January 5, 2010

第60回紅白歌合戦を見て

アメリカでもNHKをテレビJAPANというパッケージを通じて見れるようにしてあるので、昨年の暮れの紅白を見ることができた。生ではなく録画で、こちらの大晦日で見た。 歌手の名前のリストをつくっておいて、どの歌手のCDをとりよせようかとジーナとチェックした結果、以下の歌手のCDを買うことにした。 細川たかしと天童さん あと私としては、アンジェラ アキさんのCDも買ってみようと思う。15歳の君へ?というようなタイトルの歌は、内容が私には、あまりにイデオロジカルであるので、ちょっとうなされてしまう。15歳の君、夢をみればかなうよという内容だが、今日(きょうび)、15歳どころか、25歳、35歳、45歳、55歳だって、処世術に迷う時代なので、15歳に対して、堂々と夢をみろといいにくい。15歳が歌って涙したところで、所詮、当面の受験がんばれということに収束していくだけで、現在の日常生活にも、将来の職業生活にも、まったく関連しないものを暗記せよ、、、という方向に行くだけではないか? なぜ我が国の15歳は、文章を書いて添削してもらったり、議論をして結論にたどり着いたり、歌をつくってみたり、実施に何かができるようになる教育を受けられないのだろうか?なぜ英語ができるようになったりしないのだろうか?最近、歌を作ってみたいと思っているけど、なぜ学校で、「おい、歌作っているか、こうやったらいいぞ」とかそういう指導を受けないのだろうか?と思った。 話はもとにもどるが、歌唱力抜群で、オリジナルの曲を書いているあんじぇらさんに一票、となった。あんじぇらさんはお母さんが、西洋人なので、おそらくこの曲、このテーマの詩は一歩距離をおいて書かれたのではないかな?などと想像するが、真相はわからない。 今回の紅白のもっとも大きな見所は、スーザンさんの歌った歌の歌詞の内容である。あの歌は、夢をみたけど、だめだったという悲しい歌である。 そもそも日本の歌というのは、長調だったら楽しい歌、単調だったら悲しい歌ということに決まっている(ような気がする)。この歌のように長調なのに、悲しい歌というのはありえない(昔、SUZANNE VEGAのLUCAというような曲があったが、それは長調でポップでありながら、虐待の歌であった)。 多くの人があの歌の歌詞を字幕で見ても、気づかないかもしれないが、あの歌のテーマは、紅白、そして日本文化のパラダイムでもっとも大切な、夢を見よう、がんばろう、、ということの逆なのだ。 あまりにも逆の場合、思考が停止してしまう。 61回紅白は、名前を口喉歌合戦としたらどうだろう?口組 対 喉組で。 YELLという歌を歌ったグループがあったが、エールというのはYELLから来ているなんて、想像もしなかった。非常に歌がうまい人でびっくりした。 その他、和田あきこさんや、小林さちこさんとか、すばらしいエンターテーナーの演出を満喫した。

Read more