気づいてみると例えば広島弁と標準語は発声方法からして違うわけですが、日本には、たくさんの方言があって、表現からして違うので、その点が気がつきにくくなっていると思います。

ただ大学時代に、自分の物まねをしてくれた大阪の友人がいて(カツオというニックネームだった)、自分は、「~~じゃん」と言っているつもりなのに、彼は「~~じゃあ」と真似していたのです。
そのときに、ぼんやりと、なぜだろうと思っていました。

たぶん、発声法的に広島人は喉が開いているので、「ん」の発音がきっちりならなかったんだと30年近くたった今思うのでした。

その友人と私はESS部に入っていたのですが、自分がIMPORTANTという発音をするときに、TANTの部分をまるでIMPORNTみたいに言っていたのです。自分としては、ネイティブが言っているのを聞いたまんまを言っていたのですが、それをとりあげて、彼は、「へえ~~」とびっくりしていました。

また、もう一人のメンバーが上川のまねをするといって、I like van halenのVANの部分を外人っぽく言っていて、30年たった今考えてみますと、自分としては、広島人なので、聞いたとおり言っていただけなのだなと感じるのでした。
大学に入ったばかりの時です。

発音記号が大切だとかいいますが、当時、自分は、広島人なので、ただただ、聞いたとおりに言っているだけでして、それでも、数種類のアを意識していっていました。

実は今でも発音記号の重要性が分かりません。母音は聞いたとおりいえばいいし、子音はそのまんまですよね。THは有声音と無声音の2種類あるけど、その他はそのまんまです。Rを違う記号に書き換える理由が分かりません。

10年ほど前に音声学者と激論を交わしたことがあるのですが、発音記号でNGにあたる記号があるんです。一個の。しかし、それを一個しになくてもNGと発音すればいいなじゃないですかと主張しました。今考えてみると、そのかたは発声が硬かったので、NとGをつなげて言うことができず、1個の発音だと思い込んだのでしょう(今でも普通の人は層表いるでしょう。辞書に書いてあることが全て正しいと思うのが普通です)。

30年後、前回帰省したときに近所の英語塾を開かれている先生のところにお邪魔したら、その先生の英語がネイティブだったのがびっくりですが、生徒さんへの発音指導が、「聞いたとおり言って」だったんです。
そして、広島人だからか、生徒さんは、実際聞いたとおり言ったら、本格的な発音になっていました。

広島の英語喉実践者さんがメールをくれて、広島人でも発声が硬い人がいて、そういう人が英語を話しだすと、ネイティブの参加者が、退屈しだして、トイレにたったりとか、携帯を見たりしだすそうです。でも、発声が広島弁的な広島人が話しだすと、ネイティブが普通に聞き始めるそうです。

日本の中にある多様な言語文化に早く気づきたいものです。

早く気づかないと地方の文化は消滅してしまいます。

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