さて、何回か、最近、セミナーをしていて気がついたのですが、参加者さんの声が小さいときがあります。そして、そのときに、声を大きめにしてくださいと言っても、声が大きくなりません。

声を大きくしてください

と御願いしても

声が大きくならない、、、

ということは、喉発音の要請である、脱力と、声を大きくするというプロセスが、日本人の体のなかで矛盾しているからだと思います。

日本人にとって、声を大きくする=喉に力を入れる、、、だからです。

そんなときは、息を大きめにすることで声を大きくします。

さて、もし、弁当BOXのUPをされるときは、声を出す前の息継ぎの音も録音してみてください。ひゅーと息を吸っている音を録音してみると、息を大きくすることを忘れませんから。

さて、私はジーナの父さんと母さんが1週間来ていたので、よく自分で分かったのだけど、口発音になってしまうときは、それは、息をたくさん使っていないのが原因だということを強く感じました。口発音になると、ネイティブの顔がちょっとゆがんで、?って感じの表情になります。

英語の語彙にしても、文法にしても、普通にあやつれる私が英語を喋っていても、ちょっとでも口発音になると、え?って顔になるのです。ネイティブの顔が。

その原因は、おそらく、私の声が根本的に小さいこと。息の使いかたが少ないから。で、その声の小ささをカバーしようとすると、口のほうが固めになってしまうーー>口発音度が高くなる。

だから、根本的に息をたくさん吸うところから直さないといけない。そうすると声が大きくだしやすい。すると、口に頼らなくなります。

息のことを考えて、実は、あることを思い出しました。私のおばあさんがなくなったときのことです。最後に病院をたずねたときに、おばあさんは、麻酔が効いていたのだと思うのですけど、寝ていました。ただ、息がとても大きかったのです。私はその息は、おばあさんが苦しんでいるからだと、思い込み、とてもかわいそうに思いました。

でも、今、英語喉を経験し、またネイティブと暮らし、分かるのは、息が深いのが普通だということです。だから、おばあさんは、苦しんでいたのではなくて、麻酔が効いたので、大きく息をしていたのだと思います。

これはもう30年以上前のことなのだけど、おばあさんは最後のとき苦しんでいたのではないと今分かって、ちょっと救われたような気になりました。

日本人は、普通、体を緊張させています。だから息が浅い。

しかし、このことは、本当に私達の根本的な特徴ですから、なかなか直らない。だから、息が浅い。すると声が小さめ。それを大きくしようとすると、力が入り、口発音度が高まります。

だから、根本的に、息を大きく吸うところからはじめる必要があり、またそのためには、姿勢もちょっと工夫がいります。このあたりは英語喉の最初を参考にしてください。

 

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3 thoughts on “なぜ喉発音マスターの後でも口発音ぎみになってしまうのか?声が小さいことと、息の関係

  1. アキ says:

    カズ先生、こんにちは。
    久しぶりにこちらのブログを拝見したのですが、私が普段から考えていたことと同じだったので、意見させていただきます。

    確かに、日本人は外国人と比べて息が浅い(普段の呼吸する空気の量が少ない)と実感します。日本語は非常に省エネ的な言語なので、呼吸が少なくても口発音で明確に言えるので、日本人は息を深くする必要を感じなくて、子供の頃から呼吸の量が少ないのでしょうね。
    私のような普通の日本人は、こだまブースターをしながら英語を喋っていると、息が切れて苦しくなり、時々空気を吸い直さないと続けて英語の正しい発音はできないです。

    日本人が英語の発音を正しく、口発音に戻らないで続けるためには、どうしても息をもっと深くする(呼吸できる空気の量を大きくする)必要があると思います。
    カズ先生の本に載っている姿勢も重要ですが、それと同時に、日常における呼吸を深くする(肺活量を大きくすることかな?)練習が、我々日本人には必須なのではないでしょうか?
    そのために、何か良い呼吸増強の練習方法などありますか?
    カズ先生のご意見を、お聞かせください。
    空気を大きくすって、大きく吐き出す練習を毎日続けるだけかな?

  2. 上川一秋 says:

    アキさん、おひさしぶりです。

    もう、何十年も、浅い呼吸でやってきているので、いまさら、深呼吸を日常の癖にというのは、かなり限界があるように思います。

    人それぞれの、コツのようなものを編み出すしかありません。

    私のコツは
    1.相手のノリに合わせる。ネイティブは声がでかいので、その声のでかさにあわせようとすると、自然に息を使っているように思う。
    2.できるだけ、「ずうずうしい」「なれなれしい」感じで人に接する。すると態度が少し大きくなり、緊張しにくく、息も大きめ、声も大きめ、喉発音もいい感じになります。

  3. 上川一秋 says:

    あ、ちなみに、息を大きく吸うことの工夫として、

    口と鼻の両方から息を吸う、、

    というのもあります。

    歌うときなどは、これを徹底したほうがよいでしょう。しかし、日常会話となると、鼻からだけ吸うことで何十年もすごしてきたので、忘れてしまいがちです、、、。

    日本の小学校で、口から息を吸っていると、ボケるなとか言われますが、そういう注意はしないほうがよいのかな???

    ジムで運動していて思うに、私の場合、走っていても、鼻からだけ吸っていますが、まわりのネイティブは口をぽかーんとあけて走っています。

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