May 12, 2009

やはり英語が聞けて、言えて、通じると世界が見えてくるはず

機関銃英語が聞き取れる、、、は機関銃のように聞こえがちな英語を、人間の言葉に聞こえるようにしましょうというのが、背後の思いである、、、と書いたが、これは出版社さんが考えてくれたことで、言われてみて、こちらが初めて、そうなんですよねえと、膝を打った感じだ。 機関銃のように速く聞こえる言語が急にスローダウンして聞こえる、、、これはよく考えると理にかなっている。この世の中に速すぎて聞こえないような言語はない。理解できないほど、早いスピードでしゃべるということは、あまり考えられない。言語は理解されるのが目的なのだから。 運転していて、前は、道路の表面的な情報を見て、おどおどしながら運転していたというのは、前に書いた。ところが、道路や周りの景色を立体的に見ながら運転し始めると、急に、周りのスピードがスローダウンしだした、、、という経験がある。だって、周りの自動車を見ていると、スピードがゼロ、とまったかのような感覚にとらわれる。そりゃそうだ。だいたい同じスピードで走っている周りの自動車に、当たらないぞ、事故を起こさないぞ、と念じて、よく見ながら運転していると、まわりが止まって見える(これは相対性理論としてアインシュタインが証明しているが、、、ってのは適当に言ってみただけです)。 それに似たような経験を学習者にはしてもらいたいものだ。シラブルのリズムを聞き、その塊が、大切な塊なのだということに気づき、その原理を体得し、集中的に練習してもらう。 これが 機関銃英語が聞き取れる!という新しい書籍であり、新しい練習のパラダイムである。 今回はあえて練習と呼ぶ。というのは原理を体得したあとで、それが身につくように練習するというのは、やはり大切なプロセスである。 原理を体得せずに、単に繰り返すというのは、良くない。あるいは原理ではないものを原理だと思い込んでそれを練習するのも、効率が悪いだろう。 皆さんは、日本の空港で流れる英語のアナウンスを聞いたことがあるだろうか。ものすごいゆっくりしたスピードで一つ一つの単語ごとに読んでいくのが日本流のアナウンス英語であるが、あの英語はものすごい矛盾をはらんでいる。 英語喉革命を体験したものにしかわからないかもしれない。 あの英語アナウンスはそもそも外国人用のものである。したがって英語がわかる外国人用のものだ。英語が分かる外国人はそもそも聞き取りなどに問題がない。だから、あんなにゆーっくり読む必要がないのである。 日本人の感覚で考えて親切に、ゆっくり英語を読んでいるわけだが、実はゆっくり読む必要がないのである。というのは、日本語話者と朝鮮語話者以外の英語学習者たちは、そもそも自分たちの母語が3ビートであり、喉発音であるので、日本人のように聞き取りに苦労しないのである。 逆にゆっくり読まれると気が散って、分からなくなるかもしれない。 さて、逆に、皆さんはアメリカなどの空港で聞くアナウンスが機関銃的でわけがわからんと思われるかもしれないが、日本人、韓国人以外の外国人は、そう思っていない。 それは、シラブルが何かを無意識のうちに知っているからである。 最近、また藤原さんの国家の品格というのをトイレで読んでいるのだが、やはりあの本は、英語ができず、外国人とのコミュニケーションが全然出来ない人が、本からの知識と想像で外国について語った本であるなあと思う。 アメリカは論理で通すという点を藤原さんは主張しているが、それは全然、事実と異なる。おそらく、藤原さんが英語ができない、聞こえないから、相手が、論理的な感じで、AですかBですか、みたいな選択を迫るようなしゃべりかたをしていて、それで「あー、アメリカ人は論理的だ」と思ったのでなかろうか。 アメリカでは、論理で戦うと藤原さんは述べているがそんなことは無いと思う。アメリカの職場で大切とされるのは、まさにグループワークであり、和をもって尊しとされる精神であり、それは日本と全く同じだ。 まずは、我々が英語が聞けて、言えるという状態になり、そしてある程度のコミュニケーションをする。そんななかでわかってくる外国とか、日本文化とかがあるだろう。 この作業に10年ぐらいかかると思うのだが、ぜひ、皆さん、一緒にやりましょう!

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