イギリス人はイギリス人なりにRを発音している

久しぶりに大学時代の友人と話をした。まず電話をして、最初の声を聞いたときに驚いたことがある。   彼が喉で日本語を喋っているのである。電話口から聞こえてきたのは、平らな音ではなく、渋く、立体的な声であった。   彼は留学していたので、英語ができる。当たり前のように英語を喋っていたが、それは当時の私と同じだった。さらに私と同じだったのは彼がギターをやり、そしてロック(洋楽)を聴いて歌っていたということだ。だから、喉発音とか3ビートには、自然に接していた。   喉のことを聞いてもらったが、納得してくれていたようだった。彼はイギリス英語が得意なのだが、驚異的なことがあった。   イギリス英語ではRを発音しない、、、ということを彼が言った。これは事実上は間違いである。イギリス人がRを発音しないのではなく、イギリスのRが微妙でアメリカのRと違うということである。   ところが、彼がその例として、ある単語を発音したとき、、、まあここではCARにしよう、、、そのRの音が、イギリス人と同じで微妙なRだったということだ。   つまり、音声学の人たちが言うことと同じことを彼は言っているにもかかわらず、実演ではイギリス人と同じRを発音しているのである。そのくらいイギリス英語を自然に身につけているのだ。   普通の人がイギリスではRがないと思いこんでいる場合、こんな発音をする。   CA- (―は伸ばす記号、、、つまりカー)   ―(伸ばす記号)は日本語であり、英語にはない、、、という基本的な事実を忘れているのである。   ところが、彼の場合はこうだった。 CAR (RがちょっとHみたい、、、微妙だけど、Rが無いわけではない)。   イギリス人がRを発音しないというのは、アメリカ英語のような強烈なゲップエリア発音のRではない、、、というだけであり、イギリス人はイギリス人なりにRを発音しているのである。  …

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