July 20, 2010

なぜ日本人の英語力が低いのか

なぜ日本人の英語力が低いのか   と書くと、決まって、日本人だけではないという人がいるが、やはり日本人の英語力は低い。いや、英語どころか、他の外国語でもおそらくそうだろう。その大きな原因は、シラブル構造が、日本語と他の言語でかなり異なるということだと思う。   例えば、北朝鮮のリーダーの名前はKIM JON ILである。この名前は3シラブルである。KIM-JON-ILと発音する。以下を見れば、なぜ日本人のシラブル感覚では、外国語を喋るときに圧倒的に不利かが分かる。   朝鮮語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 中国語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 英語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 フランス語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 スペイン語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 イタリア語ではKIM-JON-ILと3シラブルだから3拍で発音する。 、、、とリストは延々と続く。   しかし、我が母国語である日本語では   KI-MU-JON-I-LU KI-MU-JO-N-I-LU   のどちらかだ。5か6シラブルなのだ。   3つだからこそ通じるところが、5か6もシラブルが続くわけで、これでは、絶対的に違う単語に聞こえてしまうだろう。   ちなみに、これは数を間違えているだけではなく、口発音のままでは正しく言えないということだ。喉の奥で言って初めて、人は、子音を子音のまま発音できる。日本語風の口発音のままだと、どうしても母音を添えてしまうのだ(e.g., KI-MU, LU)。   KIMのMの場合は、まだ言いやすいので、日本人でもKIMと一拍で言えるだろう。しかし、例えばGLOBALという単語のGLのとこなどどうだろう?Gは、喉の中で、首の奥でいってはじめて単体で言えるのだ。   口で発音するなら、GLOのところがどうしてもGULOとなるのだが、それをものすごく速く、曖昧にしてしまうことで、対応するということになる。   あくまでも近似値的なアプローチなので、日本人には、正しく聞こえるかもしれないが、日本人以外の人には、GLOBALが2つのシラブルに入りきらず、三つに聞こえるのだ(GULOBAL)。すると違う単語に聞こえてしまう。   だから通じにくいのだ。    

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