February 26, 2010

基礎と応用とは何かを再定義するべき

学校で、基礎と応用というと、だいたいこういう意味だろう。 基礎、、、基礎ができてないとか先生がいちゃもんをつける、、、生徒は、じゃあ、基礎をかためると言って、暗記みたいなことをする。 応用というと、応用問題といって、絶対にとけないような、わけのわからんものを解かされるけど、どうせできない。 一体、基礎とか、応用とは何なのか?みたいなことを考えていたのだが、仕事でよい例があった。 ある政府の統計でタバコを吸っている青少年の%が、45%だと書いてあるとする(これは適当な数字)。で、さらに、そのCONFIDENCE INTERVALが上が50%で下が40%だと書いてあるとする(P=5%)。 これらは統計学の色々な数値だ。意味は分からんでもよいけど、まあ、だいたいに理解するとすると、まあ、タバコを吸っている%はだいたい45%ぐらいだけど、まあ上は50%ぐらいまで、下は40%ぐらいまでぶれがありえるという、、、ような意味だ(厳密にはちょっと違うけど、まあ、そういう感じだ)。 さて、仕事で、一体、この%が、何人の青少年を調査してでてきたものかを知る必要性があった(聞きゃええんだけど、連絡したら、今、サイトがダウンしているので、分からんと言われた)。 なぜ、Nがいるかというとまたややこしいが、その45%という数値の標準エラーを出したかったからだ(専門的に知っている人はコンフィデンスインターバルがあるやないかというかもしれないが、、まあ聞いてほしい)。で、なんでそれをしたいかというと、自分たちのサーべイで得られた結果と比べたかったからだ。自分たちのによる%と、またN(何人かということ)は分かっている。 で、応用とはなにかということだけど、%が45%で、コンフィデンスインターバルが40%と50%だということから、Nを導き出すことができることはできる、、、でやってみた。 これが応用じゃないかと思う。 こんな式を統計学の本から書き出した。 % +- 1.96*sqrt[(p/1-p)/n]  (ちょっと簡素化したが、使っている数字1.96は、P=5%というところから導き出した。) この式のうち、%は分かっている。Pも分かっている(あ、同じことか。P=%/100。)。 そしたら、Nが分かる。Nだけが分からん、未知の数字(中学校ではXと呼ぶのかな?)になるからだ。 で、この式を色々と変えて、Nが左側にくるように式を整理した。これは紙に書いてやった。 紙に書いてやって、式が出来たら、今度はその式をエクセルシートでやってみた。そしたら、Nが求まった。 まあ、こういうのが応用じゃないかと思うのだ。 で、このプロセスのどこが暗記とか勉強のお陰で分かるかというと10%ぐらいじゃないだろうか?つまり、統計学の授業をとって、基本的な項目をしっていたから、これが出来た部分は10%ぐらい。 あとは、二つあると思う。 一つ目は、誰に相談したらよいかを知っておくこと。メールしたりとか。 二つ目は、エクセルシートなどで実際にやってみて、正しいかどうかを確認。勉強で暗記?みたいにした事柄は、あまりはっきりとは覚えていない。だから実際にやってみて、計算してみて、正しいかどうかを、確認しながら進む。 これはたまたま自分の仕事ででてきた応用ということの例。 そういうのを応用と呼ぶのではないだろうか。 あ、あと、今日やったことで、相関関数は-1から1までの数値で、XとYの関係を表すけど、それをあえて回帰分析でやりたかった(MULTIVARIATEにしやすいので)。XとYの両方を標準化してから、回帰分析をやると、求められた係数が、相関関数と同じになる。それは理論的には分かっていたけど、実際にそうなるかを確かめてみると、やっぱりそうなったけど、微妙に違ったのだが、それは、XとYに存在する欠損値がぱらぱらとあるためなのだが、XとYを標準化する前に、XとYに欠損値があるケースを全部除外してから、やり直すと、理論どおり、結果が同じになった。 このように、とりあえずやっている(=シミュレーション)というのがあって、はじめて私の仕事は成り立つし、また、やっていて、納得するのだ。 現実の仕事には、とりあえずやってみるというような要素があり、まただからこそ、少しだけ面白かったりするが、学校では1年に一回の試験で、ずばりと人生が決まったりするのがつらい。 学校でテストされる知識と実際の知識の使い方が違うのが痛い。 あ、なぜこんな結論になったかというと、半年に1回みる悪夢を昨晩だったか、見てしまったからだ。 なぜか、同志社の一般教養だったか体育の単位だったかが一つたりず、卒業が決まっていたのに、卒業できない?とあせる夢だ。 私の学生のころは、授業が1年間のものばかりだったから、一つ一つの単位が、その人生を決定する可能性すらあった。 そういうのは、恐い。 そういうのは、しかし、実際の社会ではあまりないような気がするのだ。 実際の社会は、辛いことなどが多いし、しんどいことが多いのが普通だが、なぜ、学校までしんどくする必要があるのだろう。しんどいことに準備しなくても、どうせしんどい仕事が待ってくるのだから、せめて学校のときぐらい、楽しく学びたいものだ。    

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