三羽四郎二郎 さんが以下を紹介されていた。たどっていくと、小学校の英語教育についての本だ。

http://oyukio.blogspot.com/2009/07/blog-post.html

大津さんの編集による英語教育に関する本だ。大津先生のBLOGをたどって慶応大学の方のサイトにいくと、小学校での英語教科に反対する要望書というのがあるから、大津先生は、批判的な見方をされているようだ。

喉パラダイムの感覚から行くと、メソッドのない教育は、無効であり、精神主義に傾く傾向がある。日本の英語教育に関しては、どうしても西洋文化との関係があるので、国家主義にも傾くかもしれない。英語なんてする必要がない、、、と。

喉パラダイムにより、英語教育のメソッドが出現したのであるから、そこから物事を見直してみたいものだ。そういう意味で、大津先生とか、他の協力者のかたがたに喉パラダイムを経験してもらいたいものだと思うが、今までの経験から、こちらから、どうですか?と頼むのは、効果無しと思うので静観するしかないだろう。

マーケットにまかせ、それなりの人気がでて (おかげさまで「機関銃英語が聴き取れる」だけでなく、英語喉のほうも増刷され、第4版となった。)、それから、社会で喉実践者の活躍があり、そこから逆行して、専門家の耳に入るということでよいだろう。専門家はノーマルサイエンスといって、その時点で存在するパラダイムから離れて考えたり、書いたりすることはなかなか難しいので、新しいパラダイムには、なかなか反応してくれないだろう。となると、専門家の存在理由は何なのか?という気もするがしょうがいない。

とはいえ、外国人の声が日本人の声と違うという点だけで、普通は飛びついてくれそうなものだとか思ったりするが、それは自分勝手なアイデアだということがこの2年でよくわかった。

喉パラダイムは、英語教育の専門家コミュニティーの外で進攻するものなのだろう。そういえば、これまで応援してくださっているかたがたは、教育の外にある方が多い。その様子は、科学歴史家、トーマスクーンが科学革命の歴史の本で描いたとおりである。

「小学校での英語教科に反対する要望書」http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/eigo/kosaka.pdf

を読んでいると、子供の早い時期から英語をやるなら効果が高い、、、というようなことに証拠がないというようなことが反対意見となっているが、まさにこれなどは実証可能なことのように思う。同じカリキュラムをほどこし、年齢別の吸収率を見れば、実験によってかなり分かるだろう。ぜひ、実験をされるとよいだろう。英語教育の範疇内である。

6番目に学力低下問題があげられているが、PISAやTIMMSの結果によると、確かに日本人生徒の学力ランキング(順位)は少し下がったかもしれないが、絶対的な点数は高かったという記憶があるのだが、、、。違ったかなあ。

ぜひこの本を書かれている皆さんに喉パラダイムを経験してもらいたいものだとは思う。

さてと、最近、えー、こうやって発音するんだったんだ?と発見した単語を少し。

POPULARのPU。これはPYUじゃないんですね。これはFEWと同じでIU、つまりPIUです。正確に書くと

POP/PIUW/LAR だそうです。実際、喉で言ってみると、うんそうだ!と感じる。そうやればネイティブと同じじゃないかと。(喉パラダイムを知らない人が聞くと、「ネイティブと同じである必要はないじゃないか」と怒られそうだ。

さて、次にTRIAL。トライアルとばかり思っていたのだが、トライルが正しい。

発音はTRAILとなる。1拍で読むらしい。これまで トライ アル みたいに2拍で発音していた。

あと、TUESDAY。これは私は完全に勘違いしていてCHUZDAYと発音していたが、実は TUSDAYだそうだ。TUZ-DEIである。

英語喉をやったうえでテレビなどを見ていると、どんどん、こういうケースにで出会う。音の全てが聞こえるからである。TRIALなどは、これまで2拍で発音していたものが、1拍で聞こえてくるので、気づくということもある。あと、DIAMONDの発音方法(正しくはダイモンド)とかと似ているところがあったりして、あ、こういう音をこれまで聞いていなかったのか!と思うこともある。

これらの単語を少しづつ直していく、覚えなおすのが喉の旅である。これは、今まで従来のもので一通り覚えてしまったから、喉の旅がいるわけだ。が、もし、喉パラダイムで始めたらどうだろう。小学校で始めるわけだから、喉を小学校からやるとよいのではないか?じゃないと、あとでまた覚えなおさないといけないから面倒だ。

さて、アメリカは独立記念日の週末(やや長め)になります。次のぶろぐエントリーは来週になります。

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3 thoughts on “小学校の英語教育

  1. zen says:

    > POPULARのPU。これはPYUじゃないんですね。
    > これはFEWと同じでIU、つまりPIUです。正確に書くと
    > POP/PIUW/LAR だそうです。

    喉記号だと、

    P-A-P/P-I-U-w/l-E-r

    ですか?

  2. アキ says:

    カズ先生、いつもお世話になります。
    日本人児童に対する小学生過程からの英語の授業は、全く持って英語教育の現状を知らない一部の無責任な財界人達の放言に過ぎないようですが、間違って実現しないことを祈ります。私の知人の英語教師達はみんな、小学校における英語教育には大反対です。無責任な連中は、日本人の実用レベルの英語能力が、世界的に最も低いので、小学生段階から教えればなんとかなるだろうと軽薄は発想をしているだけのようです。現状の中学校や高校の英語教師がまともに英語発音ができない、実用的な会話や読み書きができない人が多い現状を無視して、誰が小学生に英語を教えることができるのでしょうか? 英語発音が喉発音に改められること、もっと実用的な文法が提唱されること、およびもっと現代的な文章を読むようにすることなどがなされない限り、中学生の3割が英語の授業について行けない落ちこぼれだというのに、おそらく小学生に対して消化不良な英語を教えて、ますます日本人の英語嫌いを増やすだけの結果になってしまうでしょうね。

    ところで今回、以下の2点、喉発音について質問させて頂きたく存じます。
    なお、私は喉発音式の発音記号は、昔のIPA式の[]と区別するために{}で囲っております。

    (1)今回のブログのお話中に登場する、popular の pu の部分が{PIU}だということですが、英語喉の本にもご説明されている、few, cube, view, beauty などの母音部分は全て同じ{IU}だと考えて良いわけですね。ところが、これが納得できないという私の知人が数名います。英語ネイティブの発音を聞くと、「ユー」と言っているようにしか聞こえないというのです。従来の英和辞典でIPA発音記号を見ると、確かに[ju:]となっているものが多いようです。また英和辞典では、yes, you, year などの y の部分も[j]となっており、これがゲップエリア発音の{Y_}と同じ意味だとすれば正しいと思いますが、popular, few などの母音部分にゲップエリアの音である{Y_}が登場するのは少し変ではないでしょうか?

     私は、この問題ついては、次のように考えています。
     従来の英和辞典における popular, few, cube, view, beauty などの母音部分がIPA発音記号で[ju:]と記述されているのは古臭い間違いであって、正確にはアクビエリア発音の{IU}であり、前の子音との繋がりによって自然に「ユー」のように聞こえる。
     私のこの考えは、正しいでしょうか?

    (2)how, house, south, mouth などの母音部分は、{a_U}であると英語喉では説明されていますが、昨今のネイティブ(特にロンドン辺りのイギリス人や米国東海岸の人)には、{AU}または{Au}のようにアクビエリアだけで言う人が多いという話を、あるイギリス人から聞きました。私も、その方が言いやすいように感じます。特にhow は{Au}で、「ハォ」みたいに言う人が多いようですね。
     カズ先生の周囲の人には、house, south, mouth などの母音を、{AU}のように発音する人はいますか? また、そのように言って、特に問題ないものでしょうか?

    以上2点、最近気になっておりますので、よろしければぜひご回答頂きたく、よろしくお願い申します。

  3. NipponDream says:

    zenさん、その通りです。オリジナルのほうを直しておきます。ちなみに、POPULARITYだと、LARのところが、LAIR(レイア)となりますが、喉以前以前は私は気づいていませんでしたか、なんか違うなあとは思っていました。

     

    アキさん
    メソッドがあり、そしてそれを教えることができる人がいるというのが大切だと思います。現在のところ、教えられる人がいないのではなかろうかというのは心配ですね。

    >正確にはアクビエリア発音の{IU}であり、前の子音との繋がりによって自然に「ユー」のように聞こえる。私のこの考えは、正しいでしょうか?

    前の子音とのつながり、、、というよりもIUがユーのように聞こえるのでしょう。

    >カズ先生の周囲の人には、house, south, mouth などの母音を、{AU}のように発音する人はいますか?また、そのように言って、特に問題ないものでしょうか?

    これはおそらく正しいですが、ただ、喉の発音位置は、イギリス英語は、アメリカ英語よりも深いことが多いので、もしかしたらゲップエリアでもって、そのように発音するのかもしれません。

    私の周りには、あまりいませんが、南部なまりの人は、このアウをアーと発音しているように感じます。HIがハーみたいに聞こえます。微妙にイが入っているので、ハを伸ばしているわけではないと思います。

    IUに関しては、アキさんの解釈があっているでしょう。IUという発音は日本人の耳にはYに聞こえるのではないでしょうか?実際に喉で言ってみて、自分で納得すると、アキさんの知り合いの方々も納得できるのではないかと思います。

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