まだまだ不安定な状況が続いていて、さっきは、CNNで、津波警報が日本で出ているとのこと。皆さんのご無事を祈っています。

さて、金曜日に全回のエントリーを書いたときのヒット数は(去年の7月からですが)、82110でした。今、この記事を書いている段階では、83164です。この3日で、1054ヒットあったということですね。どうも読んでいただきありがとう。

さて、教えていて学ぶことが多いということを書きたいです。レッスンのあとで、以下の覚書を送ってもらい、よくまとまっていると思ったので紹介させてください。

1.早口にならずに3ビートを意識する。(言い慣れてる言葉も気をつける)
2.ちっちゃい「つ」が単語と単語の間に入らないよう繋げる。
3.最初と終わりはゲップエリアから。
4.「k」が強いので柔らかく。
5.言葉の途中のトーンが上がると「Y」や「R」が聞こえにくいので下げ気味で。

このかたは、元々、上手なかたで、教えているときは、ほとんど問題がありませんでした。ですから、あとで英語で会話しているなかで指摘したことがこれらの5つになったと思います。

まず1ですが、すでに英語がかなりできている人は、これまで何回も使っている表現など、とくに、高速で読みがちです。しかし、高速で読むと、シラブルの境目がわかりにくくなります。ですから、ゆっくりめで、シラブルを一つ一つ、ドッジボールのように投げる感じで喋ってください。だからといって、シラブルとシラブルの間に隙間ができないように、音をつなげて読みます(これはゲロプッシュをやるとよくなります、、、声がトランペットみたいになり、音と音のあいだがつながります)。

2は、例えば、TAKE IT EASYという例文を読むときなど(ドリルに出てきます)、テイケット、、のように、日本語の感覚で、小さなッになるところで、日本語の癖がでてしまいます。日本語にはッがないことを思い出してください。ッにならないように(ッは、天満さんも指摘されていましたが、なさぶ喉ブレーキです)、音を切れないようにつなげます。

それから、似た指摘ですが(このかたはできていました)、英語のRを日本語にある伸ばす音でごまかさないように。AREのRでは喉の底をごろごろと鳴らして初めてRになりますが、それを忘れて、ただA(あ)を伸ばすだけでは、単語自体の意味が変わってしまいます。A~だけでは意味を成しません。

3.最初と終わりはゲップエリアからという点ですが、ゲップエリアが定位置だということです。まあ、正確に言えば、いつもゲップエリアにいて、アクビエリアのときに、よっこいしょと上げるとういことです。そうしていれば、自然と最初と終わりがゲップエリアになります。とにかくだら~~~~んとしていればよいということです。

発話の間にゲップエリアでア~~~みたいなのを入れるとゲップエリアが定位置だということの確認になってひょいかも。

4.Kが強く聞こえたのですが、それは口のほうで激しく空気を鳴らす感じになっているのでしょう。できるだけ喉で感じるとよいでしょう。Kのところで口発音になると、それに続く母音も浅めになる可能性がありますので、注意です。でも、まあ、それほどの大問題ではなかったので、心配するほどのことではない。

5.日本人のままで日本人女性が英語会話すると、声が高まったりすることがありますが、喉発音がしにくくなると困ります。発音位置が高くなると、ゲップエリア発音の音が聞こえにくくなります。例えばYやRです。母音もそうですね。あと、シラブルの区切りも聞こえにくくなると思いました。口発音の傾向が高まると、、、。だから、急に、声が小さくなった?というふうな印象になるかもしれません。

音声で説明しました。

 

www.estat.us/blog/manabu_03_27_2011.mp3

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2 thoughts on “教えて学ぶということ

  1. satoko says:

    Kazu-san、

    丁寧に教えていただいてありがとうございました!自分では気づけなかったことにたくさん気づくことができました。

    私の知っている方で、すべての単語を「and」でつなげて英語を話すツワモノがいます。(I and go and inspect and material and ...といった感じです)ですが、ちゃんとにネイティブに伝わっているのです。彼は声が渋いというか、お腹の底から声を出す感じで日本語を話す方なので、英語でも自然と喉から発声しているのだと思います。なので雰囲気でなんとなく分かるのかな、と。

    女性は元から声が高めなのでその点はちょっと不利なのかも?と思いますが、たとえば歌手のp!nkやrihhanaの歌は、ハスキーに聞こえて実際歌ってみるとけっこう高い。なので女性も喉の下を響かせれば、高い声でも喉発音はできるのではと思い、それを目指してがんばりたいと思います!

  2. 上川一秋 says:

    SATOKOさん

    どうもありがとうございます!かなりよく出来ていましたよ!

    歌で思い出しましたが、喉発音で歌を歌っていると、高くて歌えないような歌はほとんど存在しない?ことが分かってきますので、面白いです。

    喉でやってりゃつうじるというのは確かです。最近、引越しして以来、NHKのオリジナルが見れないので、NHK WORLDを見ていますが、バイリンガル帰国子女も日本に帰ると口のなかの圧力が増すのか、分かるけど、努力して聞いていないといけない。ほんの少しでも口に重心がいくだけで、これです。

    でも、さっき、中継で韓国とか香港のキャスターに変わったんですが、急に、努力してきかなくてもよくなります。韓国のキャスターはバイリンガルだったと思いますが、香港のほうは、なまりがありました。でも口発音でなかったので、努力無しで分かる。

    男性の声も出るんですが、たぶん、ネイティブではないと思うのだけど、喉声なので努力がいらない。

    そのぶん、映像に集中できるんです。

    アメリカ人の軍人が喋りだして、急に全く内容理解に努力がいらなくなり、そのぶん、その人の顔とか表情とかを見る余裕が生まれて、びっくりしました。

    個性が迫ってくるかんじでした。

    NHKワールドで、最近見た中では、一人だけ女性で普通に喋っている人がいて、この人は努力無しに分かる。この人は見た目も日系人っぽい人(化粧のしかたとか)。Catherine Kobayashi という人です。

    他にも普通に喋る人はいますが、最近出ている人の中だけでの話です。 

    SATOKOさん、今度、音声聞かせてください!

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