英語で大切なのは、音自体を正確にまねることでは実はない。

だから、いろんな外国人がノンネイティブとして英語を喋っているけど通じるのだ。だって、ネイティブだって色んななまりがあるぐらいだ。

大切なのは、シラブルである。ちなみにシラブルとは日本語で音節である。英語喉以後、音節を語る人が増えているが、ただ英語喉をミロと書くだけで良いと思うのだが、、、。それが書いてないと、ちょっと悲しいなあ。無視状態??

とにかく、日本人はシラブルの重要性になぜ気がつかないか?なぜ英語にも、日本語のヒラガナのような意味的に最小単位の音があることを気がつかないのか?

それは、ヒラガナとか漢字のせいである。

そもそも、普通の日本人は、たとえは「カ」という音が一つだと思っている。実際は、KA(つまりKとA)だから、「カ」は2音だ。

ヨーロッパ人にとっては、あまりに当たり前だ。そもそも、KとAを使うことでも二つの音だと分かる。

ヒラガナになれている日本人は、子音+母音でカとかマとかハが成り立っていることが分からない。

さらに、子音と母音の間が、口発音であるために、間隔が狭いので、二つの音がつながっていることがわかりにくいのだ。

だから英語にもシラブルがあるんだよ、、、といわれても分かりにくい。

日本語のMA(マ)が二つの音からなることさえ意識していないのに、TEN-NISという単語は、は子音ー母音ー子音の塊が二つあるんですよ、、、といわれても分からないだろう。

でも、本当に分からないのかなあ、、、、(分からないというより、信じられないということじゃないだろうか?)

日本人にとって受け入れにくいもう一つの点は、ヨーロッパ言語では基本的に、スペルが非常にいいかげんで、実際の音との乖離が激しいという点だ。とりあえず表記しておこうという感じなのだ。

日本語は、だいたい書いたとおりに読む言語である。完全にとはいわないが、だいたい90%ぐらいは、書いたとおりに読むだろう。

だから、日本人は、英語のスペルも音をある程度は正確に表しているだろうと思っていると思う。

だから、JAPANが、実は、JAP-PANで、Pは半分づつ読んでくれといっても、受け入れがたいのだろう。

だって、これまでずっと試験制度をささえてきた英語という科目が、根本的に、英語喉によって変わってしまうかもしれないのである。

うけいれがたいはずだ。

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8 thoughts on “日本人が森を見て木を見るのが困難な理由 シラブルの認識が難しい

  1. アキ says:

    カズ先生、いつもお世話になります。日本は今日も、全国的に好天気です。

    ところで先日、カズ先生へ質問した内容につきまして、私と知人でも詳細に検討しました結果、取り敢えずおおまかな結論が出せたと思います。今日のシラブルの記事と関係しますので、ご報告します。

    (1) I だけでなく、i_ の後でも、Y_ が入ってシラブルをつなぐ場合があるのかとうい質問でしたが、結論は、基本的にはないだろうということになりました。あるように聞こえるのは、普通は i_ で言う部分を I で言った場合などのようです。
     ただし、英語喉の本の記載と私の意見が違う点は、英単語の語末だけでなく、単語の途中でも、Y_ が微かに入って1拍3ビートの英語らしいシラブルを成している単語が多いということです。
     たとえば、seri^al, seri^ous, are^a, vari^ous, experi^ence などの ^ の部分に、Y_ が現れますね。

     しかし、少しだけ気になる単語も、幾つかあります。たとえば、qui^et, soci^ety, vari^ety などです。これらの単語の ^ の部分には、ほとんど Y_ らしき音が、英語ネイティブの模範的な録音などを聞いても、ほとんど聞こえません。^ の次の e の部分も、本来は u_ または i_ なのでしょうが、なぜか聞こえません。これは、昨今の現代英語では、ここの部分は省略して言わない傾向があるということでしょうか? そうすると、単語のシラブルの数が1つ減ることになりますが、カジュアルな言い方と考えれば良いのかな?

     新たな疑問点なのですが、日常において使用頻度の高い英単語は(日本語も同じですが)、時代と共にカジュアル化して、より簡略化した発音がなされるように変化していると考えても良いでしょうか?
     たとえば、tension, station など英単語中に頻繁に登場する sion, tion の名詞化接尾辞は、本来は sh u_ N または sh i_ N だと思いますが、最近のネイティブが喋るのを聞くと、shN と中の母音を抜いて、1つのグループ子音のように言う人も多いように感じます。ちなみに、私が購入したオックスフォードの英英辞典にも、そのように発音記号で表記されていました。確かに、グループ子音みたいに発音する方が、私も言い易く感じますが、シラブルは1つ減りますね。

    (2) O, U の他、u の後にも、軽く w_ が入るかという質問ですが、あれも上記と同様に、普通は U と言う部分を u で言った場合に、聞こえるように感じることもある程度でした。
     しかしこれも同様に、英語喉の本と私の意見の違うのは、単語の語末だけでなく途中でも、w_ が微かに入るものがあるということです。
     たとえば、situ^ation, individu^al, influ^ence などの ^ の部分へ w_ が現れますね。

    以上、今後ともご指導の程、何かとよろしくお願い致します。

  2. ツバメ says:

    >ヒラガナになれている日本人は、子音+母音でカとかマとかハが成り立っていることが分からない。

    「音素」のことでしょうか。。。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E7%B4%A0

  3. 上川一秋 says:

    ツバメさん

    厳密には、音声学学が規定する音素とは違います。英語喉における子音、母音は、ライフサイクルをともなったものであり、そのライフサイクルは音節内へのはまり方で、前半だけが発音されたり、後半だけが発音されたり、あるいは全体が発音されたりです。そして、そのライフサイクルの現れ方は、意識しなくても、喉をだらーんとしており、ゲップエリアが定位置になっておれば、無意識のうちに起こるものです。

    さて、音声学学の音素とどう違うかというと、音声学学の音素は、抽象的な存在とされていて、それが実際に発音されるとき、具現化するときは、具体的な音があるとします。そしてその音には色々とある可能性があり、それを異音と呼んでいます。

    これは、英語喉パラダイム的にいえば、「いいわけ」です。音にライフサイクルがあるということ、そしてその全体の部分だけが自然と発音されることがあるという点を、音声学学は知らなかったために、例えばRでも現れる箇所で発音が違うと考えました。

    実際にはCARのRもREDのRも、単なるRです。たまたま音節内の現れる位置の違いによりCARの場合は、Rが後半だけが発音されることがあります。REDの場合は、前にくる単語のつながりの関係で、Rの後半だけが発音されます。

    その違って聞こえるRをとらえておいて、音声学学は、異音と呼び、その存在の正当化のために、抽象的な音素という概念をつくりだしました。

    音声学学は、全然、学校教育でとりいれられていないわけですが、それはそうです。舌の位置を変えて母音を言うなどというののは、音声学学者でさえ実践不可能なのですから、学校の先生が出来る可能性はありません。

    文部科学省が音声学の「成果」を全くといっていいほど教科書に取り入れていないのは、偶然だったのか????あるいは意識的な決断だったのでしょうか。よくわかりません。

    <政策科学に寄与するためには、しっかりとした証拠が必要となりますが、音声学学は、音声学学に書いてあるから真だとするアプローチをとっています。ですから、政策に影響することができません。証拠のない学問は存在しませんから、幻の分野といえるかもしれません。音声学学は引用をしているようでしません。参考文献として外人の書いたものを上げるだけで、このページに書いてあるということをしませんが、これは根拠の隠蔽でしょう。いまだかつて、母音と舌の関係をデータによって証明した査読つきの論文は存在しません。>

    この状況をとらえて、音声学学をもっと広めたいという思う気持ち自体は分かりますが、実際に、例えば、母音を舌の位置をくるくるかえることで、音を変えて見せることが不可能なのです。

    アーといっておいて、舌の位置を色々変えても、音がこもったりするぐらいで、アがイになったりウになったりしません。

    <この私の発言に、それは私が耳が悪いからであり、機械で測定すると、なにか違いが察知できると言った人がおりましたが、人間に聞き取れないものが、なぜ言語の重要な要素として大切でありえるでしょうか???赤ちゃんは、機械を使って、言葉が喋れるようになるのでもありませんね。>

    ですが、アーからイーをスムーズにつなげながらいってみると、なにか喉で起こっているのだということを感じることができます。舌が微妙に動いているとすると、それは喉で起こっているもっと根本的なことの結果として、ひきづられているということはありえます。

    アーをいったままで、舌をぐるぐる場所を変えて、あ、い、う、え、おが言える音声学学者が現れれば話は別ですが、それは医学的に無理でしょう。

    こういうと、あのIPAの図は音を響かせる位置の目安だという人がいますが、声帯から一旦、発した音を、口のほうで響かす位置をくるくる変えることは、現在の科学をもってしても、無理であり、オカルトの世界としか言えないと思います。

    そんな魔法使いがいれば、紹介していただきたいものです。

  4. ツバメ says:

    コメントありがとうございます。wikiの出てくるボードゥアン・ド・クルトネという人はヨーロッパの人なのでヨーロッパの人には当たり前すぎることが前提として抜け落ちているのかもしれませんね。。。ボードゥアン・ド・クルトネが発案した音素の考え方がどのような経路で英語、日本語にやってきたかはこのwikiでは読み取れません。。。法則はよりシンプルで応用可能で、だれにでも再現可能なもののほうがより真実に近いと思います。USTREAMにて上川先生が日本語と英語を切り替えるときはっきりと口発音と喉発音が切り替わっていたのがとても印象的でした。。

  5. Kiyo says:

    Kiyoです。先日、日本語の勉強を始めた中国人と少し言語について話をしました。今私の中で整理はできていないのですが、以下のことがありました。

    はじめに、「日本人は舌をあんまり動かさないから英語が不得意なのでは?」というので、「では」ということで先生のこのビデオを見てもらいました。日本語部分は私の解説で。
    http://www.youtube.com/watch?v=pTLdrxm2oCA

    かなり頭の良い人なので、すぐに概念を理解してくれました。
    「で、中国語はどうなの?」と聞いたら「意識はしてない。でも中国語にあるnとngの発音の差では、ng音は鼻が震えることは感じる。」という話をしてくれました。これは、どう考えたらいいのでしょうか?喉の音が鼻に抜けて鼻が震えることは想像はできるのですが。

    次に、意外だったのは、「日本人は日本語をすごく早く話す。だからゆっくり話すようにすれば英語もできるのでは?」と言われたことです。先生のこの文章を読むと納得できるのですが、今理解できることは、口発音と喉発音はかなり異なる概念なので、互いに反対側の発音を聞くと早く感じるのではないのかな?ということです。

    最後に自分自身の体験ですが、できうる限り英語を喉で発音するようにすると、以前の自分自身の概念では「もごもご」と言っている様な発音でも、結構通じる、ということです。しかも何となく疲れない感覚がします。

    まだまだ完璧には程遠いのですが、一歩一歩近づいている手ごたえはあります。

  6. Kiyo says:

    Kiyoです。
    「日本語は早い」と言った、その中国人に思い切って聞いてみました。
    「日本人は英語をものすごく早く感じるけど、中国人はどうなの?」
    答は
    「早いと思ったことは一度もない。現代英語は昔よりゆっくりになったと思うよ。むしろ日本語の方が早いんじゃないの?一分間のシラブルの数は日本語の方が多いから。」
    ちょっとショックでした。そうか、英語を早いと感じているのは、日本人だけなのかな。でも「英語はそんなに早くない」と自分に暗示をかけて、さらに喉からの音を注意して聞くようにしたら、落ち着いて聞けて上達したような気がしています。

  7. Kiyo says:

    すみません。上記は全て漢字が間違っていました。私としたことが・・・
    「早い」ではなく「速い」です。お詫びして訂正いたします。

  8. 上川一秋 says:

    KIYOさん、このエピソード本当に面白いですね。

    英語ってやはりそんなに早くないです。NKJMさんがどこかで書いてらっしゃたけど、TOKYOを「外人風」に発音すると、急にゆっくりとした、間延びした感じになります。

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