January 26, 2011

国産ネイティブ
喉の旅 そして教育社会学 ハビタス理論

KENJI Nさんが、去年の10月の段階でネイティブレベルに達していたので紹介します。KENJIさん、遅れましたが、音声コメントしました。国産ネイティブと言ってよいです。 http://eigonodo.seesaa.net/article/166900451.html www.estat.us/blog/kenji10_23_2010.mp3 (音声によるコメントです。) さて、昔に、あれ?とか思ったことで、納得がいかなかったことが結構思い出に残っている。それらのことが英語喉で説明できたように思えてすっきりすることがある。 中学3年のときに広島市のYMCAに普段から塾通いするかどうかということで、悩んだ結果、しようと思い、お金を払った後で、やっぱり広島市は遠すぎる(当時は電車で1時間半ぐらいはかかった)と思い、受付のお姉さんに説明するとき、言葉がすっと出てこなかった。自分は広島弁しか喋らないのに、その場が、もっとフォーマルは喋り方(今、思えば、超口発音と超2ビート)を要求していることは空気で分かったが、なかなか出てこなかった。で、広島弁の普通の喋り方で、説明してお金を返してもらった。 大学の1年生で英文科の受付に言って、何か説明しようとしたとき、言葉がしどろもどろで困った。さくっと、名詞句が出てこなかった。例えばだが、 授業登録の件ですが、 といえばよいところを、授業をとるのにせんにゃあいけんことがあるじゃろう、、というような長めの広島弁、それも中国語的なる発音(今思えば、、、)は浮かぶのだが、ちゃんとした漢語的な表現が出てこなかった。 その二つのイベントをよく覚えている。何十年も前のことだ。結局、高校生までは広島弁で、口発音でもゆるめの発音、そして3ビートとはいかなくとも、英語や中国語のシラブル構造に似た喋り方をしていたのだろう。 そう考えると、社会学的なテーマにぶつかる。教育社会学は、たいてい、生徒の社会階級がその生徒の成績やら進学パターンに影響を与えるとして、色々な仮説をデータを集めて検証する分野だ。ふつう、社会階級レベルの高い家の子供は、文化的に「高級」な資本を持ち、それが、たまたま学校で使われる言語や、好まれる振る舞いに一致する、、、というようなメカニズムを想定している。フランスの社会学者の(故)Pierre Bourdieuさんが有名だ。 口発音VS喉発音で考えたときに、普通地方出身者、広島人、沖縄人は、中国語的シラブルで日本語を喋り、そして、ゆるめの口発音でしゃべっている、、、と思われる。 すると、このことが、我々が人生で遭遇する機会の良し、悪しに関係するのであろうか? 例えば、口発音に早めに移行できる児童ほど、先生のお気に入り度が増し、勉強で成功する度合いが高くなるとか? 思うに、まずは、地方の違いを知りたい。私が考えているように、関東地方の人は、本当に、口発音度が高いのだろうか?あるいは、標準語だけなのだろうか?硬い発音をするのは。 あるいは、地方出身者でありながら、標準語的な言葉で関東地方で子供を育てた場合、その子供はスーパー口発音になるのだろうか?例えば、私が喋る標準語的な言葉は、人口的であるがゆえに、東京の人が喋る日本語よりも、カチカチしている可能性がある(そうでも、ないけど、まあ理論的にはありえる話)。人口的であるからだ。その子息は、その人工的な日本語を聞いて育つので、ますまず口発音度が高くなるのだろうか??? もう一つ、大学時代に聞いた話で、まだ解決がつかないエピソードがある。当時、京大に行っていた友人がおり(作家の高野ごろーじゃないよ)、その人が、「高校時代は、授業をきっちりやっていたら、受験勉強ってしなくてよかった」と言ったのだ。 え~~~~。私は必死こいて私立大学受験をしたので、信じられなかった。 もしかして、その人は、スーパー口発音で、学校文化になじみやすく、勉強が得意になったとか、、、てありえるかな、、、。授業を聞いていても眠くならないとか。 Pierre Bourdieu氏は、ハビタスという概念を打ち出しているのだけど、口発音ハビタスとかありえる? でもだ、、、私は、もしかしたら小学校のときに、ちょっと喉発音ぽかったのかもしれない。というのは担任の先生が、上川の声はよく通る、、、と言っていたからだ。友人が、「上川の母さん、口、あんまりうごかさずにしゃべるのお」と言っていたことを思い出すが、もしかしたら、私も口にあまり頼っていなかったのかもしれない。 これは他の人からも聞いたのだけど、声が良いと学級委員とかに選ばれてしまう。だから、口発音が学校で優遇されると決定論的にはいえないのかもしれない。私も、学級委員を小学校ではよくしたし、また児童委員長みたいなのもやった。 あれ、しかし、それは小学校のときだけだ。中学、高校と、全然、選ばれなかった。もしかして、喉発音的な発音法が受けるのは、自由度の高い小学校だけで、暗記中心的なる教育体制のある中学、高校となると喉発音が通用しなくなるのだろうか? 中学で、生徒会に立候補したけど、全然、当選しなかったのだ。あわれ。

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