October 15, 2010

THの発音の仕方

さて、THの発音の仕方について書いてみる。 実際には、すでに英語喉に書いてある。私が書くのは、教え方だろう。私が2時間で教えるときに、どうやって、THを教えるかということだが、THはこれまで時間が結構かかってきた。 例えばTHISとかTHATを発音してもらうと、ZISとかZAT、あるいはDISとかDATになりがちだが、これは、日本語では、舌を口の屋根にひっつけてから、離して出す音が多いので、そのくせが抜けないということだろう。 THのとき、舌と歯の間に空間がないといけない。そこが閉じてしまうと、ZとかDになる。 しかし、このことを説明しても、普通はTHがすぐにできない。そこで考えたのが、大げさにやってみることだが(これは、以前、書いた)、実は、それプラスもう一つのやりかたがあることに気づいた。明日、セミナーなので、これが効くかどうか試してみる。そのやり方とは、、、、 Dを発音するときには舌をつけるけど、舌をつけないDを出してみる。 これだけでかなりTHに近づくのではなかろうか? これが、GOROZOさんがやっているというTHの発音方法だと思う。 Dを発音すると、どうしても、舌が口の屋根につくだろう。それをつけずにDを言ってみよう。 THATをDATという感じでいうのだけど、そのDで舌をつけない。 すると限りなくTHATのTHに近い音がでる。 次に、少しだけ舌を上の歯と舌の歯の間に近づけて(といっても、舌はどてっとしたままだが)、同じような音を出す。すると正しいTHが出ているだろう。 あるとき、私は、実践者のTHの指導の音声をとって、Dになっていると指摘したあとで、仕事に行ったら、アメリカ人の同僚がTHATと言ったのが、DATにものすごく近いことに気がついた。 それからGOROZOさんが、THを舌をもう、このさい、全然、歯のほうに近づけずに発音しているとTWITTERされていることを思い出した。 それでも、限りなくTHに近いのだろう。それをしておいて、空間をふさがないTHを擬似体験し、その後で、少しだけ舌の持ち具合も工夫すると(どてっとさせたままで。)。 このテクニックを明日使ってみる。セミナー参加者は1名だ。来週は4名さんが来てくれるのだけど、明日は、告知が急だったのかな、1名様だけで、普通だったら、延期すると思われるかもしれないが、私にとっては、自分のテクニックを向上させるチャンスなので、逃したくないのです。受講料は、効果があったときだけ、さらに受講料は、ご自由に、適当に、と御願いしているという資本主義の根幹を揺るがすような料金システムだ。1時間30分ぐらいで喉発音を指導し、最後の30分で聞き取りにもっとも効果的な3ビートを説明するあたり、この最後のところが非常にスリリングである。最後にCNNを聞いてもらい、効果を感じてもらう。効果が感じられるかどうかが、本当に勝負だと強く感じる。 自分のテクニックを最適化していきたいと思う。 音声で説明してみよう。 www.estat.us/blog/that.mp3 PS THで失敗したことがある。エルサルバドル出身の友人が、あるアメリカ人をKIEFと紹介したので、真剣にKIEFと呼んでいた。そのKIEFも、KIEFと呼んだらYESと答えていたので、正しいと思っていたのだ。その人の奥さんは黒人で、確かにKIEFと呼んでいたと思う。今度はジーナにKIEFのことを言ったら、ちょっと待って、それはKEITHだよと言われた。THをFで発音する人がいるのである。

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ブログ千回目記念 英語をめぐる言説状況のまとめ

本記事のURLに1000と出てきます。これは、この記事が1000本めのブログエントリーだということを示します。厳密には、書いて、あとで消した場合の本数も含めているので、もしかしたら980本めとかかもしれませんが、まあ、一応、1000本目だということで記念の記事を書きたいと思います。 英語喉が出て3年目で、多くの実践者のかたがたに喉パラダイムを経験してもらいました。もっとも最近ではUMEKOさんが、TOEICのリスニングセクションで満点をとられたということ。英語喉は結果を出すのが目的なので、本当にうれしい。 さて、現在の英語をまつわる言説の状況を箇条書きにまとめておきます。 1.日本人の英語の発音がどうやったらよくなるかという研究は行われていない。英語発音に関する言論をしている人達の業績リストには、英語の発音を向上させるということに関する論文(査読つき学術論文のみに限る)がない。つまり、厳密には、英語発音や聞き取りをよくするためにどうするかという研究は行われていない。 2.英語発音、聞き取りのメカニズムを発見した(=英語喉)としても、もっていくところがない。文部科学省(返事なし)、言語学者(それは、ESLの分野でしょう)、ESL(ふ~ん)。 3.発音に関しては、声帯からは常に同じ音が出ていて、それを口の中で調整して音色を作っている、、、というASSUMPTIONがある。まさか、喉で音色を変えてることができるという考えがない。 4.英語ではアクセントの位置が重要であると思い込んでいる。 5.おそらく英語喉をしていない人のほとんどは、英語が聞けていない。でも、世界のノンネイティブも聴けていないだろうと思い込んでいる。 6.言語習得に臨海期(?)とか何とかが言って、何歳以上になったら、習得は困難だという考えがあるが、他の外国人は、平気で英語を使っているので、完全に矛盾しているけど、それに気がつかない。<先日、忙しいときに、若手の中国人が、ある仕事をして私にメールで送ってきたのだけど、その英語の完璧さに驚いた。やはり英語で苦労しているのは、日本人だけだと思う。> などなど 後で足すかも。 明日セミナーしますが、なんと参加者1名さま。確実にネイティブ化してもらいます。

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