辞書に書いてあるシラブル分割を持ってきて、それを勉強するというアプローチがあるが、それでは学習が不可能である。3ビート的な流動性がそれでは、表現しきれないというのもがるが、実際的に考えて、覚えきれないからというがある。

例を見てみよう、、、と思って、手元のジニアス辞書を見てみた。INTERESTINGは

IN TER EST ING

と分けてある。

そもそも無理があるのは、スペルをそのまま分割している時点で、そのスペルに信頼をあまりにおいている点だ。英語のスペルは日本語と違い、そもそもむちゃくちゃなのだ。音を表現しようと、なんとか努力はしたが、まあ、近似値的な表記にしかすぎない。

そのスペルをまともにとって、それを分割するのは無理があるのだ。

英語には、たくさんの外来語が入ってきているのだし、その場合、またしてもスペルと発音の関係がむちゃくちゃになる。むちゃくちゃなスペルに含まれるアルファベットの間に隙間をいれて、はい、これがシラブルです、、と言われても、それは信頼性がおけない。

スペルが、いや文字が発明されたのは、人類の長い歴史でいうと、最近のことだ。字が発明される前から、ネイティブは3ビートで英語を喋っているのである。

つまり3ビートが先なのである。そしてその流動性に満ちた英語音(あるいはヨーロッパ言語、、、というか東アジア以外の言語)を、歴史のほんの最近になって、アルファベットで表し始めただけなのだ。

だから3ビートが先なのだ。

だから、またしても、歴的に日の浅い辞書を100%信じ込み、それに載っているシラブル分けを暗記してしまおうというのは、むちゃなことなのだ。

辞書を編纂したのは、科学者ではない。人文系の人ががんばって編纂したのである。

 

それから、ネイティブにとっては、例えばJAPANという単語のシラブルわけが、辞書に

JA - PANとあろうと

JAP-ANとあろうと

JAP-PANとあろうと

全部、見事に同じに発音してしまうのである。
あるいは、日本語を勉強して日が浅い英語ネイティブは、見事に3ビートで日本語を読むのだ。ARIGATOがAR-RIG-GAT-TOとなる。これは、辞書のそう読めと書いてあったわけでは絶対にない。そもそも、英語の辞書にそんなもん、載っていないし、日本語の辞書にそう読めと書いてない。ネイティブは、そもそも原則的に、根本的に、絶対的に3ビートで発音するのだ。

寝言でも3ビートなのだし、ローラーコースターで逆さ走行中、絶叫していても3ビートだ。

うちの犬でさえ3ビートでほえている。WOOF WOOF。人類、いや爬虫類?いや、生物に共通する発音が3ビートなのである。なぜか?それは生物の基本的な発音法が喉発音だからだろう。喉発音だと、勝手に3ビートになる。

犬には、個々の音を短く止める理由がない。ところが日本語話者にはある。音の長さを喉を緊張させることで、調整しないと、間延びしたような変な日本語になる(外国人が喋るような日本語になってしまう)。それどころか、単語の意味が変わってしまうのだ。王子さん、おじさん、おじーさん、オージーさん、、と。音の長さが意味に影響するのである。

だから日本語は口発音なのだ。喉ブレーキなしには日本語が喋れないのである。そして、ここからが面白い。喉をだらーんとさせて発音すると勝手に3ビートになるのである!

喉が先か3ビートが先か?どっちも同時に起こる、、というのが真か?

そのあたりを教科書音声学派は完全に無視している。喉以前は、誰もが喉や3ビートについて分からなかったのだから、しょうがない。ところが、喉以後も、この二つの原則を無視しつづけることは、いただけない。

というわけで、私の同志社の級友である言語学者・英語の教師の級友達が、いつの日か、忙しくなくなり、喉を実践してくれればよいと思っているのだが、いつまでたっても試してもらえそうにない(苦笑)。外国人の声が根本的に違う、、そろいもそろって全員が、、、ということとか、全然、気にならないのだろうか?

というわけで、アキさんが、昨日、コメントでおっしゃったとおり、実際に、使わないといけない人、音が聞こえないと困る、という人から広まるということでOK? 

あ、シラブルを辞書で学ぶのは、冒頭で不可能といったけど、これは本当。シラブルの分割を辞書どうりまた覚えなおすんですか?2年で5000語、マスターしてください、、、とかそういう言い方の本が多いですが、絶対、そんなん無理ですよ。綴りを覚え、アクセントの位置を覚え、語源を覚え、今度はシラブルの分割を辞書どうりに覚えるの?

IN TER EST ING

ってのを覚えるの?

そろそろ、伝統的な勉強文化のカラクリに気づいてNOを言うときじゃないかな。

 

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3 thoughts on “英語喉の発音記号でないとシラブルは学習不可能である

  1. Masaya says:

    はじめまして、TOEIC Blitz Blog の神崎です(ちなみにmixiではマイミクです HN:熊)。
    いつも楽しく拝見しております。
    今週の日曜日、西宮のてんまさんの学校から英語喉をテーマにネットラジオを放送します。
    私はまだ本を買ったばかりで、喉の使い方をマスターしたわけではありませんが、「英語喉」のアプローチにとても高いポテンシャルを感じています。

  2. アキ says:

    >というわけで、アキさんが、昨日、コメントでおっしゃったとおり、実際に、使わないといけない人、音が聞こえないと困る、という人から広まるということでOK?

    私は、絶対にそうだと思います。日本の英語教師の多くは、学校で授業をするとき以外は英語を使用する必要性が無く、ネイティブを相手にして英語を使った経験がほとんど無い人ばかりでしょう。英文を読むことについても、学校の英語の教科書に載っている英文は、日本人にとって読みやすい(日本語に直訳しても意味が分かりやすい)ものが選ばれているのではないでしょうか? 私は高校生のときまでは英文を読むことだけは少し得意なつもりで、一般の英文でも辞書を片手に何とか読んで内容を理解できると思っておりましたが、実際にアメリカの普通の雑誌や新聞などを読んでみると、その中に登場する単語はほとんど知っていても、さっぱり意味の分からない文章や正しく内容を理解できないものだらけで自信喪失した経験があります。

    しばしば日本の大学や会社などにおいて、英語の専門家であるはずの人(英文科の教師や英語教員資格を持っている人)よりも、素人で英語を使用する必要のある人の方が、正しい英文を読み書きできたり喋れたりする不思議なことがあります。実務で英語が必要な人にとっては、英語は使えてナンボであり、日本の英語教員の閉鎖的世界の権威に従う必要などありません。

    私の知人でカズ先生の本を読んで喉発音に同意した人は、みんな実務で英語が必要な人または今後必要になりそうな人です。私も含めて、みんな従来の英語の教本や講座など(発音だけではない)には、辟易しておりました。英語の教師には、喉発音について従来の口発音の立場から様々な解釈を試みる人はいますが、実際に練習している人は知りません。
    駄言を、失礼しました。

  3. NipponDream says:

    神崎さん

    どうも!ラジオのほう、成功を祈っております。とりいそぎ。

    残念ながら、帰国のための、国内移動中で、聞けません、、(涙)

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