January 25, 2010

サザエさん問題

 漫画(アニメ)サザエさんで、最も難しい課題とされているのが、もちろん、カツオとワカメちゃんの二人とサザエさんの関係である。ボーっとしてみていると分かりにくいが、かつおが、サザエさんを「姉さん」と呼ぶことから、兄弟関係があることがわかる。つまり、カツオはタラちゃんのおじさんなのである。なお、ノリスケさんや、その奥さんなどと、サザエさん一家の関係はあいまいにしたまでも、十分ストーリーを追うことができる。このあたりは十分注意しよう、、、それさえ、つかめばあとは大丈夫です、、、毎日練習できなくて、どうする、、、(ありゃ、書いているうちに音声学の教科書みたいになってきたな)。 さて、昨日、EIさんが以下のコメントを残してくれた。 口は閉めなくてもいいと思いますが。口をあけて鼻歌を出し続けて響く場所を下にしていくと「んーーーーーーーGAAAAAAAAAAAAAA」と途中で変化がおきるのでわかりやすいと思います。 これは、何かというと口を閉じたままで鼻歌の音が喉歌に変わるまでおろしていくことで、ゲップエリアを発見するというテクニック(http://nippondream.com/estatus/wordpress/?p=708)を紹介したときに、EIさんが出してくれたコメントである。 私は、このコメントは日本国民を長くなやませた、一体、あのアニメサザエさんの終わりで、「んが、うぐ」と聞こえる発声はなんだったのか?という問いに答えるものであったのではないかと思う。 つまり喉の上のほうを閉めたまま(食べ物がつまったまま)だと、発声がMとかNになってしまうのだが、食べ物が落ちていくと、そのMやNが維持できずに、Gのような発音になってしまうのである。 言っておくが、日本人が発声するG(切れているもの、、、英語喉参照)ではなく、首で発声するGの音である。 つまり、サザエさんの「んが、んぐ」に喉発音の秘密があったのである。あたかも、ダビンチコードの映画のように、その秘密は隠蔽されたままであったのだ。 なぜ、ガとグなのか、、、。これは、おそらく、グはゲップの低位置において発音される u_だったのではないだろうか?ガの段階では、食べ物が首の中間あたりにあったのだろう。 日本人の喉は、日本語を発声するときには、緊張しており、他の人類の喉の機能のしかたとちょっと違ってしまうのだが、食べ物がつまったというような人類共通の問題に直面すると、本来の音を出すのかもしれない。 そういう意味で、喉発音は、寝そうになるときの、喉のリラックス度、、、とかいう比喩をつかって、説明することがある。   音声による解説 重ためファイル www.estat.us/blog/ngangu.wav 軽めファイル www.estat.us/blog/ngangu2.wav  

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