会社で顔だけ知っていた女性の声を始めて聞くときに、あまりの声の低さにびっくりすることがある。顔だけでのイメージと声のギャップがあるからだ。

あるいは、電話会議だけで知っている人で、名前が微妙に特殊な場合で(見たことがないので性別が分からない名前)、男か女か分からない人がいる(たぶん女性だろう)。

また先日、歩いていたら、前からカップルが歩いてきて、びっくりしたのは、女性のほうが、男性よりも声が低かったことだ。

日本人の声で考えると、高い声と低い声というのは、単なる音程の違いだが、ネイティブの場合、周波数の分布の具合も、聞こえ方に影響するように思う。

低いだけでなく、立体的なのだ。

喉発音を実践するときは、自分で出せる声の最も低い声でやってみるとよい。ただし、押し殺した声にならないように、ゲップエリアの部屋に卵をいれているようにイメージする。りきむと部屋が狭くなってしまい、音の区別ができない。

発想の転換が必要だ。喉発音をしていると、すでに低い声が出ているだろう。しかし、もっと、もっと低くなる。もっともっと立体的に鳴る。

声の低いから喉発音ができるということではないが、ひく~い声は口発音では出ないことも確かだ。

できてみて、シャネルズを聞くと面白い。あんな低い声なんて絶対出ないよと思っているかもしれないが、男なら当たり前のように低い声がでる。

音声で確認してみましょう。(ちょっと最初の英語が聞こえにくかったので、かっこ悪いので、後で取り直します。
www.estat.us/blog/hikui_05_10_2011.mp3

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2 thoughts on “声をあえて低くしてみる

  1. アキ says:

    カズ先生、こんばんわ。
    日本は今日は全国的に、朝から雨模様であります。
    しかし、本格的に春の気配も感じられてきました。

    確かに、英語は日本語と比べて低音言語ですね。
    ひょっとすると、日本語は世界でも最も高音の言語ではないですか?

    私が喉発音で英語を朗読するところを他の人に見られたとき、声が別人のように変わると言われたことがあります。自分では分かりませんが、英語で喋る方がかなり低音化していると思います。
    私は普段、日本語で話しているときは、かなり高音の方だと思います。それで、英語喉のときはギャップが大きいのかもしれません。
    確かに、英語は喉下のゲップエリアを中心として話さないと、落ち着いて良い声が出せませんね。ゲップだけで話しているつもりでも、実際は無意識にアクビエリアからも声を出しているのでしょう。低音だけでなく、英語喉の方が低音から高音域まで豊かな音を奏でているのではないかな?

    最近気づいたことですが、日本語の口発音(喉下の気道を縮めて声を出す)式喋り方では、声が真っ直ぐに遠くまで伝わりますが、出せる声の種類は少なくなりますね。英語の母音が、日本語の3倍以上あるのは当然でしょう。口発音とは、ちょうど水道の蛇口にゴムホースをつないで、そのホースを指でつまんで出口を細くして水を勢いよく発射させるような方法ではないですか?
    水が真っ直ぐに遠くまで飛びますが、音色は均一になる。
    遠くまで声が真っ直ぐ届くという意味では、口発音は省エネ的発音だと思いますが、その代わりに、出せる音の種類が犠牲になっている。日本語には英語と違って、叔父さんとお爺さん、病院と美容院などの母音の長短によって意味の違う単語がありますね。これは、日本語には音色の種類が少ないことを補う機能ではないかな?

    ではまた、今後ともよろしくお願い致します。

  2. 上川一秋 says:

    >これは、日本語には音色の種類が少ないことを補う機能ではないかな?

    その通りだと思います。

    今日ラジオを聴いていたら、色んな言語のナレーションが流れてきて、日本人男性の声が一番高かったです。なにかのコマーシャルだったと思います。他の言語を喋る女性よりも高かったです。

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