May 13, 2013

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音は脱落しない

先週だったか、イギリスの女王のスピーチでRが落ちるわけではないということが証明できた。Rの音色がイギリス英語で少し違うということである。 今朝、出るときに、建物の敷地からでるとき、門を開けるためにボタンを押すのだが、エルサルバドルからの人で掃除をしている人が、2回おさないといけないと言ってきたのだが、そのスペイン語が Hay que hacer dos veses と言ったと思う。そのDOS VESESは2回という意味だが、おそらく英語喉をしていない日本人には、DO VESESという風にSが落ちて聞こえただろう。英語喉をしている自分には、確実にDOS VESESと聞こえたのだが、それにしても、メキシコ人などが言うときのようなクリアなSではない。まるで喉のほうでやる気なく息をだしているだけで出てくるようなSで、どちらかというとスペイン語のJに似ている。大げさにカタカナ表現すると、ドスべセスではなく、ドフベセスと聞こえる。 英語喉をしていると、シラブルにも敏感になる。だから、 DO VESESという構造がありえないのが体感的に分かる。シラブルは<子音ー母音ー子音>だから、DOのあとに子音が来ることを頭が感覚的に予期している。 DOS-VES-SESだが、エルサルバドル人がいうと、DOJ-VES-SESというふうに聞こえるのだ。 感覚的に予期しているのだから、聞こえるのであろう。 だから、イギリス人がRを発音しないなどと聞いても、それは感覚的、体感的にありえないと思い、じゃあ、イギリス女王のスピーチを聞いてみましょうかと来る。 さて、自動車に乗り込み、サテライトラジオでCNNを聞いていると、先日、オハイオ州のクリーブランドで誘拐、女性3人監禁で逮捕された人の兄弟が、二人出演していて、スペイン語なまりで話している。 その彼らの発音するSだが、だいたいは普通のSなのだけど、たまに、J(スペイン語ではフみたい)にような音になっていた。THISがTHIJという感じだ。 うちの外の庭を掃除しているエルサルバドルの人が1時間前に発したSの発音と同じだといえる。 これを脱落していると呼ぼうと思えば呼べるだろうが、英語喉的には呼ばない。 音声学者が英語で音が落ちるということを言っていることを、まにうけて、本当に落としてしまうと、外人が聞いたときに、通じなくなってしまう。 例えば、真に受けた人がCARのRを発音しないとCA~となり、そんな単語は英語には存在しないのである。 DOS VESESをドべセスと、本気でSを落とすと通じなくなるのだ。そんな単語はないからだ。 Hが落ちると信じ込んでいる人がたくさんいる。TELL HIMがテルイムになるというのだ。これも間違っている。 TEL-HIMとシラブルに分かれるが、シラブルの最初のHは、Hの音の半分から発音されるのだ(ちなみに、TELのLはシラブルの最後にくる子音だから、その音の半分まで発音される)。 半分からしか発音されないHは日本人には聞こえにくいということだ。英語喉をやっていれば、言えるし聞ける。 このような規則性を持って、日本人にとっては音が消えたように聞こえる。しかし、親権に、テルイムというとTELL HIMとは違う単語になってしまい、通じない。 リエゾンというのは、無視したほうがよい。喉の奥で音をつなげていれば、勝手に起こる現象だ。意識的にリエゾンを練習すると、英語がますます通じなくなるだろう。

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