アキさんにご質問をいただきましたので、また解説してみます。 

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ところで今回も恐縮ですが、以下の2点、新たに質問させて頂きたく存じます。これは前回のものとは違って深刻な疑問ではありませんが、昨今のハリウッド映画や英語放送などを見聞しているときに気づいて、とても気になっていることです。
 
 
(1)カップル(二重)母音の発音について
 二重母音は、後の方の音を弱く言えばよいと説明した発音教本が昔から多かったのですが、カズ先生の英語喉のご説明によると、2つの母音を発音する喉の範囲内で両方の音を響かせたら良いとのことですね。私は、カップル母音は、前の方の音を少し強めに言って、後の音は自然に喉から(前の音に引きずられるような感じで)出すのが良いのではないかと感じているのですが、どうでしょうか? 単なる考え方・感じ方の違いかなあ?
日本語で気合いを入れる時の「エィ、エィ、オゥ」という掛け声がありますが、英語のカップル母音も、そのようなものではないでしょうか?

回答です。やはり感じ方の違いで、厳密には、どちらでもよい。もっといえば、考えて、こうやって音を強めに、弱めに読むぞ!と意気込むと、難しすぎて実践ができない、、、ということになると思います。実際に、教えさせてもらっていて、ジーナが二重母音で直さねばらならい人がこれまで存在しなかったという点からも、適当でよいということができます。
 
 {AI, OI, a_U} の発音は、{Ai_, Oi_, a_u} とそれぞれの後の方の音が違って聞こえることが頻繁にあります。特に、イギリス人の発音に多いように感じます。また、私自身もそのような後者の言い方の方が自然に発音し易いのです。アメリカ人と短い会話をしてみても、それで通じなかったことは一度もありませんが。
しかし、このような{Ai_, Oi_, a_u} の発音は間違っているのでしょうか? やはり、{AI, OI, a_U} と後の音を発音するべきなのでしょうか?
回答です。全体的に深めのところで発音しておれば、厳密に上だ下だという感じで決定するというよりは、自分で言っていて、音が同じかどうかで判断するのがよいかと思います。深めで発音しているので、Ai_と感じられるのであれば、それはそれでよいのかもしれません。また、混乱するような音のぺアがないということもいえますね。

(2){Au_} の発音について
 従来は、オを長く伸ばしたような(オープンオーと言われる)発音が、英語喉の解説では、{Au_} になっていますが、これは現代的なアメリカ英語に特有のことではないですか? アメリカ人にもイギリス人にも、オーと言う人も多いように感じますが。しかし今後は、なるべく現代的な{Au_} を使った方が良いのでしょうか?
 その方が、たとえば law を「ロー」と言って low と区別できない心配がありませんからね。従来は、low は「ロゥ」と言って区別しろとやかましく注意する英語教師がいましたが、あれは可笑しいのですかね。

回答。やはり、、{Au_} が正しいということです。LOWをロウというと通じませんね。低いという意味ととられてしまいます。
 
 ところで、ball, call の母音も、{Au_} で良いのでしょうか? 私には、「オー」と言うアメリカ人も多いように感じます。しかしこれは、{Ow_} では無いと思いますが?

回答:これはAですね。 
 また同様に、door の母音は、オーにしか聞こえませんが、これも{Ow_} では無いと思いますが、いかがでしょうか?

回答:Oの最後の部分がそういう風に聞こえるのでしょう。言うときは、あまり考えず、Oのライフサイクルを発音すればよいでしょう。
 
 最後に、英語喉の発音練習表にある、result の母音は、{Au_} ではなくて、{u_} ではないかと思いますが、違いますでしょうか?
 

回答:まだジーナに聞いていないですが、たしか、これで正しかったと思います。

後日談:ジーナに確認しましたが、正しいということでした。やっぱり言い比べてもらったら、感じが違いましたよ。これは音声で示したいところですが、ご自分でもやってみてください!

以上、今回もよろしければぜひご回答を頂きたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

どうも!

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