March 20, 2011

日本人が出てこない、日本からの報道 CNNよ、もっとちゃんとやってくれ。

今朝、CNNでステートオブユニオンというニュース討論番組を見ていたら、女性キャスターが、日本政府や東電は情報を知っていても隠しているのか?という質問を、アメリカの環境庁かなにかの長官のスティーブチューさんに聞いた。すると、スティーブチューさん(中国系アメリカ人)は、隠しているとか、そういうことを示す証拠はないよ、と。それは(日本人の)ボディーラングエージとかを読んでいるのではないの?と言っていた。 スティーブチューさんはこのことを咄嗟に言っただけで、それほど深い意味はなかったかもしれないが、私もこのことを思っていた。 日本のメディアを見ていると、情報が、3箇所ぐらいから大量に報告されている。東電、原子院(?)、そして牧野さん。CNNを見ていると、アンダーソンクーパー氏と、サンジェイグプタ氏が、情報がない、隠している、わけがわからない、、、ということを1週間ぐらい言っているように私には思えた。 CNNは、日本人がまじめに物事を報告するときに、体が硬くなり、声から感情がなくなる(西洋人の感覚で)ことを知らない。だから、なにか、うそを言っているんじゃないかという猜疑心が沸くように思う。 震災が始まって、DCの日本大使館の一番偉い人がCNNで状況を説明していた。喉発音が3分の2ぐらいのかたで、もちろん、英語で普通にしゃべっておられた。しかし、ゲップエリアを意識的に活用していないので、感情が消えてしまう。いや、日本語の感覚で聞くと誠実さがつたわってくる。しかし、英語、いや英語喉の感覚で聞くと、声から情熱や感情が消えたように聞こえる。 最近になって、菅さんのスタッフの人が、英語でCNNで質問に答えていた。この人も3ビートや喉発音がよくできていた。しかし、ゲップエリアに到達していないため、英語の感覚で聞くと、聞いているほうは、なにか隠しているのではないか?という猜疑心が出てくるのだ。しかし、日本語の感覚で聞くと、当然、誠実さが伝わってくる。 今、アメリカでの募金運動の結果が、ハイチ地震のときなどと比べて、かんばしくない。 CNNなどが、震災の最初の日から、日本人は、準備が万端だとか、こういうときの行動は心得ているとか、そういうことを言い過ぎているのではないだろうか。そして、日本人がパニックにならず、CALMに対応しているということが前面に報道されている。それは、文化的なる誤解ではないだろうか。日本人は、ストレスが加わると体が硬くなるのではないか。 その点をCNNは知る余地もなく、昨日も、ソウルダッドオブライアンが、日本人は家族を失っていても、他の文化のように、泣き叫ぶことをしていない、、、と報道していた。日本語は泣きながら喋れない言語だ。だから喋っているあいだは、感情を押し殺すしかないのだ。 あまりに、CNNなどが日本人が静かに対応していると言いすぎている。これは文化理解の誤解ではないか。 昨日、リビヤへの空爆が始まって、報道が増えた。リビヤの場合は、CNNの李ポーターがもっと現地の人に密着して報道していて、リビヤ人が直接出てくる。 しかし、CNNの日本報道には日本人があまり出てこない。NHK WORLDの報道が通訳されてでてくるぐらいだ。 日本人が直接出てこない、日本からの報道 CNNよ、もっとちゃんとやってくれ。

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