKという単語を覚えるならば、NETに気合いをいれて覚えようとしているだろう。

音声学者の人がRECORDの単語の意味がアクセントの位置が違うだけで、動詞になったり名詞になったりするとしているが、そこで、え?発音の違いではないですか?

あえて、日本語で書くと、名詞だと、「れかーど」、動詞だと、「りこーど」だ。

すると、音声額的には、最初に作ってしまったルール、、、つまり

「アクセントのない母音が曖昧音化する」という呪われたルールが使われることにある。

アクセントの位置の変化と発音が一緒に起こるのです、、、と。

え?アクセントの位置が変わるだけで、意味が変わるのではないのですか?そうおっしゃったではないですか?と。

アクセントの位置が変わると意味が変わるのです。ただ、それに応じて、発音もアクセントのないところが、曖昧音かするのです。

はああ????

英語喉的、あるいは、常識的には、曖昧音といわれている音も単なる音で、u_だ。何か他の音から変化したわけではない。

しかし、この呪われたルールが通用しているのは、アクセントの位置とか、強勢の位置の意味を曖昧にしているからである。

はっきり定義してはどうか?

どう考えても音程である。

しかし、音声学では、なんと日本語では音程・ピッチが意味に影響を与え(端、箸、橋)、英語では強弱が大切だと言っているから、いまさら、英語でも音程があるとはいいにくい(ちなみに、英語では音程は意味に影響しない)。

センターテストで強勢の位置を問うならば、強勢とは何かを定義すべきである。

やっぱり気合いですかね?

これは「アクセントの位置を問う問題は死んだ」と私が宣言を出している動画であるが、どうも、まだまだ生き生きとしているようだ。

日本の制度内は、一度、決めたことを変えにくいとされている。憲法も確か改正されたことがない。

しかし、この景気の悪いときに、日本の中学生、高校生が、まったく意味のないことの暗記に時間を費やすのは国家的ロスだと思う毎日だ。

その間に、他のアジアの国々にぬかされてしまうように思えてならん。

あと、アクセントがないと曖昧音になる、、、というときだが、これはいつなるの?ネイティブがしゃべっている瞬間?あるいは歴史的に100年前になったの?

もうそうなってんなら、いちいち、変換するなんて考えなくてもいいように思うのだが。

というか、日本人の感覚でアなのに、曖昧に聞こえるものをさして、「あ、変わった、変換した」と思っているのではないか?

しかし、日本人の感覚でア、、、なんてのは、英語をしゃべっているネイティブにとっては、全く関係のないことだと思うが、ここらにくると、すでにコミュニケーションの不可能性を感じる。

TAKE IT EASYが「テイクイットイージー」から、「ていきりーじ~」になります、、、と言って、これを変換と思っている人が実際に存在するのだが、TAKE IT EASYは最初っからTAKE IT EASYなのだけど、このこと意味分かるだろうか???

日本で求職をしていないので、発言可能なことだろう。

私が言っていることを言ったら、絶対に就職ができないので、私が代わりに言いました。

いや、俺のBLOGなんて、絶対、立派な言語学者は読んでいないと思うので、どきどきしながら、書いたのでした。読んでいたら、ごめんなさい。失礼しました。

ま、今年は、これぐらいにしておこう。ネタぎれだったので、書いたというのが、本音です。

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8 thoughts on “音声学のはまってしまった罠 (ぬけでることができない)

  1. アキ says:

    カズ先生、こんばんわ。
    日本は今は、7日の午前で深夜ですが、私は先程まで徹夜仕事をしており今日は眠れないようなので、書き込みさせて頂きます。

    >辞書で使われているVがさかさまになったような音(CUTのア)と、aみたいな発音記号で、いわゆる曖昧音と呼ばれている音が、同じだよ、、、と誰かに聞いた。

    上記の「aみたいな発音記号」の部分は、「e を反転させた記号」のお間違いではないですか?

    >アメリカ英語では同じだよと当時は理解していた。というのは、イギリス人が二つの音を発音してくれたことがあるが(1988年にイギリスで)、そのとき、その二つの音が私には違って聞こえたからだ(今となっては、この真偽は良くわからない)。

    イギリス英語(特にRP発音)においては、この2音は違うと私も感じています。たまにBBCニュースを聞きますが、たとえば cut の母音は、u_ よりもむしろ A に近いアクビエリア音のように聞こえます。

    カズ先生は、明らかに世界の音声学者達の先を行っているのでしょう。彼等のように変な洗脳教育を受けていないので、真実の音が聞き取れるのだと思います。今でも音声学者には、ドイツ系やユダヤ系の人達が幅をきかせているそうですが、彼等の聴覚には、どんな偏りがあるのだろうか?

    曖昧音という用語は、いい加減で便利なのと欧米の教本でも登場するので私は結構好きですが、(音声学者でない)普通の英語ネイティブの人達にとっては、曖昧ではないのかもしれないですね。その意味では、音声学者だけの隠語だったのかな?
    私のような英語喉の実践者を自認する者は、あまり言わない方がいいのでしょうか?

    最近の国際音声学界では、曖昧母音の u_(いわゆるシュワ、IPA式記号ではe の反転)の部分は、特定の音ではなく、広い範囲(アからオまで)の音を含むものである、とされているそうです。
    私が最近購入した「ジーニアス大英和辞典」最新版の解説では、「曖昧母音(schwa音)の部分は、その母音字本来の音を弱く言うのが普通である」となっています。この解説文こそ、まさしく曖昧だと思います(笑うに笑えない)が、編集者の逃げ口上かな?
    これは結局、カズ先生の言われる通り、アクセントの無い部分の母音も本当は曖昧音化しておらず、少し弱く聞こえるだけというのが真相でしょうかね。あのIPA式の e の反転記号自体が、間違っていたのかな?

    曖昧音と言われてきた u_ の部分に関しては、私はむしろ、アクセントの無い部分の母音が変化するというよりも、ほとんど発音されないことも多いような気がしています。実際はネイティブは言っているのでしょうが、早口で喋るときは、喉下を軽く鳴らし続けているルート音のようにしか聞こえない。まあ、そこに母音があるということが分かれば3ビートの法則は守られてシラブルは成しているので、それで問題ないのでしょうが。

    ではまた、今後ともよろしくお願い致します。
    今のワシントンは、寒いのでしょうか?

  2. Kenji Imai says:

    IPhone 4S Siri「英語に曖昧音はないと何度いったら…!?」(笑)

    1. eigonodo says:

      え、これはどういう意味ですかね?SIRIに向かって曖昧音を含む単語を言ったらどう反応するか?ということ?

      例えば、WHERE IS MY HUT?とか

  3. Kenji Imai says:

    会話上は存在するとして、一般に英語に曖昧音というものが存在するんだとしたら、Siriのようなガジェットはどうやってそれを区別してるんだろうか、認識出来ないんじゃないか?と思ってコメントしました。
    Whereぐらい頻度の高い言葉だったら反応すると思いますが、インターネットで検索するときみたいな、もっと頻度の低い言葉で曖昧音を含んで発音でしたら出ないと思います。Kaz先生の英語は出るかもしれませんが、自分は喉発音ではっきり意識した発音でないと、反応しませんでした。

    1. アキ says:

      こんにちは。
      iiiiPhone の最新版に搭載されている英語の音声認識ソフトのことでしょうか。
      私はあれはまだ使ったことがありませんが、スマートフォンのアプリに詳しいソフト会社の人から聞いた話では、あれは強い子音と、アクセントの位置の母音を主に認識するようになっているそうです。
      つまり、アクセント部分を少し強めに叩くような感じで発音すると、正しく認識されることが多いそうです。曖昧音の部分は、特に認識していないとか。人間が聞いても、よく聞こえませんからね。

  4. Kenji Imai says:

    はい、そうです。Siriのような端末は曖昧音を前提に作られてるとは
    思えないので、そうコメントしました。

  5. Kenji Imai says:

    はい、そうです。Siriのような端末は曖昧音を前提に作られてるとは
    思えないので、そうコメントしました。会話上はそう聞こえたとしても、学術的にに英語に曖昧音というものが存在するんだとしたら、Siriのような端末はどうやってそれを区別してるんだろうか、認識出来ないんじゃないかとそう思った次第です。
    Whereぐらいの頻度の高い言葉だったら反応するかもしれませんが、インターネットで検索するときのような、もっと頻度の低い言葉で曖昧音を含んで発音でしたら出ないんじゃないでしょうか。その時自分は喉発音ではっきり意識した発音でないと、反応しませんでした。ちなみにここにはいろんな人種の人間がいますので、「はっきり」した英語を聞く機会が多いのですが、彼らは曖昧音なんて意識してないんじゃないでしょうか?以前フランス人にDifficultを「ディフィキュールト」と発音されたときはさすがに失礼ですけど笑いました(笑)

  6. Kenji Imai says:

    はい、そうです。Siriのような端末は曖昧音を前提に作られてるとは
    思えないので、そうコメントしました。会話上はそう聞こえたとしても、学術的にに英語に曖昧音というものが存在するんだとしたら、Siriのような端末はどうやってそれを区別してるんだろうか、認識出来ないんじゃないかとそう思った次第です。
    Whereぐらいの頻度の高い言葉だったら反応するかもしれませんが、インターネットで検索するときのような、もっと頻度の低い言葉で曖昧音を含んで発音でしたら出ないんじゃないでしょうか。その時自分は喉発音ではっきり意識した発音でないと、反応しませんでした。

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