August 19, 2007

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英語劣等生さんのご質問への回答(その2)

英語劣等生さんのご質問への回答 ジーナさんからの回答です。  以下は誤字脱字等を訂正の後、NIPPONDREAMサイトのQ&Aに転載します。   ご質問 やはりTOEFLや映画等でどうしても最後の一歩でまだ速度についていけない箇所があります。ネイティブの日常の高速会話(仕事で使う英語ではなく、オフの時の会話)も含めて超高速スピード(音の連結や脱落含む)に対応するすべはありますでしょうか。   回答   試験形式の問題点  まず、そもそも超高速スピードの英語を試験の素材に使うことがある、、、という点が、英語リスニング試験の背後に存在するある「仮定」の問題点です。その仮定とは、遅いよりも速い英語を聞き取れるならば、受験者の英語能力が高い、、、というものです。たまに速度の速いものを聞かせて、受験者の「能力」を測ろうとするわけです。 これは正しいとはいえません。おそらく「認識論的な勘違い」とでも呼ぶことができるでしょう。速いものが聞ければ、英語がうまい、、、これは勘違いです。(算数の問題を早く解ければ、頭がよいというのも、正しい考えかたとはいえませんが、試験文化のなかで、あたかも速い=賢い、、、という認識が絶対の真とされています。実際には、問題を色々考えて解く、、、という行為自体が数学的な実践であり、大切なことです。)   高速な英語は、英語ネイティブでさえ、ときに戸惑わせるものであり、高速で喋ることはよいこととはいえません。映画などで、確かに、ものすごく速いスピード、そしてさらに口をもごもごさせながら喋るシーンがありますが、ネイティブでさえ、戸惑ってしまうことがあります。        とはいえ、試験が存在するという現実を無視して批判するだけでも困ります。聞き取りの仕方について考えてみましょう。英語が早いか、遅いかという問題はおいておきます。   なぜ聞き取れない?   英語喉・ネイティブメソッドをやったあとで、英語を聞いたときに理解できなかったとすると、それはおそらく単語が分からないからでしょう。それはその単語をまだ習ったことがない、、、ということだけではなくて、習ったのだけど、本当の発音に慣れていない、、、ということでしょう。例えば、SONGの発音を日本人はこれまでソングだと思ってきましたが、実際はサングです。ネイティブメソッドを実践すると、本当の音が、そのまま聞こえていますから、SONGという簡単な単語でさえ、「え、サングって何?」と、混乱してしまいます。   聞き取りのコツ どうしたらよいか 聞き取りのコツは、分からない部分があっても、そこであわてず、とりあえずは、聞き流すことです。あれ、分からない、、、とその部分にこだわってしまうと、その後に続く部分も分からなくなります。日本語の例で考えてみましょう。聞いたことのない動詞「ばけぶる」という単語が出てきたとします(勝手につくった造語です)。 「コーヒーに、ばけぶるのに、牛乳にしますか、クリームにしますか」   「ばけぶる」が出てきて、「えー、なんだ?」と戸惑っているとその後が理解できなくなります。とにかく、聞き続けてください。すると、コンテクストから、「いれる」という意味だということが分かるでしょう(コーヒー、牛乳、クリーム、、、という単語が出てくることから想像できます。)。   なんらかの動詞である、、、ということが察知できていれば、さらにいいですね。コービーに牛乳かクリームを、、、とイメージすると、なんとなく、「ばけぶる」はなんらかの行為だろう(つまり動詞)、、、とぼんやりわかるでしょうか。 ある意味で、これもマインドゲームだということができます。分からない部分があっても、聞き流し、慌てずにパズルを解く、、、と。        実際の英会話においては、分からなければ聞き返せばよいわけですから、試験よりもかなり楽になります。   ご質問 息を上手く使って話すのと喉と3ビートを気をつけた音読を録音して聞いて見ますと大分、スムーズで前の酷さに比べると良くなったのですが、逆に息を沢山吸って息を使って話すと、なだらかになり過ぎてネイティブの人の強調の部分やKとかPとかの強く息が出ている所が上手く言えていないことに気づきます。何か対策はありますでしょうか。  多分これが「ポップ」と言われている物かと言う気もしますが…   回答 これに関しては、ぜひ音声をお送りください。   ご質問 細かい発音(例えばuとUなど)は喉の場所も全く同じ場所なのでどのように区別すればよいか少し不安になりますが、余り口の形や舌の形に捕らわれず喉を使ってCDに似せるように努力すればよいのでしょうか。   回答 口や舌の形はとらわれず、喉で真似ることに専念してください。   確かに、日本語の話者にとってuとUの違いは微妙なようです。二つを並べてきくと、違いは明白ですが、そうでなければ、やや微妙です。これはuという音が日本人にとって、「発見」されて日が浅いからでしょう。これまでUだとされていたわけですから。 喉発音をしているかぎりは少々のぶれは、それほど問題にならない、、、ということも付け加えておきます。例えばですが、BOOKのOOのところを、間違ってUと発音したとします(正しくはuです)。ところが、これを完全に間違いと決め付けることは、ややアンフェアだ、、、と考えることができます。   なぜでしょうか?   世界には色々な英語があります。よく探せば、地方によってはBOOKのOOをUと読むところがあるからです。スコットランド人ならばそう発音します。ただし、スコットランド人の場合、このUをゲップエリアで発音しますから、正確にはU(下線)となります。   とはいえ、標準米語のやり方を覚えておくのが安全ではあるでしょう。色々な種類の英語をミックスすると、聞き手を混乱させてしまうかもしれません(日本の色々な方言をまぜて喋っているような感じになります)。   とりあえずは英語喉のやり方で、学習を継続することをお勧めします。上で、「それほど問題にならない」と言ったばかりですが、アメリカ英語を喋っていて、突然、BOOKをUで発音すると、聞き手は「あれ?」と思うことは確かです。 […]

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