July 20, 2015

批判的コメンタリー
言説としての音楽指導 抽象と現実

今、ウクレレを教えていて、ふと、楽器屋さんでウクレレの本を見つけて、愕然。Gと思って教えているコードが、教則本ではCと書いてあるではないですか。 それで、やっと分かりました。ギターの1弦(一番細い弦)から4弦までの引き方とウクレレの弾きかたは全く同じなのですが、それに気づいたのが昨年。ただ、なぜ気づかなかったかが分からなかったんですが、今やっと分かりました(説明がひどく面倒なので省きます)。 記号をつかって、楽器を学ぶと、何か、最初の段階でボタンの掛け違いをしてしまった感じになります。たぶん、語学も同じで、最初の1年は音だけで学ぶと、後が楽なのじゃないかな。 ちょっと関連しているのですが、アコギに対して、言葉になりにくい疑問が長年ありました。アコギは弾くのが痛いのです。痛いのに、なぜ楽器として存在しうるのか、、と。 なんとなく、精神論で頑張っていれば痛くなくなるとか、そういう風に考えていました。しかし、ギター暦30年を過ぎても、Cから始まる曲は引く気がしない(指に負担がかかるのです)。 たぶんですが、毎日弾く人たちは、たまたま押さえやすいコードが集まるG長調(あるいはE短調でしょうか?)を基本にしてコードを展開していて、それでキーが合わない場合はカポを使ってキーの調整をしているのではないでしょうか???(コンサートに行くと、アーティストがそうしているような気がする。) なぜギターを買っても上達せずに、やめてしまうか、、の理論ですが、たまたま現代における楽器の王様、ピアノはC長調(あるいはA短調)が弾きやすいように作られているので、一般的にC長調が王様になるわけですが、ギターにそのことを押し付けてしまうので、普通の初心者はC,G,Fと学んでFで指が痛すぎて、終わり、、となるのでは。 ところが、これはたぶん、現代のパラダイム・感覚であり、よくみるとCはアルファベットの最初の字のAではなく、3番目のレターなわけです。なんで、楽器の王様のピアノの最も基本でありそうなドがCなのでしょうね。 ところで、結論になりますが、ウクレレのCをあえてGと思って覚えておくと、いいことがあります。 ギターに移行しやすいのです。

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