December 7, 2007

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常識の壁をどう越える?不安

英語発音に関する言説形成をインターネットで見ていると、この壁を超えることは可能なのだろうか、、、と心配になることがある。 壁とは、、、。例えばだが、私たちは、風呂からあがってうろうろしていると体が冷えて、風邪を引く、、、ということを真ととらえてうたがわない。ところが風邪はウイルスで起こるのだから、実際は、風呂からあがって床に入るまでの時間は、風邪を引くことと無関係なはずである。***ところが、昔からそう聞いているのだから、決してその壁を越えることはできないだろう。 ある二つの説明をネットで読んで、その壁のごつさを思った。 イギリス英語は日本語英語に近い、、、という説 英語は強弱が大切だ、、、という説 どちらも正しくないがものすごい説得力だ。強弱が大切だ、、、のほうからはじめる。すでにこのことは色々言ってきたが、あるインターネットの説明でものすごい説得力を持つ説明(間違ってはいるが)を読んだ。その説明によると、英語ネイティブはそもそも強弱をつけないと何も読めない、、、、というところから始まっていた。 例だが、例えばMCDONALD’Sという単語があるとする。マクドナルドだが、ネイティブの発音はマッダノーってかんじ。クが弱く思えるし、LDSのところが弱く思える。したがって***結論として***ネイティブは強弱をつけないと読めない、、、、と。 ところが、この論理の展開には、無理がある。そもそもマクドナルドはカタカナだ。そのカタカナと英語発音のMCDONALD’sを比べて、カタカナで読むのに比べたら特定の音が弱くなる、、、と結論ずける、、、のは問題だ。だって、英語を日本語の論理で考えているからだ。 ネイティブにとってみたら、別に「ク」を弱く読んでいるわけではない。クではなくてKであり、このKをネイティブは弱く読んでいるというわけではないのだが、日本人がカタカナの感覚で聞いたら、(クと比べれば)弱く聞こえるということである。 英語は日本語でないという当然のことを思い出す必要がある。 さて、イギリス英語が日本語英語に近いという説もあるが、これはTがdにならないので(例 BETTER アメリカ英語だとペラーに聞こえるが、イギリス英語だとベターに聞こえる)、リエゾンしたときに、カタカナっぽく聞こえるというだけであり、本当にカタカナ的に読んだらいかんのです。 あとイギリス英語ではRを発音しないという俗説がある。例えば、CARだが、アメリカ英語だとRをしっかり発音するが、イギリス英語ではCARをカーという感じでいい、Rを発音しないと。 ちょっと待ったーーー。 思い出してほしい。カーの「-」は音を伸ばすという意味だが、これは日本語ですよ。英語には「-」はないんです。 イギリス英語のRも発音されているんです。ただ、それがカタカナ風に考えたときに、「-」に聞こえるんだけど、その音は、(母音をアーと伸ばしているんじゃないくて)、RはRなんです。 英語には「-」がないといいましたけど、英語には「小さなツ」もないんです。「-」も「ッ」も日本語なんです。例えばGETはゲットという風に聞こえるけれども、あれは「ッ」じゃないんです。GETを喉で発音すれば、各音のライフサイクルがフルに出てきますが、Tのライフサイクルの最初がたまたまそういう風に聞こえるだけです。 喉発音を徹底して3ビートをやれば、「-」も「ッ」も日本語であり、英語には存在しないことが分かります。 イギリス英語の話をしていましたが、もうちょっとGENERALな話になりましたね。

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