January 4, 2008

具体的な発音
民主党大統領候補 オバマ氏

「西宮で一番発音にこだわるTOEIC講師」の天満さんも物まねの対象としてらっしゃるが、米国民主党大統領候補のオバマ氏が昨日、アイオワの民主党内投票で1位となった。 OBAMAという名前の発音はどこから聞いても3ビートだ。 #-O-B/B-A-M/M-u_# である。シラブルに最大3つの音が含まれている(OBとMAは2つですけど、この説明はレッスン 35 ぎざぎざエッジを持つ言葉を参照してください)。日本語風に発音すると O/BA/MA だ。シラブルに基本的に最大2つが入っている。比べてほしい: #O-B/B-A-M/M-u_# O/BA/MA よく、日本人の英語はロボティックだという言い方をする人がいるが、そのロボティック(ロボットが喋っているような感じ)は、まさにこのシラブルの構造の違いにある。 #-O-B/B-A-M/M-u_と読む英語は、さらに、シラブルとシラブルの間をスムーズに読むわけだから(スウィングとフォロースルーを実践)、全体的にスムーズな感じがする。O/BA/MAはネイティブの耳にはロボティックに聞こえるのだが、その理由は期待しているところに子音が欠けている、、、そのこともあって、シラブル間が非常にくっきり切れて聞こえるーー>だからロボティックに聞こえるのである。 従来は、練習すれば、このロボティックさが消える、、、という考えがあった。しかし、シラブルの構造を理解しないかぎりは、ロボティックさは消えない。消える理由がないからである。そのかわり、従来、我々がやろうとしたことは強勢の位置を極端に強く発音したり、音を長く伸ばしたりということだった(このことは音声でしめしたら分かりやすいだろう http://www.nippondream.com/blog/obama.wav )。 これでは正しい発音ができない。いや、日本語発音でもよいではないか、、、とおっしゃるかもしれないが、1)これではリスニングができない、2)2ビートのままだと怒っているように聞こえるために、留学などをしたときに、友達がつくりにくい、3)ネイティブが聞くのに苦労する、、、と。そもそも強勢を加えようが加えまいが、ネイティブの立場から見たときに、日本語英語の理解の難しさは変化しないのだ。 もう一つ、、、、OBAMAの英語発音だが、日本人の耳にはBAに強勢が来るように聞こえるが、これはわざとそうしているわけではなくて、発音のせいである。BAのAはアクビエリア発音だ。だから首の上のほうで発音するので、どちからかといえば、高めに聞こえる印象がある。最後のM-u_だが、単語の最後でゲップエリアに発音位置がもどっていこうとするからu_だ。ゲップエリアはどちらかというと低いような感じがする。 何回も繰り返すが、個々の音の発音法さえ知っておれば、強勢の位置を暗記する必要はない。喉発音位置の違いで、自動的に自然な英語のメロディーが生まれる。 というわけで、強勢自体を暗記する必要はないのです、、、が今年度のセンター試験は、まだまだ古いパラダイムで単語の強勢に関する問題が出されるのでしょう。来年はどうでしょうね。

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