さて、THの発音の仕方について書いてみる。

実際には、すでに英語喉に書いてある。私が書くのは、教え方だろう。私が2時間で教えるときに、どうやって、THを教えるかということだが、THはこれまで時間が結構かかってきた。

例えばTHISとかTHATを発音してもらうと、ZISとかZAT、あるいはDISとかDATになりがちだが、これは、日本語では、舌を口の屋根にひっつけてから、離して出す音が多いので、そのくせが抜けないということだろう。

THのとき、舌と歯の間に空間がないといけない。そこが閉じてしまうと、ZとかDになる。

しかし、このことを説明しても、普通はTHがすぐにできない。そこで考えたのが、大げさにやってみることだが(これは、以前、書いた)、実は、それプラスもう一つのやりかたがあることに気づいた。明日、セミナーなので、これが効くかどうか試してみる。そのやり方とは、、、、

Dを発音するときには舌をつけるけど、舌をつけないDを出してみる。

これだけでかなりTHに近づくのではなかろうか?

これが、GOROZOさんがやっているというTHの発音方法だと思う。

Dを発音すると、どうしても、舌が口の屋根につくだろう。それをつけずにDを言ってみよう。

THATをDATという感じでいうのだけど、そのDで舌をつけない。

すると限りなくTHATのTHに近い音がでる。

次に、少しだけ舌を上の歯と舌の歯の間に近づけて(といっても、舌はどてっとしたままだが)、同じような音を出す。すると正しいTHが出ているだろう。

あるとき、私は、実践者のTHの指導の音声をとって、Dになっていると指摘したあとで、仕事に行ったら、アメリカ人の同僚がTHATと言ったのが、DATにものすごく近いことに気がついた。

それからGOROZOさんが、THを舌をもう、このさい、全然、歯のほうに近づけずに発音しているとTWITTERされていることを思い出した。

それでも、限りなくTHに近いのだろう。それをしておいて、空間をふさがないTHを擬似体験し、その後で、少しだけ舌の持ち具合も工夫すると(どてっとさせたままで。)。

このテクニックを明日使ってみる。セミナー参加者は1名だ。来週は4名さんが来てくれるのだけど、明日は、告知が急だったのかな、1名様だけで、普通だったら、延期すると思われるかもしれないが、私にとっては、自分のテクニックを向上させるチャンスなので、逃したくないのです。受講料は、効果があったときだけ、さらに受講料は、ご自由に、適当に、と御願いしているという資本主義の根幹を揺るがすような料金システムだ。1時間30分ぐらいで喉発音を指導し、最後の30分で聞き取りにもっとも効果的な3ビートを説明するあたり、この最後のところが非常にスリリングである。最後にCNNを聞いてもらい、効果を感じてもらう。効果が感じられるかどうかが、本当に勝負だと強く感じる。

自分のテクニックを最適化していきたいと思う。

音声で説明してみよう。

www.estat.us/blog/that.mp3

PS THで失敗したことがある。エルサルバドル出身の友人が、あるアメリカ人をKIEFと紹介したので、真剣にKIEFと呼んでいた。そのKIEFも、KIEFと呼んだらYESと答えていたので、正しいと思っていたのだ。その人の奥さんは黒人で、確かにKIEFと呼んでいたと思う。今度はジーナにKIEFのことを言ったら、ちょっと待って、それはKEITHだよと言われた。THをFで発音する人がいるのである。

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5 thoughts on “THの発音の仕方

  1. Hiro says:

    イギリス人にもthをfと発音する人がいますよ。その人は確かmanchesterのファンだったから、その周辺の地域の出身かもしれません。

    あと、友達のフランス人がfaithをfaceと発音していたので一瞬言っている意味が分からない事がありました。もちろん彼は喉発音ですので発音は基本的に完璧です。それだけにいっそう一つの間違いで混乱してしまいました。

  2. 上川一秋 says:

    HIROさん、どうも。
    実は、今朝、隣人のコロンビア人の青年とスペイン語で会話して、あれ?分からんと思ったのです。で、夕方その人の母さんと会話して、あれ?分からんと思いました。なにやら、私が連れていた愛犬を飼うのに、アパートにいくら払っているかと聞いていたみたいなのですが(英語で説明してくれたのです)、普通、お金がかかるはクエスタなのだけど、その人はコタみたいに言うのです。もしかして、Sをあまり発音しないのかな、、、。この解釈があっているかどうかわかりませんが、Sがないだけで混乱してしまったのかな??と。

    一瞬、意味が消えたような感じがしましたが、きっとヒロさんもそう感じたのではないかな?と。

  3. Hiro says:

    そうです。僕も一瞬意味が消えたような感覚でした。そのフランス人はすぐに自分の間違いに気づいてSをTHに直して発音してくれました。もともと喉発音なので少し意識すれば簡単に出来てしまうところが口発音人とは違いますね。

    でも、どんな外国語でも聴き取れて意味が分からないのと、聴き取れなくて分からないのではストレスが違いますね。

  4. ごろぞう says:

    いつもお世話になっております。
    どうやら私の自己流thはまさに舌をつけないDでした。
    そのDからだんだん舌を前に持ってくると正しいthの音になった気がします。そのさいベタッと前歯に舌をつけてはNGということですよね?

    近々音声アップさせていただきたいと思いますので、
    よろしくお願いいたします。

  5. Nadia says:

    通りすがりの TEFL traineeの者です。THの発音をどうやって教えるかを模索していて、こちらのページに来ました。参加者1名でも、ご自分自身のテクニック向上のためセミナーを開催されるお気持ち、よく分かります。発音を教えてるのって本当に難しいです。

    ちなみに th を f と発音することについてですが、ブラジル人は学校教育で英語を学習する際、thをf/vと発音するように習うそうです。ESLで一緒のクラスになったブラジル人は見事にthをf/vで発音してました。 think->fink, with->wiv ...初めて聞いたときは finkって何?と頭の中が混乱したのを覚えてます。

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